東山道中膝栗毛 -其之㭭-

駐車場に車を入れた時のオド・メーターは850余km。「後はまかせた」とカミさんにキーをぽぉ〜ん♪ (笑)
前橋までの200kmを差し引くと二日間で650kmほどの珍道中でしたから、ちと足慣らしを…柳都の繁華街某一角をぐるりと一周。「この煉瓦造りと黒塀が “行形亭” さんと並ぶ柳都の双璧、“鍋茶屋” さんの裏口」「あらま、鮭茶漬けで知られる “加島屋” さん、こんな立派なビルにお引っ越し?」と俄ガイドも久しぶりの東堀(通)の変貌にキョロキョロしながら、「あ、あそこが新潟一おいしいお豆腐屋さん」と指差しながら、古町界隈特有の小路を抜け、鍋茶屋通りへ。
しかし、鍋茶屋さんの門から玄関までこの時期に打ち水がされているとは…。
新堀通りへ出れば、先ほどの駐車場が目の前に…。
いよいよ珍道中も〆となりまする。

どぶ元締め” や “酒モアイ杜氏” がお越しの折にもお世話になった柳都が誇る燗酒の星、“そばきり酒房 吟” さんが仕込みで忙しい開店前から乗り込み、カウンターで道中の総括を。
「何をお出ししましょう?」
ようやく手が空いた店主の畔上さんの声にすかさず…
「ビール!!」でお疲れさんの…( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパーイ!

その後はひたすら松本さんに「アッツくしてね♪」で
“群馬泉山廃酛純米”・“小笹屋竹鶴大和雄町H15BY”・“睡龍生酛純米H17BY” のリサイクル燗撃♪
イサキのなめろうや女池菜のお浸し、先ほどのお豆腐屋さんの湯豆腐と冷や奴、出汁巻き卵・・・

ユルアツ♪” に来てくださった妙齢の美女たちとの再会で脂下がるおやぢ組なれど…
「おぉ〜、そろそろ最終の新幹線が…」
で珍道中も打ち上げと相成りましてございまする。

吟スタッフ解団式でもすっかりお世話になった “吟” の店主、畔上さん(手前)と “まっちゃん” こと松本さん(左)。
あの日は竹原遠征の “チーム吟” 、この日はお客さんだった○○さん。
ごちそうさまでした〜♪

そして、相方を務めてくださった “狼亭” さん。長の道中、たいへんお疲れさまでした。あ〜んど、おつきあいいただき、ありがとうございました。
またのお越しをお待ち申しあげておりまする。

最後に…
此度の道中でお世話になった “つくし” さん、“地元組K” さん、“群馬泉” さん、“鯉川” さん、庄内の誇る “イタリアン・シェフ” と “宿の若女将”、“あねちゃの店の昔のお姉様方” に今一度、心からの感謝を。
たいへんありがとうございました。

【おわり】

■そばきり酒房“吟”
 新潟市中央区東堀通8番町1429-2 〒951-8065
 phone: 025-224-7181
 18:00〜26:30(02:30) 日曜・祝日休み


タイトルの連番には今回も『大字』を用いました。ちなみに…
 一・二・三・四・五・六・七・八・九・十
 壱・弐・参・肆・伍・陸・漆・㭭・玖・拾
となりまする。【参照】→ Wikipedia:大字 (数字)


東山道中膝栗毛 -其之漆-

鯉川さんを辞した後、大山のお蔵に…とも思いましたが、アポを取っていませんでしたし…
「さて、どこへ行きましょうか」
「昨日、地元の食材が手に入るといっておられた店がありましたよね」
これがこの日の “各駅停車の旅” の振出し♪

お暇したばかりのお蔵へ電話を入れて店の名前を伺い、さてナビナビ…
「あ、ありましたよ」→ ●羽黒あねちゃの店
“あねちゃ” は庄内の言葉で “おねえさん” の意味ですが、平均年齢かなり高し♪ (笑)

おっきなナメコ「これは何ですか?」「それか、ショー●△□※◆☆×@◎#*」
とおばあちゃんの口からいきなり宇宙語が…。「えっ、何の漬物?」
「ショーネーセーセー」「あぁ、庄内青菜、あおなね」「んだ」
色合いからすると「醤油も入れてるの?」「いんや、ショだけだや」
この発酵しかけた頃合いの漬物がしょっぱいけど、実にウンマい♪

それにご覧のナメコ、これで120円なんて、信じられます?
他にも店内は四季折々の食材に溢れ、どれも良心的な値付け。昨夜のお店のスタッフはもちろん、庄内を訪れたあちらこちらのお店が虜になるのも頷けまする。おやぢも近所に欲しい!!

料理の腕は玄人跣の狼亭さんもあれこれ買い求められ、さて、お次は?
鶴岡市内から湯田川温泉の鄙びた湯街を眺めながらまたしてもR345から温海温泉を経てR7へ。
そして「この辺りへ来るといつも各駅停車で」という狼亭さんの言葉どおり…
道の駅あつみにつづき、府屋の地元スーパー山北店へも。
またR345を笹川流れ方面に入り、寝屋漁港の直売所、“新鮮家” へ寄り道♪
「このままだと昼食を食いっぱぐれてしまう」と海沿いを村上まで一目散。
そして…
ラーメン@村上お目当ての店は既に休憩に入ってしまっていたものの、二番手でまたしても “昼ラー” ♪ (笑)

この後、先にこちらでご紹介した “鮭屋” さんやお隣の “酒屋” さん、そして名字帯刀を許されていた老舗の “茶舗” を回り、瀬波温泉から岩船へ。
これより先は終点まで停まらない各駅停車区間の最後はまた地元スーパー岩船店へ。(笑)

R345からR113に入り、信濃川河口の沈埋トンネル “新潟みなとトンネル” をくぐれば、道中も終りに近づく “柳都” 新潟の中心部ですな。

みなとぴあ” へ寄るも「間もなく閉館です」とのつれないお言葉で外回りをぐるり一周。柳並木の堀端をお座敷へ向かうお妓さん方が…だった頃の柳都を偲んでいただいた後は、新潟の老舗 “行形亭” さんをちらりと覗き、その脇にある “地獄極楽小路” から止めの解団式会場へと向かうのでありました。

【つづく】


東山道中膝栗毛 -其之陸-

「予定が一時間ほど早まりました」とのことで、“蒸し米” を見るべく『鯉川』を醸す鯉川酒造さんへお邪魔するも、蔵へ入ると放冷機がグズるというトラブルの真っ只中。
「じゃあ、先にお茶でも…」
と母屋のお座敷へご案内いただき、お内儀の点てたお茶をご馳走になったところでご当主は所用のため中座。

釜場@鯉川「しめしめ、この隙に」と掘出し物を狙うも、留守を預かる常務といい製造部長(*1)といいクソ真面目なお人柄ゆえ、アブナい奴等へのガードはガチガチに堅く、ジャブを繰り出す暇も与えてくれませぬ。(泣)

しかもこの日は「(初)添えと麹米だけでしたから」と手作業で粗熱を取られた “蒸し米” は既に仕事が施され、肝心の “蒸し” 加減を確かめることが叶わず。(大泣)
“釜場”・“米蔵”・“麹室” と案内してくださった常務から引き継いだ製造部長から、“初添え” の終わった大吟醸 “醪” ・“酛場(酒母室)”・“仕込室” を見ながら今季の概況を。

掲示板@鯉川人員が刷新された昨季から「滑りが良くなり、シャープになった」と感じている『鯉川』。特別純米でさえ「これ、吟醸?」と見紛う出来具合なれど、欲をいえば…
「もそっと香りを抑えてたもれ」(笑)
とはいえ、斯様な変人のぼやきは聞き流された方が「酒は売れる!! 」と思いますけどね。(爆)

蔵の一角、自蔵を取り上げた記事などが貼られている掲示板に、同道された狼亭さんの手になる “はがき絵” が…。

ご当主やお内儀はじめお蔵のみなさま、いつもながらたいへんお世話になりました。
無事に皆造を迎えられますようお祈りいたしまする。
ありがとうございました。

【つづく】
 


 
*1:製造部長
   鯉川さんは昨季(H19BY)から杜氏制を廃止し、蔵内で育成した高松製造部長が杜氏役を務めています。
   蔵人も皆若く、これからがますます楽しみ♪


東山道中膝栗毛 -其之伍-

某女史同様、鶴岡のビジネスホテル泊のつもりでいたら、「せっかくですからうまい朝飯を」というご当主のお言葉に従い、此度もお世話になることに…。

朝食@余目ホテルそのオススメ、庄内での定宿となった感のある “余目ホテル” の朝食。
すべて地の食材、すべて手づくり。ごはんがピッカピカでしょ!?
運転さえなければ、即「ビール♪」、もしくは「鯉川の純米を熱燗で♪」となること請け合い。(笑)

朝からおいしいごはんをしっかりお代わりをした後のコーヒーがまたうまいのですよ。
「鯉川さんはエスプレッソがお好み」と若女将から伺いましたが、たっぷり飲みたかったのでブレンドを。
水のやわらかさが伝わってきますな。

実は…前夜もさんざん飲み食いして戻った後、「鯉川の純米を2本部屋へもらえますか?」と我が儘なお願いを。
前回、「純米でしたからぬる燗に」という若女将に「もう少し熱め、50℃ちょいの方がこの酒はおいしいですよ」と余計なお節介を焼いたのが効いたのか、此度はいい按配の燗に加え、心やさしき若女将は自家製の漬物まで添えてくれて…。

趣のある建物と若女将のおもてなしに「やはりここに泊まって良かった♪」とつくづく思う良心的な宿でありまする。

■余目ホテル
 山形県東田川郡庄内町余目字沢田114
 Phone. 0234-42-2442

【つづく】

当初は『余目ホテル支店』としてご紹介したものの…
以前は文字通り本店がありましたし、その本店が営業を休止された後も宿前の看板ともども『支店』を名乗っておられましたが、現在では紛らわしい支店という名称を外し、ただの『余目ホテル』とされたようですから、記事中の表記も訂正いたしました。


東山道中膝栗毛 -其之肆-

伊麦酒久しぶりに走った佐野藤岡IC〜郡山JCTなれども、やはり東北道は退屈。
その上、栃木県・福島県を走破するのにあんなに時間がかかるとは…。
新幹線並みのスピードがほしい、とつくづく思いましたな。

村田JCTから山形道へ入り、月山で少々降られたものの、寒の時期だというのに雪はないに等しいほど。給油してからはノンストップで余目駅近くまで直走るという時間短縮の甲斐あって、一部のキャンセル以降の日程に復帰した後は、車を乗り換えてさっき通った山形道近くへUターン。

さすがに喉が渇き、「取りビー」と相成りましたが、「生ビールは何だっけ?」「アサヒの熟撰です」「ダメですか?」にすんなり頷く素直なおやぢ。(笑)
変わって登場したのが、こちらのイタリアン・ビール。
とくれば…大方の予想どおり落ち着いた先はこちら♪

ある・けっちゃーのある・けメニューボード

ホスト役を務めてくださった鯉川酒造の佐藤社長ご夫妻の傍らには見慣れたサンシンの “かんすけ” が設えられ…。
「あれぇ〜、どうして場違いな酒が!?」と気づかれたあなた、かなり目敏いですなぁ。
それもそのはず、狼亭さんとの道行とホストご夫妻、そして庄内が誇るシェフとその手から生み出される料理に最大限の敬意を表し、取って置きを持参した次第。

■鯉川 純米吟醸 “亀治好日” H15BY
■睡龍 速醸純米 生詰(ひやひやおろし) H17BY

加えて…
■鯉川 純米大吟醸 “亀の尾” H18BY

料理を出す前に必ず酒の味をチェックするシェフ。さらに「これ、もらいますよ」と料理酒にも同じ酒を使いまする。
どうしてこれが他の料理人にできないんでしょ。
中でも酸味の際立つ “睡龍” を口にされた時は「料理を替えます」とまで。

さて、前置きはここまでにして、ここからは怒濤の「おいし〜いっ!!」料理と「ウンマ〜いっ!!」燗酒を♪
おかげで、「これだけは冷や酒で」と燗酒組に抗ってまでシェフが冷たい “睡龍” と合わせることを前提にアレンジしてくれた “メジマグロの冷製パスタ” の写真を撮り忘れ…。(爆)

狼亭さんのmixi日記からお借りして写真を追加したものの、これだけカラーバランスが違いまする。(汗)

里芋・鮃をサンドした岩魚の燻製・岩魚の卵メジマグロとトマトをトッピングした冷製パスタ
火の通し方が絶妙な鱈山伏豚(?)
自家製生ハム・雪菜海老・パスタ
パンがまたうまい♪肉々しい庄内牛
スイーツはどれに…ピンボケだったため代理でこちらを

 
漫画に描かれたイルージョンにはお目にかかれなかったものの、こちらの料理は極めて薄味。これみよがしなデコレーションや取って付けたような濃い味付けとは無縁です。
思うに、野菜や肉の生産者はもとより、海や山、そして水や空気まで、すべては庄内という土地がもたらす恵みへの畏敬。その素材の味わいを存分に引き出すことを何よりも第一義としているからでしょう。
その昔に祇園で出会った、ただの “大根の煮たん” で震えがきた、あの時の味の記憶がふと甦りました。

鯉川酒造の佐藤社長ご夫妻、そしてシェフやスタッフのみなさま、たいへんお世話になりました。
そして、ごちそうさまでした。

最後に。
お役所のたっての頼みで春からしばらくお江戸へ出向かれるようですが…
新知事が誕生したとはいえ、撤回はもう無理でしょうなぁ。

手に取るな やはり野におけ 蓮華草 -瓢水-

この句を杓子定規な羽前国お役人に捧げます。(爆)


東山道中膝栗毛 -其之参-

とかの@佐野東山道上野(こうずけ)国の厩橋(群馬県前橋市)を起点とした此度の道中は、新田の郡(群馬県太田市)から例幣使街道を北東に進むと下野(しもつけ)国の天明宿(栃木県佐野市)に至りまする。

ちょうど昼時。狼亭さんともども “麺喰い” の血が騒ぎ、青竹打ちで知られる 『佐野ラーメン』でも、と天明宿をググったら見つけたこちらのサイト【→A little report>日光例幣使街道めぐり歩き】と偶然同じ店での “昼ラー” と相成りました。

平日にも関わらず店の外には行列が…。
「この人数なら…」と高を括ったことがこの後のスケジュールにもたらした影響は思いの外に大きく、一部をキャンセルする羽目に…。

ご迷惑をおかけした方々にこの場を借りて謹んでお詫び申しあげまする。m(__)m (激汗)

佐野ラーメン@とかのてな訳で、ラーメン大盛り画像♪

スープの見た目からは薄味に思えたものの、一口すするとかなりしょっぱい。薄口醤油を使っているのか、はたまた醤油よりも塩が勝っているのか。
縮れ麺の食感はまずまずなれど、このしょっぱさが地元の基準だとしたら、下野国の民は塩分摂り過ぎになりはしまいか、と大きなお世話を…。

人の腹を満たした後は車にもたっぷりガソリンを詰めて、いざ東北道へ。

【つづく】


東山道中膝栗毛 -其之弐-

いよいよ弥次喜多道中の開始♪
上野国を出立点に選んだ理由はひとえに『群馬泉』を醸す島岡酒造さんへ伺うこと。

「今季の造りはどうですか?」
「例年に比べて(米が)溶けやすいみたい。そのせいか数値的には酸がやや高いけれど、感覚的にはそんなに出ているようには感じないですね」
専務からお話を伺った後、蔵へ入れていただくと…

蒸し場折しも蒸し上がりを迎えた “甑” からはもうもうと湯気が立ち上がり、“釜場” に独特の香りが充満しています。

続いて写真を撮ろうと思ったのですが、「なんてこった〜い」の電池切れ。
仕方なくカミさんからカメラを借りたものの、そのカメラは弥次喜多との道連れを拒んでまだお蔵に居残っておりまするゆえ、強制送還されてきたら写真を追加いたしまする。(汗) ← 中と下の2枚を追加♪

「溶けやすいからいつもよりちょっとだけ硬めに」という “蒸米” を専務から受け取り、即席の “ひねりもち” 作りを。
『群馬泉』さん独特の押せばしなり、離せば立ち所に元に戻る弾力を体感するには60%の方が向いているはずだけど、「今日のは若水の50%です」といわれただけあって、米粒が小さいながらも中は柔らかめの “蒸し” は相変らず。当然、口に入れてその弾力を味わっているところへ杜氏が…。
「おやっさん、新潟からの…」という専務の紹介につづき、「○○からか」とこちらの地名が杜氏の口から出てきたのには「えっ、ご存じでしたっけ」とびっくり。

専務が生まれる1年前からこの蔵に入っておられる杜氏は、「この酒を越後杜氏が!?」と不思議がられてもしょうがない小国(旧刈羽郡小国町・現長岡市)杜氏のお一人。
長年務めるこの蔵の酒を薄酒の地で扱う変人が出てくるとは思いも寄らぬことだったのか、放冷機から出てくる米を見やりながらも小さな声でボソボソとお国話をしてくださる。

種麹@群馬泉“麹室” に引き込まれた “蒸米” は均一に広げられて “もやし(種麹)” が振られ、“床揉み” が終わると布にくるまれ、しばしお休み。
隣の部屋でできあがりを待つ “麹” を見た後は、“酛場(酒母室)” へ移動。
「長過ぎるとあまり良くないといわれるけど、今季から蔵人さんたちの年齢を考え、酒母はすべて年内に立てた」という長期 “枯らし” 酒母はすっかり落ち着いているものの、
「元気のいい酵母だけが残るからか、醪後半になってからが強くて、却っていいことも」
とまるで加藤杜氏(久保本家酒造)の仕込む生酛のよう。

出麹@群馬泉“槽場” を見た後、“出麹” 場の前で待っていると「あはは、すっかりご存じで」と専務が取ってくれた “麹” はこれも50%の “若水” 。
噛むと一昨年の60%に比べるとやや甘みが薄いとはいえ、しっかり “破精込み” 、心地好い弾力がありまする。

“貯蔵庫” に移された今季の酒から専務に取ってもらった新酒をジュルジュル♪
「酸がやや高い」といわれたにも関わらず、当然渋いものの実にきれい。
「いいですね、これ」
前日の『つくし』さんで飲ませてもらった “初しぼり” といい、今年もいいお酒ができあがっていますから、『群馬泉』ファンならずとも、乞うご期待!!

「あ、そろそろ」
予定の時間を若干オーバーしてしまったため、後ろ髪を引かれつつ…。

専務はじめお蔵のみなさま、たいへんお世話になりました。
無事に皆造を迎えられますようお祈りいたしまする。
ありがとうございました。

【つづく】


東山道中膝栗毛 -其之壱-

「庄内へ行くつもりなのでその前後の都合が良い日に…」と年が明けたある日、下総国より入電。
折しもこちらはようやく遅い正月休みを取る予定にしておりましたゆえ、
「ならばいっそご一緒しませんか?」という誘いに応じてくださった酒縁のお一人、狼亭さん。

同年代ゆえ、始まる前から弥次喜多道中必至の旅の振出しに選んだのは…
第二の故郷、上野国厩橋(うまやばし*1)での常店、『つくし』。
「行きますよ〜」の声に駆けつけてくださった地元Kさんとともに、
まずはキリンのクラシックラガーで( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパーイ!

カウンターに陣取った同世代おやじ三人組+おばさん、突出しのぬたをつまみながら早々に燗酒へシフト。
何をさておいてもまずはこれからの “群馬泉” なれど、いつもの “超特撰” が切れていたため、 “淡緑” と新年ヴァージョンの “初しぼり” の出番。
300mlボトルの山廃特別本醸造原酒 “初しぼり” を『純米原理主義者』の狼亭さんにお飲みいただいてから…
「それ、アル添なんですけど…」と種明かしをする非道おやぢ。(笑)
「えっ、ホント!?」と今一度確かめる狼亭さん。
「聞かされた後でも気づかない。それに、原酒でありながらアルコールの粗さを少しも感じさせないし、いやぁ〜、実にお見事ですな」
とお褒めの言葉を頂戴した本物のアル添酒は、今年も年一回の魔法を見せてくれまする。

地元の肉厚椎茸や鶏の網焼き、金目鯛の一夜干しなどをアテに、お酒は “ひこ孫純米” へ。
お燗の温度を指定しようとするこちらの言葉を遮って、若旦那の口から発せられた
言葉は某漫画風に表記すれば、“狂人” となる…
「これをチンチンに燗をつけて喜ぶなんて、やはりク○ド民族だけだよね」
これにすかさずの反論は…
「極めて純粋な大和民族だと思うよ。ただし、血に酒がかなり混ざっているけど」(爆)

この後…『つくし』のカウンターに何本空いた徳利が並んだことやら…。
帰り際、カウンターの反対端に座る常連さんらしき若いカップルに…
「もうすぐここから我々ク○ド系好みの酒が来ると思う」
という若旦那の一言が翌日からはじまる遠征の結団式を完璧なものにしてくれました。(笑)

ちなみに名指しいただいた先遣隊は…あの “どぶ” です♪

小料理 つくし地図
 群馬県前橋市千代田町5丁目3-2
 Phone. 027-234-0081

【つづく】


*1:厩橋 -うまやばし-
  群馬県前橋市の旧称 → Wikipedia:前橋藩前橋城


いつ来るんかい? -epilogue-

駐車場@三千院さんざん引き延ばした遠征記もようやく終わりまする。長らくおつきあいくださり、ありがとうございました。

仄暗かった鞍馬の山を抜け出ても相変らず山の中。とはいえ、時間が戻ったかのような明るさゆえ、「帰りしなの駄賃にもう一ヵ所…」と欲張ったら、よもや京都で雪だるまを見るとは思いませなんだ。

「もう終りでしょ? おまけして」
駐車場のおじさんに声をかけたら
「お金はええから、はよぉ急ぎぃ」
と送り出してくれたのですが…

時すでに遅し。閉門と相成ったのでありました。orz
 

山門案内図@三千院

 
三千院指を咥えつつ境内図を眺めて、気分だけでも味わおうといたしまするがやはり…。

【“三千院”へ行かれる方々へ】
ここの拝観時間は、8:30〜16:30(12月〜2月・3月〜11月は8:30〜17:00)ですから、どうぞ余裕をもってお訪ねくだされ。

てな訳で、永六輔作詞・いずみたく作曲のこの唄を思い浮かべつつ、大原の里を後に。

京都 大原三千院
酒に憑かれた おやぢがひとり

チ〜ン♪ (苦笑)



琵琶湖大橋そして、琵琶湖の畔で小休止♪

ここから隠処は約500kmの彼方。素直に高速を使えば家に帰って「ちと遅い晩酌♪」も可能なれど、一週間遅れたおかげでETCの深夜割引率が10%アップされた期間に入ったばかりに、貧乏性がムクムクと天狗のお鼻。(笑)
ダラダラと琵琶湖東岸を北上し、R8へ。
日付が変わって間もなく、最寄りのICを降りた時、今回の走行距離が1,300kmを超えようとしておりました。

【この項お終い】


いつ来るんかい? “京編” -7-

鞍馬駅“貴船” から少し戻ってまた北上すると、叡山電鉄の終点 “鞍馬” の駅。

“鞍馬” といえば、“由岐神社” の火祭、牛若丸(鞍馬での稚児名は遮那王)だった頃の源義経が修行した土地、それと天狗でしょうか。
ついでに…
「杉作!!」「天狗のおじちゃん!?」
そうアラカンこと、嵐寛寿郎の代表作 “鞍馬天狗” も。:-)

天狗像駅前の広場にある巨大な天狗。
「おぉ〜!?!?」
男の性(さが)で、ついあるものを思い浮かべてしまいまするが、視線を落として比べて見るまでもなく…

私の負けです!! (爆)

門前の土産物屋さんにはいろいろなサイズの天狗のお面が並びますが、見るたびにこれを思い出し、劣等感に苛まれるのもイヤですから、かわいい烏天狗を♪


鞍馬寺これが義経がいた “鞍馬寺” の入り口。
「ここんとこ毎日のように降りよって」
という土産物屋のおじさんの言葉どおり、あちこちに雪が残っており、寒いは仄暗いは、拝観は諦め、早々に車に戻りました。

道端に「美山荘 この先○○km」の看板が…。
「そういえば、花脊はまだこの先へ分け入るのか」
と思いつつ車を進めたのですが…
「うへぇ〜、ホントにこの道を!?」
国道とは名ばかりの愛車がギリギリ通れるほどの道幅、そして未除雪、さらに工事中。いくらこわいもの知らずとはいえ、この山の中で万一を考えたら…さすがに腰が引け、スゴスゴとUターン♪

【つづく】