〆の酒

今日一日、ず〜っと考えていました。仕事しながら頭の中はほとんどそれだけ。
思いがけない雪に今冬初の雪かきをしている時、数多の候補からすとんと落ちてきたのが、「清酒竹鶴 純米吟醸 11BY」。
12BYより味乗りが悪いと後回しにされた酒。遅れてきた4番打者に今年のトリをまかせることにしました。煮酒に出会った年の締め括りに相応しい酒が選べたのではないかと思います。

来年は、「ひこ孫 純米大吟醸」か「秋鹿 嘉村壱號田」辺りをさらりと選べるようになりたいもの。:-)

さてさて、呑兵衛おやぢにお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
来る年も相変わりませずお引き回しのほど、よろしくお願いいたします。
みなさま、どうぞ良いお年をお迎えください。


タラレバ

大晦日を前に「蟹を食べてしまって」といわれ、冷蔵庫を開けたら確かにど〜んと鎮座しているものの、これがタラバ。「出刃が要るか‥」「食べやすいように捌くのは厄介だなぁ」などと思案していたところへ娘たちが登場。
「てっきり大晦日用かと思った」と、思わぬ分け前にありつき、「おぉ立派な爪。こいつ、右利きだね」と、はしゃぎながら果敢に素手で足を外しにかかる。

待つこと暫し、甲羅の半分がやってきた。「あれ〜?」。
どこをどう眺め回しても味噌が‥ No味噌。X-(
卵は‥ これも入っと卵。X-(
ガッカリしながら身をほじる。うむぅ、確かにタラバの食感なれど、甘さも旨みもない。
どこの業者か知らんが、ひでぇ蟹を送ってよこしたものだ。

元々好みではないタラバ。「ズワイだったら」「せめて味噌があれば」と、頭の中でタラレバ論が空回り。
燗をつけた英(はなぶさ)生酛純米14BYを手に、金目鯛の煮付けとクリームシチューに逃げ込むおやぢだった。


隠し酒

急に決まったミニ納会のために選んだ酒。

山田錦+協会9号というオーソドックスな組合せなれど、鑑評会を意識したへんてこりんな大吟醸ではお目にかかれない重厚なボディ。きちんと仕込み、蔵内で5年の熟成を経て、ごく限られた先にしか出荷されないというだけあります。
冷やでも甘さを伴った旨みが心地良い。滑らかな当たりが余韻を残して喉へ消える。
ただし、燗は温度が難しい。ぬるすぎると甘が目立ち、まとまりが悪い。上燗(45℃近辺)を超すくらいにすると、うるさかった甘も味にとけ込み、ピシッと一本、筋が通る感じ。
目安はこの辺りかと。

生鮪はもたついてハズレだったが、金目鯛やワラサの刺身、卯の花、肉じゃが、ポテトサラダ、大根と菊のなます、菜の煮物など、あり合わせの肴とともに見る見る一升が空に。
いつものメンバーと良い年納めの会ができました。

そうそう、肥前蔵心の大根の粕漬けも甘すぎず、かといって酒気が勝ちすぎず、良い按配の漬かり具合。久しぶりにうまい奈良漬けにありつけました。
武蔵の里の粕漬けとの奈良漬け比べも面白いかもしれません。


日置桜 純米古酒”時の匠”

■2004/12/27 Mon. の酒

原料米:玉栄 精米歩合:60% 酵母:協会9号 貯蔵温度:10〜15℃
日本酒度:+2.5 酸度:1.5 上槽年月:平成8(1996)年2月

ラベルには5年古酒とあるが、5年どころか8年を過ぎ、間もなく9年を迎えようとしている。その時間の流れが、ソーテルヌと見紛うような黄金色に輝く色合いを作り上げた。

長期熟成酒の魅力を知らない人なら、間違いなく軽く冷やしてお洒落なグラスを用意するだろうが、「取りあえず燗!!」のおやぢは迷うことなく白磁の杯と徳利に注ぎ、ぬる燗のちょい上に。
燗がつく合間に冷やでひと舐め。「うぅむ」。穏やかな熟成香と仄かな甘さ。しっかりと旨みをとどめ、まだまだ枯れ味にはほど遠い。「玉栄は置けば置くほど良くなる。我慢比べの米。」と仰った蔵元の言葉が思い出される。

肴は鮟鱇鍋と青椒牛肉絲に白菜漬けなど。プルプルの皮や骨回りのゼラチン質をすすりながら、良い按配に仕上がった燗酒を含むと、思わず顔がほころぶ。鮟鱇の身はさておき、肝・ゼラチン・豆腐にトロトロの葱、そして熟成純米酒。ただひたすらこれの繰り返し。口福、至福、陶酔‥‥ どう云ったところで言葉が足りない。
紹興酒に似た味わいを持つ長期熟成酒が中華料理と合うことは想像に難くないが、お裾分けに与った(単なる残り物とも(^^;)青椒牛肉絲のピリ辛濃厚な味もがっちり受け止め、アン肝とはまた別の世界を形作る。

いやぁ、良い夜でありました。おかげで安眠熟睡。今朝の目覚めもすっきり爽やか。:-)


草臥れているとき

効き目がありそうな高いドリンク剤や精の付く食べ物を摂るなど、人様々でしょうが、おやぢはやや甘めの長期熟成酒が欲しくなります。
長期熟成酒については、『長期熟成酒研究会』のサイトが詳しいですが、熟成させた年月がアルコールの組成を細やかにし、それゆえ吸収分解も早いとされています。

これをぬる燗から上燗くらいに燗をつけると、まさに滋味という言葉どおりの味わいが、穏やかに身体の隅々までしみ込んでいくのを感じます。
この時ばかりは利くように酒をみることもなく、ゆるやかに回る酔いに心身の緊張をほぐし、そして導かれるままに深い眠りへと‥。

当たり前のことですが、翌朝、酒が残るようなことはありません。
風味が似ていることから「紹興酒みたい」といわれることの多い長期熟成酒ですが、真っ当なものを選べば、後味はもっと清々しく、翌日に持ち越す下品な酔いとは無縁。
こんな日本酒もあることを知っていましたか。

ちなみに手元でもっとも古い長期熟成酒は、昭和54(1979)年に醸造された二品。
どちらも四半世紀の歳月を経て、「時の恵み」と呼ぶに相応しい熟成を見せています。
こればかりは門外不出。;-)


神亀 甘口の酒

■2004/12/25 Sat. の酒

見慣れた神亀のロゴの脇に『日本酒度マイナス一度〜三度の酒』という表示がなければ、辛口純米とほぼ同じラベル。ぱっと見、見分けがつかない。
わざわざ「甘口の酒」として出す真意のほどは定かではないが、「神亀辛口純米」より「ひこ孫純米酒」の方が好みなので、こちらも定番酒に加えたいと思う。

浦和で店のストックを飲み干す寸前まで飲んだ時は、端っから燗だったので冷や利きは初めて。
メーターほどの甘みは感じず、もたつきもない。旨みが良い按配にバランスしている。
ただ、嫌いな香りではないものの、やや臭い(^^;。いわゆる熟成香というやつだが、辛口ではまだお目にかかったことがない香り。エキスが多い分、早く現れたか。

冷やでの印象から、燗は浦和の時より熱めに仕上げてみた。熱燗のやや上ほど。
「うむ、これこれ」。熟成香も嫌みなく、この酒に刻まれた時間を思い起こさせるし、幅味に練れ味が折り重なって飲み応えを形作り、喉を通した後でも余韻が残る。
杯を進めるたびに心地よい余韻が波の如くに打ち寄せ、身体に酔いがしみ込んでいくのを覚えた。
浦和の白レバ刺しをこの酒で味わいたかった。まぁ、あれが最後ではないから‥‥。:-)

手に入れたのが2003.02詰の四合瓶だったため、浦和で飲んだ時の詰日付より古いはず。
その熟成度の違いが印象の違いとなって現れたのだろうが、「ひこ孫三年原酒」同様、やはり熟してこその神亀だよなぁと、思わずにいられないおやぢだった。


鯉川 純米吟醸<五百万石>瓶燗

■2004/12/24 Fri. の酒

原料米:余目町産五百万石 精米歩合:50% アルコール分:16.3%
日本酒度:+4 酸度:1.5 アミノ酸度:1.2

「DEWA33の香り高さが‥」と云ったら、「じゃあ、こっちは‥」と勧められた酒。
15BYゆえの若さは残るものの、冷やでも米の味を感じる。含み香も穏やかで、五百万石の酒にありがちな後の苦もなく、口中に旨みの余韻を残して消える。
上燗〜熱燗に燗をつけると、「ほほぉ、こりゃ良いわ」。若さを苦にすることもなく、香りを抑えた味吟醸の本領発揮。16%台に設定されたアルコール度数が程良い幅味をもたらし、すうっと喉へ落ちる。
吟醸ならではのきれいさと純米のふくよかな旨み。やはり純吟はこうでなくては‥。

値段も2,000円代半ば/1800mlと手頃だし、こういう酒見ちゃうと、薄酒・炭酒の特別純米や純米吟醸を選ぶ気分にはなれないわなぁ。


ただし、飲み過ぎ注意。:-p


酒瓶の包装

酒瓶を見るたびに思うのだが、過剰と思える化粧箱(大手メーカに多いが、一部の地方酒にも見受けられる)が依然としてまかり通っている。それに、田舎に行くと出会す風景のひとつに金色の紙で巻かれた上撰クラスの酒があったり、全国的にまだまだ多くの蔵が採用している和紙風の白い袋も、何のために?と考えてみてはどうだろう。
高級そうな見かけだけで買い手を釣ろうとするなら、「夜の蝶なの?」と聞いてみたくなる。

それ、行き着くところは、すべてゴミですよぉ〜。

けばけばしい化粧箱、せっかく意匠を凝らしたラベルや表示事項が見づらくなるだけの無駄な包装資材に金をかけるなら、中身をもっと良くするか、例えわずかであろうと希望小売価格の引き下げに回した方が、飲み手にはうれしいことと思えるのだが‥。

そんな中で、ひとつだけありがたいと思う資材がある。心ある蔵が採用しているUVカット&ダイオキシンを出さないというPE製の袋がそれ。
今時、紫外線を意識しない真っ当な売り手はいないだろうが、蔵から売り手まで、あるいは売り手から飲まれる場所まで、酒瓶が日光や蛍光灯などの紫外線に曝されることは、どんなに気を配ってもゼロにはならない。
それを考えると、これは賢明な措置であろうし、他の蔵が採用しないことが不思議に思えてしまう。

酒や飲み手のことを真剣に考えてくださるなら、和紙擬きのチャチな袋はやめて、すぐにでもこっちに切り替えませんか?
それができないなら、せめて裸で出してくださいな。紫外線への気配りは必要ですが、その方がゴミを増やさないだけマシというものかと。

以上、蔵元各位へ言上申し候。


NAV(Norton Anti Virus) for Macintosh

『.Mac』から逃亡したため、Virexの恩恵に与れなくなって一月余り。Windowsのように頻繁ではありませんが、ウイルス定義の更新情報を目にすること数回、やはり無防備はまずいと、手を打つことにしました。
わざわざ新しいアプリを入手するのもバカらしいので、手元のNorton SystemWorks 3.0を再インストール。
ただし、Symantecがセキュリティ事業に軸足を移してから対応の遅さや信頼性に疑問符が付き始め、OS Xでそれが具体化されてしまったNUM(Norton Utilities for Mac[主にFile Saverによるものだが、Norton Disk Doctorも往時の絶対的信頼は失せた])を放置する訳にはいかない。

SymantecのサイトからSymantec Uninstaller 1.0.1B111.sitをダウンロードし、StuffIt Expanderで解凍(変な訳語だこと)したものの起動できない。「?」。

注意書

こちとらぁ、とっくにStuffIt Standard 8.0.2。こんな注意、見逃しますって‥。(>_<) しょうがないからStuffIt Standard 7.0.1Jを再ダウンロードし、解凍したら、今度はスムースに起動。NAV関係とLive Updateだけ残し、あとはきれいさっぱりオサラバ。 取りあえず、毎日チェックするウイルス定義に守られた状態にはいるものの‥‥ そりゃあ、マイナーなMacのテリトリーでディスクユーティリティや滅多に現れないウイルス対策を無償(以前は、NAVさえあれば、そのウイルス定義や同ヴァージョンの更新版は半永久的に無償で入手できた)でシコシコやっているより、日夜溢れかえっているWindows向けセキュリティ事業の方が効率が良いだろう。現にそのおかげでSymantecの事業規模は著しく拡大した。経営的にもこの判断は間違っていないと思う。 しかし、SystemWorks自体、NUMとNAVのインテグレート商品に過ぎないのに、それぞれの単体新ヴァージョンへのアップグレードの道は閉ざされていることに加え、Windows版並みにウイルス定義ファイルの提供が1年単位の有償となるなど、割りを喰らったMacintoshユーザに対し、その怒りの鉾先をどこに持って行けというのか。 ささやかなレジスタンスながら、アップデートを入手するための期限切れアラートが出たら、Symantec絡みのファイルをすべてアンインストールし、あらためてCD-ROMから新規にインストールすると‥‥。 あらあら、寿命がまた一年延びたねって。:-p もっとも、この手すら同一ヴァージョンに限り有効となるに過ぎない。 毎年アップグレードせざるを得ないWindows版より少しはマシかも知れないが、Pantherが10.3.7まで進み、年明けにはTigerに移るであろうから、余命幾ばくもないのでしょうな。