舞台裏

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結局、今期(平成17酒造年度)の造りは、残念ながらどこのお蔵へも行けず仕舞い。
やっとお邪魔できた“鯉川”を醸す鯉川酒造さんは蔵の裏の“亀の尾”の田植えも終わり、豪雪で傷んだ蔵の補修に大わらわ。
「雪がこの屋根までつながって」とお蔵元。
「そりゃダメですよ。建物との縁を切ってやらないと」とついヘタレな講釈を…。
koikawa_kura2.jpg「中さ、入っでもええべか」二カ国語を操り、大工さんにお伺いを立てるお蔵元。:-)
後について釜場(右下に見える煉瓦積みの部分が釜)に入ると足元には天井から落とした廃材が散乱。足の踏み場もない。
造りの最中はこの釜に甑が乗せられ、蔵の中に米の香りが満ちます。若い蔵人さんが掘り出した米を放冷機へ。出口では都度蒸しの具合を確かめていた杜氏さんの姿が思い出されます。
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見上げれば、古い部材と新しい部材のコントラストが…、などと感心している場合じゃありませんって。
写真にはありませんが、お蔵元が指差す先には「梁の補強に入れた鉄骨がグニャッと」という言葉どおり、凄まじかった雪の重さを目の当たりにします。
「あの梁、しなっていません?」「補強を入れなきゃダメかなぁ」
いやはや、蔵を守るのもたいへんなことですわ。
こうしたご苦労があってこそ、我々が飲ませていただいている美酒旨酒ができあがるのですから、そのお酒を粗末にするような戯れ事にゆめゆめ興じることなかれ。
koikawa_zashiki.jpg今年が地元の鎮守、白山神社の“遷座350年式年祭”に当たったため、先月4月には代々の慣わしに則り神宿を務められたとか。
いつも通していただくお座敷で、床の間にかけられたしめ縄と掛け軸が、ここに神様が鎮座されていたという名残をとどめていました。
神宿のご当主としての紋付き羽織袴姿も拝見いたしましたが、まぁ、ご存じのとおり堂々たる体躯でいらっしゃるから、とても良くお似合いで…。
おやぢもあのジャンボラーメンを食べた直後なら、少しは近づけるかと。(苦笑)
お忙しい中、ありがとうございました。>ご当主・お内儀