蔵巡り -番外編- “山形縦断”

波の花庄内へ向かったのは、先月の鳥取ほどではないものの、かなりの強風が吹き荒れる日でした。いつもの “笹川流れ” ルートを避け、素直にR7を北上。村上を過ぎると雪が降り始めます。

写真(撮影場所)は “醪のなまこ泡” ではありませぬ。山形県へ入ると海面のあちらこちらでこうした光景を見ることができます。そう、“波の花” ですな。これが風に飛ばされてふわふわと舞う様は、冬の日本海の風物詩でもあります。
カメラを構える身体が揺れるほどの風の強さ。寒かったぁ〜。

山居倉庫鶴岡からR7バイパスに乗る頃には横殴りの雪となり、視界不良。ちょっと遠回りして久しぶりに立ち寄った酒田の “山居倉庫” は、市内有数の観光スポットにガラリと様変わりしていました。

さすが商都、酒田。お金を落とさせる工夫が随所に。
ただ、あれこれ見て回りましたが、食指の動くものはごくわずか。良くある観光物産館といったところでしょうか。決して懐古趣味ではありませんが、ここでは写真の大けやき並木が見せる四季折々の風情や、ずらりと立ち並ぶ倉庫の建築様式の美しさを愛で、時間が止まったような空間で往時を偲びながらのひとときを静かに楽しむのが相応しかったように思えてなりません。
いたずらに商業化することだけが地域おこしではないはずですから。

米倉庫翌朝、庄内蔵巡りの常宿、“余目観光ホテル支店” でご当主とお別れし、JR余目駅前へ。まだ現役の “新堀倉庫” の脇にひっそりと佇む “余目倉庫”。ここに庄内各地からの米が集まっていた頃の名残ですな。

連れのリクエストにより新庄から尾花沢へと抜け、“そば街道” で知られる大石田から村山へ。車窓から全国で引っ張りだこの超有名銘柄を醸す某蔵と思しき建物が見えますが、もちろん素通り。(笑)
目的の河北町に辿り着きました。

朝日川此度の蔵巡りで唯一の蔵の写真。(苦笑)
一度、知人の引き合わせで酒席に同席させていただいたとはいえ、その後は縁も所縁もないこちらのみ。突然の訪問にも拘らず、ご当主から長期熟成酒のお話を伺ったり、試飲させていただいたり、と親切に応対してくださいました。
「さて、どうします?」「どこへでも」
庄内・最上・村山の三地方を回ったならば、残る一つ置賜へも行かねばなりますまい。ただ、ほぼ県内全域に高速道路網が整備されている当地とは異なり、これがまた不便で…。(笑)

その不便さを押してまで出向いた先は、地元山形県内に留まらず、お隣の会津や中通りに杜の都、はてはお江戸、そして京都と神出鬼没のこのお方がおわす城下町。
ブランド牛やご当地ラーメンでも知られる街なれど、お教えいただいた何軒かが休みだったり、売り切れ仕舞いだったりと運に恵まれない中、「エイヤッ!!」で飛び込んだ店は…
「ダメだったら電話してくれって云ったじゃないですかぁ」
とお口の肥えたおチャケ人にはすすめるに忍びなかったようですが、まぁ、それは二の次、三の次。やっとのことでお目通りが叶った上に、おいしいお茶やいろいろなお話を伺うことができただけで恐悦至極でございました。
次は…何処かでおチャならぬ、おチャケをご一緒しましょうぞ♪


蔵巡り -庄内編- “その実ただの…”

雛飾りもうすぐ “皆造” という時期になって、やっと訪ねることができましたぞ。庄内平野のど真ん中へ。

今年はとうとう雪景色らしい雪景色がないままに終わりそうだけど、さすがは200km先の北国。水分の多い春の雪ながら程良い風情が残ります。
でも、今回も風が強かったぁ。X-)

いつものお座敷で「二年ぶりに飾りました」というお雛様に謁見。見事でしょ!?

蔵入り口二間続きの奥座敷の一つを占拠している雛飾りを眺めながら、しばしの歓談の後、「醪でも見ますか?」とお蔵の中へ。

仕込室の奥でフツフツと静かに湧き続ける “亀の尾” の純米吟醸を杜氏さんが柄杓ですくって「どんぞ」と。
ふむ、いつものやさしい味わい。まだ若干の甘はあるものの、泡の具合からしたら「もうそろそろですか?」と尋ねると「明日あたりだな」。
これ以上、庄内弁は無理ダス。(苦笑)

「本当は搾り終わっていたはずだったんだけど、ここ数日寒さが戻ったから遅れている」とご当主の通訳が。
もうすっかり終わりましたかな?

箱膳箪笥さて、いよいよ本番。こんな時期に訪ねたのは、此度の連れとも少なからぬ縁を持つ若者が一人、今季こちらで蔵人として造りに携わっていたため、その激励(といっても山場はとっくに終わっていますけど)と慰労を…が主な目的。

ご当主のご高配に与り、皆で一献傾けようと、先回同様、蔵人さんたちの食堂が臨時の居酒屋に。初めてのカミさんは箱膳をしまう箪笥が珍しそう。

杯大根

ご当主が用意してくださった杯はもちろん、これ♪
お内儀お手製、心尽くしの品々が並びます。
「これ、50℃に燗をつけて」とご当主の命を受け、せっせと鍋で燗をつける若者君。
そうだ、新人は率先して動かなきゃ♪
ましてや、こちとらはあまり役に立っていないとはいえ、一応、神様だし…。(笑)
云いつけどおり燗がついた鯉川 純米大吟醸 “出羽燦々” H15BY(?)
でかんぱ〜い♪

豚肉・厚揚げ筍

さぁ、いよいよ “燗酒楽園” の幕開けですぞ。今宵のお酒たちは…

    ■鯉川 純米吟醸 “鉄人うすにごり” H18BY
    ■鯉川 純米吟醸 “亀治好日” H15BY…お蔵にはありませぬ (笑)
    ■御湖鶴 純米吟醸 新美山錦 H18BY…連れの手土産
    ■竹鶴 雄町純米にごり原酒 H16BY…おやぢ手土産

奇しくも “鶴” が二つ並んだ若者君への手土産ですが、その味わいは対極。
「燗? いやいや冷やでも、のぉさんきゅ〜」(笑)

モツのカレー煮お手製春巻き

こちらの名物。“カレー味のモツ煮” と “特製春巻き” は何度食べてもウンマい!!
ご当主にお見せしたくて持参した “亀治好日” の15BY。
「へぇ〜、こんな具合になるんだぁ」
誠に僭越ながら、ここまで待ってこその “亀の尾” じゃないでしょうかねぇ。
この日のお酒たちの中ではもっとも地味な印象ですが、涼冷え(15℃近辺)庫でゆっくり寝かせただけあって、すっかり大人の “をんな” に。やっぱいいですなぁ。

漬物結局、何だかんだと云いつつ、すべてのお酒を飲み干したみたい。(笑)
「そろそろお開きに…」と宿へ戻り、当然「純米鯉川、思いっきり熱く〜!!」と我が儘な酔客は若者君を拉致しての二次会に…。
「おっとっと〜」
って、ホント、何しに行ったんだか。(苦笑)

鯉川酒造のご当主とお内儀、いつもいつもお世話になりっぱなしで恐縮です。
これに懲りずに、また次回も…バキッ!!(-_-)=○()゜O゜)アウッ!


諸々注意!!

秋鹿いやぁ〜、前々から「こっちは別物。すごいよっ!!」と聞かされておりましたが、これほどとは…

■秋鹿 純米吟醸にごり “霙もよう” 無濾過生原酒 K6 H18BY
すでに暮れから数回蔵出しされていますが、それらは901号酵母(9号の泡なしタイプ)を使ったもの。件の「こっちは…」は協会6号酵母版で、たぶん今季の仕込みはこの51号一本だけかと。
これの何がすごいかって、下の横からの写真でお分かりのように、にごりの多さでは定評のある、あの “扶桑鶴にごり” を凌駕するにごりの物量。それに加え、901号よりも醗酵力の強い6号酵母が合わさったら…。
そのヤバさはもうハナっから、折紙付き!?

【体験談】(汗)
なるべく揺らさないようにそうっと持ち帰って、栓を覆っているアルミキャップを外す…
その途端、「シュポンッ!!」と大きな音とともにキャップが持ち上がったと思ったら、瓶内では見る見る酒が上がってきます。「うぉ〜!!」と慌てて栓を抜いたら抜いたで、今度は「バシュッ!!」と迫力満点の音が…。
すかさず用意しておいたボールに注いだのですが、栓を抜いた拍子にごく少量ながら飛散。
周囲や着ていたものの後始末をしている間も、瓶の中ではシュワシュワと泡が湧き続け、噴火の気配が止みません。
聞きしに勝る爆発力ですなぁ。はぁ〜、しんど。

【教訓】(苦笑)

  • 予めボールなど大きめの器の用意を怠ることなかれ
  • 噴きあがってきても無理に栓を抑えようとすることなかれ←どうせ無駄骨(笑)
  • 手順:
      1. アルミキャップをゆっくり外す
      2. 速やかに栓を抜く
      3. 瞬時に器に注ぎ、瓶内に余裕をもって空寸をつくる
      ※1〜3までを可及的速やかに遅滞なく行えるよう周到な鍛錬を 🙂
  • 面倒を避けたい向きは酵母菌が死滅するまでひたすら気長に待たれよ :-p

秋鹿これひとえに “爆発する酒” などと称し、噴きこぼれさせることを面白がっているおバカな輩と一線を画すためでありまする。
自腹を切る切らないはともかく、まっとうな造り手が精魂込めて造った酒であることを思えば、どうして一滴たりとも無駄にできましょうや。
肝心のお味の方は、というと…
冷やで。軽くガスっ気を感じさせつつ、6号ならではの分厚い酸がうまみをもたらし、「アミノ酸がやや乏しいか」はむしろキレの良さを生んでいるよう。
アチチ燗(60℃近辺)から冷ませば、キラキラと煌めく酸と素直な余韻、そして後切れの良さ。こりゃ「開栓作業」もさることながら「飲み過ぎ」にも、もっと度合いの強い警告が必要ですな。
そんなアブナい酒を開栓の手間を厭わないどころか、中身を撒き散らしかねないという危ない橋を渡ってまで敢えて選ぼうとするのは、「火中の栗を拾う」ボランティア精神旺盛な方か、「変わりものなら何でもいい」の下手物喰いか、いずれにしろ「蓼食う虫も好き好き」としかいいようがありませぬが、よろしければ、ぜひお試しくだされ。(笑)

最後にもう一つ。これもまた “大喰い誘発剤” ですぞ♪


かふぇ・ないと

“まっとうな食” と “まっとうな酒”。「ココロとカラダがよろこぶ」が縁で知り合った、カフェと雑貨のお店 “marilou(マリールゥ)” さんが久しぶりに『酒房 marilou』を開かれるという。しかも、『今回のテーマは日本酒とおばんざい。美味しい純米酒を、是非熱燗でどうぞ』となれば、これはもう行かねばなりますまい。

極秘に入手した情報によれば(笑)、酒は…

  • 清酒竹鶴 合鴨農法米(雄町) H15BY
  • 神亀 (堆肥栽培五百万石)純米 “真穂人” 2005.02詰
  • 奥播磨 純米 山田錦八割磨き H16BY

という品揃えとか…。

Guest加えて、先月お目にはかかったものの、生憎の出張で一夜を共にし損ねた(笑)お蔵元も当地へお越しいただけるとあれば、恐らく初めての体験となるであろう世にも不思議なカフェ酒にご一緒いただきましょ♪

「ゆっくりめに」というご指示どおりお店を訪ねれば、合流希望のお二方がご先着。“とりビー(取りあえずビール)” 知らずのおやぢですから、ゲストに敬意を表して “竹鶴” のお燗でかんぱ〜い♪
「おや、ちとぬるいね」とバイト兼お燗番、その実、ご店主の夫君に「もっと思いっ切り熱くして。60℃超えても良いですよ」と。
おばんざいアテは、新潟の郷土料理のっぺ・水菜と厚揚げの煮物・塩大根・精進時雨煮・精進牡蠣フライなど。すべてがマクロビオティックのお店ならではの肉はおろか、魚介抜きでの料理の数々。時雨煮や牡蛎フライには、もう目が点ですよ。

かつてこれほどヘルシーな飲み会があっただろうか!? (笑)

うれしいことに、この夜は来店された方々が思い思いに燗酒を楽しんでおられます。女性一人でもOKなのがカフェのいいところ?
かきフライ擬きおかげで用意したお酒が初日でスッカラカンになったそうで、二日目には夫君の自家用酒を供出させられる羽目になったとか。
すでに正体バレバレのお蔵元も「ここ、ホントに新潟ですか?」と目を丸くされていた柳都の片隅の、ちっちゃいけれど、とっても心温まる燗酒ナイト。

ご店主、そしてバイトさん、おいしいお酒とお料理をありがとうございました。
ぜひまたやってくださいねぇ〜。お燗番くらいならお手伝いにいきますから♪

cafe and zakka marilou地図
 新潟県新潟市東中通1番町86-28 サカイビル1F
 Phone. 025-228-0470
 11:30〜20:00(L.O.)・祝日:11:30〜19:00(L.O.)/定休日: 日曜+不定休
 ※『酒房marilou』開催時は別時間


ざ・燗酒おやぢ

燗酒おやぢこの御印が目に入らぬかぁ〜!! (笑)

先日お目にかかった際に「ぜひ、おやぢの印を…」とお願いしたことが実現しました。
れいさんの手になる『燗酒おやぢ印』\(^O^)/

これこのラベルにも使われた印を手掛けられたれいさんだけに、味わい深い書と造形でしょ!?
はてさて、どこに使わせていただきましょうか。
えっ、おやぢ印変人酒のラベル? それは…
お上がうるさいから、あくまでもこそっと…ですかな。(汗)

れいさん、ありがとうございました!! _(._.)_

【画像提供:れいさん


iTunes 7.1.1


iTunes

ここでの登場から10日余り。iTunes の最新アップデータ、“iTunes 7.1.1” が公開されました。
また、同時に iPod shuffle を iTunes で工場出荷時の設定に復元できない場合に使用する “iPod Reset Utility 1.0” も。
ともに Mac 版と Windows 版が用意されています。

ダウンロードは、Software Update 経由、もしくはこちらから。
Software Update 経由では以下のコメントが…。

iTunes 7 と iTunes Store では、高品質な人気のムービーのプレビューや購入、第五世代の iPod で遊べる最新のゲームやクラシックゲームの購入などができます。さらに、Cover Flow によるアルバムカバー閲覧機能でお手持ちの音楽コレクションをぱらぱらめくりながら選んだり、ご利用の iTunes ライブラリを予期せぬ事故から守るために CD や DVD にバックアップしたりなど、たくさんの新しい機能が追加されています。

iTunes 7.1 では、お気に入りの iTunes ムービー、テレビ番組、音楽などを、リビングでくつろぎながら Apple TV で楽しめるようになりました。iTunes 7.1 は、新しいフルスクリーン Cover Flow とさらに使いやすくなった並べ替えオプションに対応しており、お気に入りのアーティスト、アルバム、および曲を iTunes でどのように並べるかを設定することもできます。

iTunes 7.1.1 では、iTunes 7.1 での安定性および互換性に関する問題を解決します。


Mac OS X 10.4.9

Mac OS X 10.4.9

新しいMac OS X、“Leopard” の登場が迫っている中で、“Tiger” の最終ヴァージョンとなるであろう、“Mac OS X 10.4.9” が公開されました。
詳細については、こちらで。

Apple US サイトには、ご覧のようにそれぞれの CPU に対応した Client 版・Server 版とが置かれています。
同時に 10.3.9、“Panther” 用の “Security Update 2007-003” も。
ダウンロードは、Software Update 経由、もしくはこちらから。
Software Update 経由では以下のコメントが…。

Mac OS X Tiger バージョン 10.4.8 が動作している PowerPC および Intel プロセッサ搭載 Mac で、 10.4.9 アップデートを適用することをお勧めします。
このアップデートには、オペレーティングシステムの全般的な修正のほか、次のようなアプリケーションやテクノロジーに関する修正や互換性に関するアップデートが含まれています。

  • RAWカメラサポート
  • クラッシュを引き起こす可能性のある、大きなイメージまたはフォーマットが正しくないイメージの処理
  • イメージキャプチャの性能
  • マウスでのスクロールとキーボードショートカット
  • フォント処理
  • “DVD プレーヤー”での再生品質、およびブックマーク
  • USBカメラを使用したiChatでのビデオ会議
  • Bluetoothデバイス
  • AFPサーバのブラウズ
  • Apple USBモデム
  • Windowsで作成されたデジタル証明書
  • Intel プロセッサ搭載MacでRosettaを使用するアプリケーションの「開く」および「プリント」ダイアログ
  • 2006年および2007年の時間帯および夏時間
  • セキュリティアップデート

このアップデートの詳細については、次のWebサイトを参照してください。
セキュリティアップデートの詳細については、次のWebサイトを参照してください。


まだまだなまなま

鯉2月より寒い3月なんて…。X-)
雪がないだけ良しとしますかねぇ。
餌場で口をパクパクさせてエサを催促していたこいつらも、再び大人しくなってくれたのはいいとして、ちょっと育ち過ぎじゃない?と思われる体型ですな。
「今年は少しダイエットしようね」
と持ちかけてみましょうか。(笑)
だって、エサ代がたいへ〜んなんだもの。
それとも丸々太らせてから、食べちゃう?

持って帰ろうと雪冷え(5℃近辺)庫から出したものの、すっかり忘れてしまっていたこれをやっと救出。かれこれ二週間以上経ったかしら。

■睡龍 速醸純米 無濾過生原酒 H16BY
冷やで。軽い生臭と熟成香が混ざり合っています。カラメルシロップを思わせる甘みもありますが、開け立てですから、全体にちぐはぐな感は拭えませぬ。
ならば、思いきって煮ちゃえ♪と700Wで3分20秒の回し技。
その実態は…文明の利器に頼っただけの、ただの手抜き。(苦笑)
「うほっ、いいじゃないっ!!」
すっかりしっかりまとまりましたぞ。こうなればしめたもの。
「えっ、生酒なんか大っ嫌いっ!!と云ってたくせに?それ、誰のこと?」
と♪とぼけた顔して バンバンバン♪(笑)
バンバン ババババ ババババンで一本空いたぁ〜!!

日置桜■日置桜 純米吟醸 “伝承強力” 無濾過生原酒 H18BY
初お目見えの銀ラベル “強力”。こちらは一週間ほどかしら。
「おぉ〜、来た来たコブタ♪」と開け立てで感じたバラツキがなくなり、ずどぉ〜んとうまみがど真ん中に。強力と7号酵母のカップリングならではの酸を感じさせつつ、ひたすらウンマ〜い!!
これも煮ちゃえ〜♪
60℃を超させてから飲み頃に冷ませば、ほらほらしっかり締まったうまみが…。これまた、にくいお酒さ バンバンバン♪と杯が進むこと、進むこと。

アテは、ビンチョウマグロの刺身。キレの良い包丁が欲し〜い。
鶏団子と長葱入りの湯豆腐。エノキと人参を混ぜたソースがかけられたハンバーグ。伯母お手製の豆腐は“カンホアの塩”で。
酒がうまいと箸も加速し…、あぁ〜、もう2本空いちゃった。
「明日も仕事よ」
せっかく気持ちよく呑んでいるのに…。orz


どぶはじめ

届いた日にラベルを見ながら…
「げっ、今年はのっけからこれかいっ!?」と開いた口が塞がらなかった【H18BY 仕13号 +13.5】のスタンプ。
「自分が本当に飲みたいと思う酒を造るだけ」という加藤杜氏だけど、いの一番に切りに切ったこれをもってくるとは…。
蔵の在庫が尽きて、まずは自分たちの飲む分を? はたまた…

生酛のどぶ■生酛のどぶ H18BY仕込13号+13.5 生原酒
冷やで。まずは上澄みから。もっとガチガチに硬く、当然、「渋ぅ〜!!」と顔をしかめるかと思いきや、原酒ということもあって思いの外に味がありますぞ。
良く振って醪をからめると仄かにガスっ気も。この含み(香)は紛れもなく“生酛”ですな。
「くくく、ウマ〜っ!!」と一人ほくそ笑むおやぢ。

「これなら」とアチチに煮ます。徳利の底からは細かな泡が次々に涌き上がってきますぞ。
発泡酒状態の “どぶ” を杯に注ぎ、冷ましつつ啜れば…
「はぁ〜」と漏れる溜め息ひとつ。
「これが生!?」「これが原酒!?」
うまみと強さ、そしてキレが見事な調和を見せまする。
もう、いきなり全開!!

“大食い誘発剤” の “どぶ” ですから、杯のみならず箸のほうもスピードアップ。
タコの頭、鰯の粕煮、車麩と豆腐の卵とじ、蕪・人参・椎茸の煮物…。
白菜漬けを口直しにバッサ、バッサとなで斬って…
呑んだ後で「腹いっぱい〜っ!!」という言葉が口をついて出てくるのもまた、“どぶ” ならではの珍事かと。
う〜む、“生どぶ”、もっと入れれば良かったかしら。X-)


物欲のすすめ -8-

“まっとうな酒” をさらにおいしくしてくれるのが、“まっとうな食”。
互いに引き立てあって、杯を進め、箸を進めてくれる、実にアブナイ関係でもありますが、その “まっとうな食” の基になるのが “まっとうな調味料” であることに異論をはさむ余地はないかと…。
中でも酢・醤油・味噌などの発酵調味料や味醂は、日本の食と切っても切れない間柄でありながら、これほど【ボロ】がまかり取っている現状はなんなのでしょうね。
今さら “JAS(日本農林規格)” を云々してもはじまりませんから、ボロな調味料の嘘や偽りを見抜くためにも、ユーザ自身がベロを鍛えるしかないのもまた、お酒と同様でありまする。

富士酢” を造る飯尾醸造(京都府宮津市)は、無農薬栽培のお米だけを原料に、まず純米酒を造り、“静置醗酵” という手間のかかる醗酵方法で酢を醸します。
しかも、きちんと熟成させてから出荷するため、お酢が生まれるまで一年以上かかりますが、「これでなければ富士酢にならない」と昔ながらの製法を頑なに守っています。
今では、この酒造りまで自前でやる “お酢屋” さんはそうそうありません。
加えて「骨抜きにされてしまった、消費者のためにならない規格は無用」と敢えて製品から “JASマーク” を外してしまう硬骨さも。

そんな “お酢屋” の母と娘が生み出した “酢料理” の数々が同社サイトにも掲載されておりましたが、このたび本になりましたのでご紹介いたします。

京都のお酢屋のお酢レシピ
著者:飯尾 さとみ・ 飯尾 淳子
出版社:アスキー  ISBN:4756148751 1,344円(税込)

よろしければこのリンクバナー、または左の “amazonおすすめ” からお求めください。
“貧乏おやぢ年度末助け合い運動” にチョビッとだけご協力を♪ (笑)

最後に…
五代目見習いさんのblog『酢を造るといふ仕事』も併せてご紹介しておきまする。:-)