地の肴、地の麦酒、余所の酒

かんずり先日、一口で嵌った新井(現新潟県妙高市)の名物香辛料 “かんずり” ですが、ツテを頼っての仕入れに成功。
左からレギュラーの “かんずり”、生かんずりを6年間熟成させた “吟醸かんずり”、その元になった “生かんずり” の “三役揃い踏み” がようやくなった日の夕方、一本の電話が…。
「山菜があるから呑むぞ」
「え〜っ、週明けの平日にぃ!?」
長兄の指令は “絶対” ですから観念しました。

刺身は地物の真鯛・鱸にいつもの落としと蛸の頭、春菜の煮浸し、芹と油揚げ・シラタキの煮物、ゼンマイの煮染め、ポテトサラダ、ザーサイの油炒めを調達して戻ると…
珍しいイトヨにコシアブラやタラノメとその葉を唐揚げにしてくれたH1兄と元締めK兄がお待ちかね。

まずは、容器内で二次発酵させるため、冷し過ぎと熟成不足が大敵の “新潟麦酒”。
一般のビールのように容器充填時に炭酸ガスを足しませんから、後醗酵が不完全だとまるで「麦芽ジュース?」という、如何にも変人向き地ビール。6ヶ月という賞味期限が切れ、完全発酵した “NIIGATA BEER” 缶でかんぱ〜い♪
ようやく味わえるゆたかな泡立ち。色もかなり濃くなり、ケルシュ(ドイツ)タイプの華やかな香りに鼻腔をくすぐられながら甘さの抜けたドライな味わいが、○♪

鯉川ゆっくりと箸を出し始めたところへH2兄登場で、仕切り直しのかんぱ〜い♪
「酒がいいなぁ」と地物の鱸に舌鼓を打ったK兄。

■鯉川 純米吟醸 “美山錦” H16BY
鯛や鱸に山菜ときたら、これはもう “鯉川” でしょう。原料米違いの純米吟醸三種では好みからすると五百万石ですけど、珍しく美山錦を登場させてみました。
最初は硬さが残っていましたが、徐々に味わいが開きはじめ、美山錦特有の繊細できれいなうまみに “鯉川” らしいやさしさもしっかり。つるつると喉を過ぎていきまする。

M2姉お手製の芹の煮物が届いたので一口。「ひょえ〜」、これぞ芹という風味。申し訳ないけど、惣菜屋さんの栽培物とは雲泥の差。「やはり大地の力は素晴らしいですな」と余所の酒を酌みながら一講釈。(笑)

気がつけば、一升瓶がペロッと空いてしまった夜でした。:-)