色があって然るべき

皐月も終わりますが、梅雨を前に初夏を思わせる陽気で、早エアコン依存症に…。

Scene面積を極力小さくした上でUVカットを施したガラス面とともに、紫外線対策とはいえ、ハロゲンランプだけという照明はこれからしばらく、エコに背を向ける存在となっておりまする。X-)

さて、話はちょっと遡りますが、5月24日(木)付 “読売新聞” の “くらし・家庭” 欄に『日本酒「古酒」歳月に酔う』という記事がありました。リードの『日本酒の「古酒」を楽しむ人が増えている』という書き出しに期待したら、それに続く『日本酒は長期間熟成させると、無色透明から琥珀色などに変化する』の一文に、「無色透明っ!?!? まだそんなことを…」とガックシ。

Scene古酒の色を際立たせるために酒以外をモノクロに加工された写真同様、記事が色褪せる思いでした。

この石川杜氏の言を借りるまでもなく、原料となる米のうまみをしっかりと引き出された酒が、どうして無色透明にならなければならないのか。水じゃねえんだぜ、まったく…。
せっかく全国版に載せるなら「もう少しまっとうな酒を覚えてからにしてよ」と、書いた記者に苦言を呈しておきましょ。

一時は同社の “YOMIURI ONLINE” で “グルメ” 欄のニュースとしても掲載されていたようですが、残念ながら早くも削除された模様。

濃い薄いの程度の差こそあれ、元来「酒とは山吹色のもの」なのですから。
てな訳で…見よ、この色を!! 【自分で買えば分かる】(笑)

辨天娘■辨天娘 H17BY一番娘 純米 “五百万石”
やっと練れ味を見せはじめたものの、後味に五百万石特有の “苦(にが)” を感じます。けれど、これは欠点ではありません。大人向けのビターなチョコレートを思い浮かべれば分かるように、いい意味で味を引き締めてくれる要素ですから。とはいえ、気になる方もおられるでしょうが、これぞ苦笑いを返すしかありませぬ。

しっかりアチチ燗(60℃近辺)にしてから冷ますと、塩胡椒で炒められた豚肉の脂を上手く捌いてくれます。
それにしても…
「この肉、脂が多くない?」「油は使ってないよ」
うぅむ、炒めずに茹でて山葵醤油だったかしら。
ひとまず山葵をのせて多少なりとも脂のキレを良くしましょ。
バカでかい魚の焼き物。この脂の乗り具合からすると、鱒でしょうか。
切り身一切れが25cmはありそうな上に厚みもたっぷり。一切れで飽きちゃいそう。
グリーンアスパラやワラビの味噌漬で口を直しながら、肉をパクパク、魚をムシャムシャ、そして娘をグビグビ。とくれば、当然、「お代わり〜♪」
開栓直後にも拘らず、二本目突入の夜でした。


ようやく手が…

ロンリコ・PC今までのIntel Pentium3+極小メモリという化石マシンのあまりの遅さに辟易して、Intel Core2 Duo+RAM 1GBに。
OSもWindows 2000 Professionalから、やっとWindows XP Professionalへとアップグレード。

週末の野暮用をはさみつつ、どうやらセットアップとデータの移行が終わり、なんとか使い物になるようになったら、これがまた悔しいことに速いのなんの。ウサギとカメなんてものじゃありませぬ。ウサギとカタツムリくらい違いまする。
ただし、充分すぎるスピードは手に入れたものの、WindowsはどこまでいってもWindows。フォント表示の汚さが目を疲れさせるだけですから、メインは相変わらず一世代前のPowerPC G4 Mac。訳の分からないEdition構成のVistaなんぞ、はなっから眼中にありませんでしたが、せっかくのIntel Core2 Duo、Mac OS Xを載せたかったですなぁ。

天穏一段落したところで、やっと新しいお酒に…。名前の由来やスペックはあちこちで触れられていますから、いきなり呑みましょ。(笑)

■天穏 攻め純米 H17BY
冷やで。元のお酒が大吟醸と吟醸だけあって、品の良さをそのまま受け継いでいます。雑味も思いの外に少なく、香りは穏やか。文字どおり“攻め”の鬩ぎ合いが功を奏したのかもしれませぬな。「純米吟醸です」といっても通用するかも。
飛び切り燗(55℃近辺)超から冷ますと、冷やで感じたきれいさはそのままに、程良いふくらみを見せますが、どこにも障ることなく、玉のようにつるっとお腹に収ります。
やや優等生過ぎるかもしれませんが、こういうお酒を呑むと、ホッとすることもまた事実。力の漲ったお酒もいいけれど、飲む側にもそれを受け止めるだけの力を必要としますからねぇ。

アテは、豚肉とキャベツのピリ辛炒め。葱詰め栃尾の油揚げの焼き物。
どちらも “かんずり” で味をさらに引き締めて “天穏” を啜ると、こりゃヤバい、滑りのいい酒がなおさら滑ってくれて、進みすぎます。
セロリとじゃこの煮物。汁たっぷりの冷たい煮物で舌をなおしながら、グビッと。
野菜の煮物や瓜の粕漬も酒を進めてくれ、ますますピッチが上がりますこと。
「お代わり〜♪」の声も軽く聞き流されたため、渋々定量にてお終い。まぁ、週末からちと呑みすぎでしたからね。今宵は大人しく引き下がるとしましょ。X-)


“時間旅行” の引越し

国語読本“時間旅行” と題して、“” から “5” までランダムにご紹介してきた『国語読本 尋常小学校用 巻八(冨山房版)』は、これ以降 “隠れ処別館(閉鎖)” に移すことといたしました。

三平さんにいただいたコメントで、はたと気づいたのですが、著者である文学博士「坪内雄蔵」は、他ならぬ、あの「坪内逍遙」、その人でした。
天皇制時代の産物なれど、その主義主張に拘らず、歴史の一コマとして顧みることは、現代でも決して無駄にはなりますまい。

別館” では、あらためて目次に従って掲載しておりますので、よろしければつづきはそちらで。


Security Update 2007-005

Apple Downloads

ファイルシステムやエイリアスマネージャなどのシステムに関する脆弱性や、BIND、fetchmail、Rubyといったアプリケーションに関する脆弱性など、合計17件の脆弱性が修正されたMac OS Xの “Security Update 2007-005” が公開されました。
詳細については、こちらで。

ダウンロードは、Software Update経由、もしくはこちらから。
Software Update経由では以下のコメントが…。

すべてのユーザの方に “Security Update 2007-005” の適用を推奨します。
このアップデートでは、次のコンポーネントでの信頼性とセキュリティの強化が行われます。

  • bind
  • CarbonCore
  • CoreGraphics
  • crontabs
  • fetchmail
  • file
  • iChat
  • mDNSResponder
  • PPP
  • ruby
  • screen
  • texinfo
  • VPN

“Security Update 2007-004” での改良箇所も今回のセキュリティアップデートに含まれています。
このアップデートの詳細については、こちらを参照してください。


隠れ処(かくれが)別館

閉鎖した “VOX” の「別館」、野放しの “Yahoo!”「離れ」(閉鎖)。
どちらもHTMLタグの処理が貧弱だったり、定番の “Safari” に未対応の機能があったり…とこちらの環境にそぐわないので、またしても “Googole” の “Blogger” に「隠れ処別館」(閉鎖)を移築。
今のところのネタは、石川杜氏の『間違いだらけの酒常識』だけですけどね。

しかし、「本館」「別館」「離れ」というネーミング…
「そのまんま杜の都の某居酒屋さんかい!?」
といわれてもしょうがないトホホさですな。X-)


時間旅行 -5-

第5話は、鯨。鶏や豚、牛ではなく鯨が登場するところが如何にも…。
しかし、IWC(International Whaling Commission:国際捕鯨委員会)が何といおうが、グリーンピースがどう騒ごうが、捕鯨も日本の文化です♪
※画像は、各ページごとに拡大画像を表示できます。

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第三 鯨
一匹の大鯨、沖中に浮びいでて、空高く、海水を吹き上ぐ。其の時、
舟を、八方よりこぎ寄せて、ひしひしと取り巻き、漁夫は、手に手に、
もりをうちふり、鯨を目がけて、右よりも、左よりも、なげつく。
鯨、傷を受けて、いたさに、身をもがけば、
もりは、益々身にくい入りて、深手となり、
あたりの海の水、見る見る、一面に、血の色となる。

鯨は苦しみて、荒れまわり、果ては、たえかねて、七てん八とうす。
大波、山の如く巻きかえり、小舟は木の葉の如くにただよう。

漁夫は、たくみに、舟を乗りまわして、追いかけ

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追いかけ、もりをなげて、荒るる鯨をしとめんとす。されど、なお、
時として、はね飛ばされ、舟もくだけ、人も死ぬることあり。
そのうちに、さしもの鯨も、おいおいに、力疲れて、動かずなる。
其の時、ひしひしと、縄にて、しばり、大勢にて、海辺に引き寄するなり。
かくばかり勇ましき漁猟は無し。

鯨は、我が国の四海、何れの海にも居れど、ことに、九州の肥前、
及び、北海道の海べに多し。

め鯨(*1)が、子を育つる時には、かたかたのひれにて、子鯨を抱き、
他のひれにて、水をかき、頭をならべて、泳ぎまわる。鯨は、
情深きものと見ゆ。子鯨、若し、捕えらるるときは、親鯨かなしみて、
久しく、其のあたりを去らず。
めお(*2)の鯨の中、其の一ぴきの捕えらるる時もまた然りという。


*1:め鯨…雌鯨 *2:めお…女夫・夫婦


つれづれどぶ

すっかり明治時代の国語の時間と化していますが、呑むものは呑んでいるわけで…。
それもこれも質素ながら季節のものでつくられたアテのおかげなれど、最近は物忘れがひどいので「昨晩、何を食べたっけ?」とならぬよう、手控えを携帯に入れておくことにしておりまする。
それゆえ、ピンボケもご愛敬とお許しくだされ。X-)

鰈の煮付け。烏賊ゲソ・がんもどき・ドジョウインゲン・エリンギの煮物。
鰈煮物

わらびとピーマンの煮物。セリ・油揚げ・糸蒟蒻の煮物。
わらびセリ

山独活の煮物、大葉添え。玉葱・胡瓜・若芽・とろろの酢の物。
独活酢の物

春夏秋冬ポテトサラダ。(笑)
ポテトサラダ■生酛のどぶ 17BY仕込19号+13 瓶燗
先日持って帰ったばかりだというのに…
やっぱ、ヤバ過ぎですなぁ。
あっという間に一升が空いちゃいました。X-)

次は…+11?
はたまた…+12?
それとも…+9?

いつになったら18BYに辿り着くことやら…。


時間旅行 -4-

第4話は、鹿児島から日向灘・瀬戸内を経て神戸まで。これにて紀行編の打止め♪
※画像は、各ページごとに拡大画像を表示できます。

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第四 鹿児島より神戸まで
次の日、また、別の汽船に乗りて、鹿児島を出発し、
鹿児島湾より、外界へと乗り出ず。
さて、大隅の南岸を一周して、北へ向い、日向の沖を過ぎ、
四国と九州との間なる速吸海峡(*1)を経、豊後、豊前の海岸にそうて、
西北に航し、翌日、門司港に着く。この間のみちのり、凡そ三百海里なり。

門司より、汽船を換えて、東へ走り、四国の伊予に着き、
道後温泉、松山市等を見物す。

さて、再び、汽船を換えて、北へはせ、瀬戸内海を渡りて、
安芸の広島へ着く。広島は本州西部の大都会なり。

かくて、近傍なる呉軍港、厳島等を見物し、汽船を乗り換えて、東へ走り、
備後の尾道に碇泊す。ここにて、夥しく、土地の産物畳表を積みのす。

ここより、汽車にて、二十里余り東へ行けば、備前の岡山に着くを得べし。

汽船は、尾道より、又、東へ向う。この辺の海には、大小の島々多し。
波平らかに、水青く、

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帆かけ船の、島かげに見えかくれする景色面白し。

やがて、播磨灘に出ず。右手に見ゆるは、淡路島と阿波の山々となり。
この二国の間には、大鳴戸というおそろしきうず巻あり。
船は、やがて、淡路島と播磨との間なる狭き海に入る。
左の海岸には、明石、舞子、須磨など名所多し。

遂に、神戸の港に帰り着く。

この日本周遊の路程は、海陸合せて、凡そ一千二百里、日数およそ二十四日、
船、車の賃金、宿料及び諸雑費(いずれも中等)合せて、百二十円ばかりなり。


*1:速吸海峡…現“速吸の瀬戸”。豊予海峡ともいう。
  “古事記”の神武天皇東征や“日本書記”にも“速吸門”“速吸之門”と記載されており、
  昔から海の難所として恐れられてきた。