一升分のうまみがそこに

栃尾の油揚げ豆腐では貶してしまったお店なれど、この “油揚げ” のうまさはなんなの!?
中身の詰まり方にムラがあったり、形もやや不格好だったりしますが、揚げ油の軽さは特筆もの。そこにあのフルフルの豆腐の爽やかなうまみが加わり、こんなに軽やかなうまみを持つ揚げがあるなんて…。
しかし、油揚げならここ、おぼろ豆腐ならあちら、とまさしく一長一短ですこと。

■日置桜 純米 “八割搗き山田錦” H18BY
一升瓶を持ち上げてもほとんど瓶の重さのみ。振ると底ったまでチャポチャポと辛うじて音がするくらいになって、「おぉ〜、やっとうまみの片鱗が…」ですよ。
当然、徳利に移しても申し訳程度にチャポチャポ。
温まると余計に別れを寂しくさせるうまみが…。「はぁ〜」と溜め息一つ。

早々に後を引き継いでくれたのは、これ♪

鰈ムニエル■日置桜 純米 “玉栄60%” H18BY
派手さはありませんけど、抑揚の利いた演技がウリの名脇役を思わせまする。
他よりも目立たせようとするお酒が多い中で、この燻し銀の如き味わいは貴重ですな。

庶民の味方、鰈のソテー。時季ですものね。
豚肉と野菜のミルク煮や筑前煮風の煮物。
白菜の煮物や紅白なますなど、地味なアテで地味な酒をグビグビり♪

「雪の後は雨ばかりだねぇ」とこぼして終わった夜でした。:-)


雪のちにごり

Scene「有るところには有るのね」を実感♪
年内最後の休みは、こんな景色を見ながら豆腐を買いにお山を目指し、30余km。
「県産大豆を使っているから」
といわれて気になっていた某店へ。
なれど…
豆腐としてはもう一つの店の方が大豆の風味たっぷりで好み。こちらも淡雪のような舌触りと繊細なうまみでおいしいのですが、大豆の持つうまみをそのまま味わうには…ちと物足りませんなぁ。

とはいえ、こんな雪を見せられては、やはりこれに手が…。(苦笑)

■生酛のどぶ H18BY仕込16号+16.5
きれいに二合ずつ飲んできた証でしょうか、最後の定量一回分♪
こうは書いてみたものの、「酒はおネエちゃんよりも熟女に限る」という老ねベロには、やはりまだまだ若いですわ。
常温で一夏越させてこれですから、本当の飲み頃までは…もう1〜2年?
きちんと仕込まれた酒ゆえ、しかも生酛ですから余計に、ゆっくりと成熟するのを待ちたいところなれど、それがまた、なかなか叶わないことなのはよぉ〜くご存じのはず。
「酒おくれ」「もう手遅れ」にならない内に…。(-。-) ボソッ

鍋いっぱいのおでんをアテに “どぶ” をグビり♪
アチチに煮てもなお辛い。←これを「からい」と読むか「つらい」と読むかは…
あなた次第でご随意に。(笑)
キャベツと胡瓜のカレー酢和えなれど、色だけでカレーの味はほとんどなし。
白菜漬けには唐辛子がたっぷりで辛〜い!! これは「からい」です、念のため。

「ごはんは?」「今、飲んでいるじゃない!?」「あ、そうね」
最後の一回分ですから、にごりたんまりの最も濃いところ。
杯にたっっぷりたまった米粒もきれいに平らげて、ごちそうさん♪な夜でした。(笑)


お疲れさんなら…

午後にはこの写真と相成った昨日、「いよいよかぁ」と重い腰を上げてタイヤ交換を。
仕事用のは軽いから御茶の子さいさいなれど、我が愛車は…以前のPAJEROほどではないものの、決して軽くはない。一応、アルミホイールなのにねぇ。
加えて、消雪パイプのメンテも。
吐出量の調節をしようと持ち上げた鉄製の蓋がまた、重いのなんの。X-)

いささか草臥れたので、こんな時には熟成古酒を…。

旭菊■旭菊 熟成純米 “H6BY古酒”
いつ開けたのか、すっかり忘れてしまった常温放置酒♪
「あれぇ〜、こんな味が潜んでいたんだ!?」
はなっからうまみたっぷりだった “H5BY古酒” と違って、こちらは熟成感はあるものの、甘を廃した強さが印象的だったのに、ちゃむさんやま・ぜらさんなら最初の頃に舐めたことがあるかも…というくらい長の放置の末、うまみたっぷり。

無理せず熱燗(50℃近辺)と飛び切り燗(55℃近辺)の半ばから冷ませば…もうひたすらウマウマ。しかも、元々持っていた締まりも健在ですから、“H5BY古酒” がどよ〜んと感じてしまうほど。
それにしても13年経って、これ!?!? すごい酒ですこと。

アテは、豚の冷しゃぶと鰹のタタキ。タタキにされた鰹は生姜醤油か酢醤油が常ですが、豚ともども山葵醤油で。そこに “旭菊” をグビり。ウンマ〜い♪
草臥れた身体に熟成古酒のやさしい味わいが染み渡っていくのを実感できまする。
キムチ鍋もありましたな。辛〜い鍋にも少しも怯むところがありませぬ。
「どんとこいっ!!」てなもの♪
なんやかんやつまみながら、予告どおり…「お代わり〜♪」

醂柿■日置桜 純米 “玉栄60%” H18BY
練れたうまみたっぷりの “旭菊” の後では「ちとつらいか」と思いきや、これがどうしてどうして。しっかり存在感を主張するではありませんか。
「これも原酒のままで10年を超させたら…」
勝手に期待してしまいそう。(笑)

渋抜きした柿も食べ納めでしょうね。
また来年♪


まっ白な…

苔「東京には空がない」
光太郎の詩ではありませんが、今日も朝から重い雲に覆われ、空がなかった当地。
「霙まじりになってきたなぁ」
と庭の苔を見ながら思っていたら…
その内に粒がどんどん大きくなって…
水気の多い雪なれど、とうとう本降りに。

水気が多いからこその今冬初長靴♪
となりました。X-)
雪景色こういう光景を見ると…

小椋佳の詩に井上陽水が曲をつけたこの歌を思い出してしまうのですが…
初めて聴いた時に「まっ白な陶磁器を」を…
「まっ白な掃除機を」と聴いてしまい…
「白い掃除機って珍しいね。しかし、掃除機を眺めているだけ?この人にしては変な詩だなぁ」と首を捻っていたのは内緒。X-)


鰰■天穏 純米 “攻め純米” H17BY
雪のような白い肌ではなく、先日登場した “日焼け美人” の方♪
ご覧のメタボどころか、今にもはち切れんばかりに “ぶりこ” の詰まった鰰(魚偏に雷とも書く)が目に入ったので “天穏” を選んだのですが、これが、“攻め” とはいえ上品な上に控え目ながらも酸もあり、実にウンマい♪
ツツツ〜っと喉を滑り落ちまする。

ところが、台所の鍋を見やれば…
これまた、ご覧のトマト煮が!?
トマト煮「げげ!? いくらなんでもこの酸味は」
酒の選択を誤ったかと思いきや…
「あらま、いいじゃない!?」
かなり辛口のイタリアの白を彷彿させる味わい。まろやかにはなりませぬが、互いにすっきりさっぱり、という方向に振れまする。
目立たないものの、思いの外に酸があったのね。いや、決して見くびっていた訳ではないのですけれど〜。(汗)

てな訳で…
帆立・大根・長根の煮物や茹でた白菜をつまみながら、ツツツイ〜っと “天穏” を。
2本目を必死に堪えたのは、今日のこの天気を虫が知らせたのでしょうか。
おかげで、タイヤ交換2台と消雪パイプのメンテナンスで腰が…。
幸い明日は年内最後の休み。「お代わり〜♪」必至の夜になりそう♪


往来妨害

スタッドレスに換えるのを躊躇していたら明日から雪の予報。
長続きしそうにありませんが、いよいよでしょうか。

生酛のどぶ■生酛のどぶ H18BY仕込13号+13.5
「18BYでもっとも飲める」はずでしたけれども…常温で夏を越させたというのに、まだまだ渋ちん。
若いお酒が好きな方ならいいでしょうが、「熟女好み」には…ちとキビシ〜い♪
某監督流にいえば…「いわゆる一つの“明日のスター”」
写真が物語るとおりですな。(苦笑)

これにて “18BYどぶ☆☆☆” 3本の再チェックを終えましたから、同じ “+13.5” でも今一度…
「タイムマシンにお〜願い〜♪」
と “17BY仕込19号” への時間旅行を。(笑)

なれど、油断していると “18BYどぶ” もあっという間にブラックホールに飲み込まれてしまいますからねぇ。ホント、この時期は右往左往です。X-)

サラダアテは、鯖のムニエル。脂少なめの鯖に “どぶ” が絡んで、ウンマい♪
写真の烏賊のゲソやエンペラ・水菜・パプリカのサラダは、マヨネーズで。
白菜のスープ煮。何ともかんとも白菜だけという貧乏料理ですが、白菜のうまさに助けられて…。
汁たっぷりの鶏の煮物。あっさり、すっきりが “どぶ” を際立たせますな。

そうそう、時間旅行宣言をした矢先に…
睡龍現実に引き戻す悪魔が!? orz

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師走入り

師匠といえども趨走する月。春待月という異名もあるようですが、いくら正月新春を迎えるにしろ、これからの冬本番を前にしては…やはり少々そぐいませぬな。
それはさておき、こちらも走り回るくらい忙しくなってほしいもの。
何せ、年越しが懸かっていますからねぇ。(汗)

綿屋■綿屋 純米“綿屋倶楽部” 【楽】 H16BY
「綿屋倶楽部」と書いて「こっとんくらぶ」と読ませる “綿屋” の定番純米酒なれど、これは宮城県産の “蔵の華(育成名は、東北154号)” と “宮城マイ酵母” で醸された、オール宮城の “楽” ヴァージョン♪

やわらかな口当たりにつづき、ふわっとうまみを感じさせつつ、す〜っと飲めてしまいまする。
飛び切り燗(55℃近辺)ほどから冷ますと、うまみがさらにふくらみ、滑りが良くなりますから、“楽” は「楽しい」というよりも「楽だぁ」の “楽” !? (笑)

アテは、鮭の水煮。ふむ、これはいいですな。とてもあっさりで、“楽ちん綿屋” をグビグビモードに。
稚鰤と蛸の刺身。稚鰤、もう1日寝かせた方が鮮度は落ちるもののの、魚としてのうまみが身に回るはず。蛸は頭の部分なれど、相変らずうまいですな。
さつま揚げ・大根菜・シラタキの煮物。いかにも田舎という味。
紅白なますは胡麻味噌で和えられ、胡麻の風味がまた酒を進めまする。
水菜・レタス・若布のサラダを口直しにグビグビやっていたら、豚鍋まで登場。
ならば、もちろんお代わり〜♪

楽ちん楽ちん♪とついまた飲み過ぎてしまった夜でした。:-)


解毒剤

どうやら越せた霜月の晦日なれど、その夜に落とし穴が…。

ある会合での打ち合わせが終わった後、「軽く懇親を…」という段になって…
「そういえば、さっきのあの声は○○酒屋だったな」
案の定、銀色ビールと地元の某(旧二級)酒。orz

なのに、隣のおじさん、向かいのおじさん、揃いも揃ってお酌上手。代わる代わる「やれ飲め、され飲め」とばかりに薬缶燗を湯呑みになみなみと…。
この手の酒しかなかった哀しき世代にすれば、これが精一杯の親愛の情の表現。
それを無下に断るには、受けた情けが多すぎまする。X-)

小一時間ほどで解放された後は、早速の解毒を♪

ニギス煮付■生酛のどぶ H18BY仕込13号+13.5 生原酒
+■生酛のどぶ H18BY仕込16号+16.5

概ね2:8。“どぶ” の “どぶ” による “どぶ” のための、“どぶ割” ♪ (笑)
うまみたっぷりの “生どぶ” を覆い尽くす硬質な辛さ。これをしてキレ味という、ですな。

仕切り直しのアテは、ニギスの煮付け。今宵は雌ばかりなれど、それも致し方ありますまい。
もちろん、別皿には煮汁で煮た大根も。
里芋と挽肉のカレー煮とも真っ向勝負。
切り昆布・人参・油揚げ・シラタキの煮染やミニ春巻きもパクつきながら、“どぶ割” をグビグビ♪
蟹・長芋「はて、これの赤いのは…、ウゲ〜!!」
蟹ですかいな。orz
まぁ、アレルギーはありませんから食べられないことはないのですが、大人しく長芋だけを選って口直しに…。

ボロな酒でもまっとうな酒でも、飲めば酔うのが酒の困ったところ。
然れど…
翌朝の顔や体調には明らかな差が!!
やはりボロ酒は『いのちの食べかた』ならぬ『いのちの削りかた』の教本でしょうか。

まぁ、数々あった今年の苦行もこれにて打ち止め、となったはずですから、
師走はうまいおチャケで頑張っていきましょ♪
どうか無事年を越せますように!!!! (-人-)ナームー… (爆)