お毒見 -3-

有機、あるいは無農薬を謳った農作物がもて映やされておりますが、土の恩恵を伝えるおいしさがなければ、何のための有機や無農薬なのか。お酒も同様で、山廃や生酛を標榜する蔵が増えているものの、できあがった酒が本当に山廃や生酛の酒と呼ぶに相応しいかどうかはまた別物ですな。
伝統や自然を連想させる山廃や生酛ならば飲み手の目を引く、そして売れる、とでもいうのか、次から次へと追随組が後を絶ちませんが、そのお酒がすべて本道をいくものかというと、残念ながら「これで?」という名前だけの山廃・生酛も数多あり、まっとうなお酒は相も変わらず一握り。
速醸であれ生酛系であれ、そのお酒なら毎日毎晩でも飲めるという出来の良さが必要なのではないでしょうか。

と前置きが諄くなりましたが…
おチャケの方はやんちゃな “高温山廃” と打って変わってスッキリ♪
「来ないねぇ〜、ホントに今日なの?」といっていたら、夕方になってようやく到着。
できあがったからにはもちろん晩酌デビュー♪

住乃井 山廃特別純米H17BY
住乃井 山廃特別純米 H17BY
●住乃井 山廃特別純米 H17BY
こちらは通常の山廃ゆえ、生酛系特有のあの香りを楽しみつつ…
「これが山廃!?」というやさしさも。
おまけに冷やでもグビグビいけるという、アブナい奴です。(笑)

瓶燗後一週間の開け立ては…ありゃ、やっぱ早過ぎた!? (苦笑)
飛び切り燗(55℃近辺)ほどから冷めてくると、ようやくこの酒らしさが出てくるとはいえ、まだ線の細さが目立ってしまいます。
開けて一週間から10日ほど待っていただければ…
昼燗(昼から燗酒)したくなる気持ちがよぉ〜くわかるでしょ。(笑)

アテは、ニシンの塩焼き。にしん蕎麦にはなかなか馴染めませんが、生はもちろん干物や身欠き鰊ならノープロブレム♪
マカロニサラダはマヨネーズ少なめ。年寄り仕様ではやや物足りませぬ。
青菜と油揚げの胡麻和えやソーセージ・金時豆・人参・大根・エリンギの煮物もつまみつつ…
初っ端からの「お代わり〜♪」でたっぷり空寸をつくりましたとさ。(笑)