帰れない空き瓶残して〜♪

某氏との電話中に所在なさそうなK兄を慮って、“プチここ飲み屋かい?” の準備に勤しむカミさん。
電話が終わった頃には、すでに燗どうこの中で “たんぽ” が湯浴みを…。(笑)
「しょうがない、つきあいますか」とまずは買い出しへ。
戻ったら烏賊の塩辛をアテに「お先に〜」とご満悦のK兄。先週末からこうなることを望んでいたようだったが、念願叶ってうれしさ一入の恵比須顔。

と、そこへ一週間のハワイ旅行から帰ったY氏夫妻が…。
「もう日本酒が飲みたくて…」と迷わず彼の定番酒をチョイス。
「だったら、Kさんだけだし、寄っていかない?」と誘うと「いいの?」といいながらも、勝手知ったる1Fテーブル席に着くや否や、今手にしたばかりの酒の栓をシュポン♪

“冷や” が定番のY氏、五勺のきき猪口に注いだ酒を口にして、
「いやぁ、日本人はやっぱこれだね」とこちらも恵比須顔で…

■天穏 純米吟醸中汲み “佐香錦” 無濾過生原酒 H17BY
これを燗で飲んでいたK兄やおやぢにも「どうぞ!!」と太っ腹ぶり。
おかげで実に久々に新潟の酒をご紹介することに…。(笑)
北翔
■北翔 純米大吟醸 H15BY
岩船産 “たかね錦” 35%精米の純米大吟醸を見るのはいつ以来ですかねぇ。味の出る米じゃありませんし、やや線の細さを感じていたのと、値段も値段(5,150円/1800ml:税別)ですから、つい余所の酒ばかり呑んでしまうのですが…。(苦笑)
冷やで…「ひょえ〜、うまいっ!!」
当然、大袈裟な香りはありませんし、図太い酸もたっぷりの味もありませぬ。
ですが、蔵出し後2年半の雪冷え(5℃近辺)貯蔵を経て、ヨーグルトキャラメル(古い?)を思わせる乳酸様の含み香。イヤな老ねとは無縁で、軽やかな中にもしっかりとしたうまみが…。そして、さすが35%。きれいで品格も充分。
これぞ、本物の “淡麗辛口” ですよ!!

お強請りして燗をつけましたら、これがまた「・・・・・」。
そう、言葉が要らないんです。

Y氏夫人が運んでくれた牡蛎鍋や焼餃子、煮物に、買い出しで調達したタコの頭の刺身、イカのサラダ、ネギメンマ、菜の花の胡麻和え。K兄宅から強奪した掘り立ての大根にこのオージー岩塩をまぶして…などをアテに、話も進めば、酒も進む♪
憐れ “北翔” は、買われたY氏宅へ連れ帰られるどころか、“ここ飲み屋かい?” を一歩も出ることなく姦淫、じゃない、完飲。
「酒返せ!!」といわないY氏の温情にすがって…。

翌朝の1Fテーブルには、主をなくした空き瓶と空き箱がポツンと…。(笑)

Follow me!

コメントを残す