西方見聞録 “番外編” -参-

ちむら鳥取へ行くたびに、いつもおみやげを買い込んでいた鳥取空港のANAショップは今回スルー。最後の目的地を前に “あっきさん”・“かずさん” ご夫妻も立ち寄られたとうふちくわの里” で小休止♪

と思いきや、某県の大型バスがやってきて店内はあっという間におばちゃんで溢れ…。
「試食品がぜ〜んぶ空っぽになったよ」とカミさん。
さながら非行少年ならぬ、「あんたらは、飛蝗(ひこう)おばちゃんかぁ〜!?」って、いやはや凄まじい有り様。これはもう、行き過ぎるまでじっと退避しましょ。

こちらの “とうふちくわ”、数少ない “保存料無添加” の品ですが、惜しむらくは “調味料(アミノ酸等)” が…。“無添加” を謳うならもう一歩踏み込んでほしいところ。

べんてん最終目的地 “若桜” へは昼時に到着。宿場町の面影を残す町並みをぐるりと一回り。

駅前の通りを進むと、蔦の絡まるチャペルならぬ “べんてん” さんが…。
若桜特産、鯉料理のお店です。

「鯉かぁ」、飲む鯉(川)は好物なれど、食べるほうは…。
下流域の泥臭い鯉を食べさせられたトラウマか、数少ない苦手な魚介の一つです。残念。X-)

かわいい案内板蔵通り“蔵通り" の名前どおり、細い路地には数多の蔵が並びます。
“寺通り” でもあるだけあって、お寺もそこかしこに。前から来たカップルがすっと横に折れ…覗いた先には「ここも通れるの?」という小路がつづき、二人の影は消えていました。はて?

静けさや おやぢが歩む サンダルで♪ (笑)

カリヤカリヤ通り” はメインストリートに面して、鳥取で “カリヤ(仮屋)” と呼ばれる雁木(がんぎ)造りの建物が点在しています。

「若桜よいとこ雨の日もカリヤづたい傘いらず」
と唄われた名物も残りわずかのよう。
維持やさまざまな規制などのご苦労はあるでしょうが、歴史を伝えるものだけになんとか守ってほしいものですな。

駅へ戻り、再び車で、もうちょっと奥へ…。

鳥居道にびっしりと落ちている杉の葉を踏みしめながら登ると、あのお酒の名前の元にもなっている “若桜弁財天” の鳥居に辿り着きます。
車はここまで。
写真を大きくすると分かるはずですが、右端に「◎これより弁天参道アト350M」とペンキで書かれている木が…。
「ここまで来たんだから行ってみるか」とこの時期としては珍しいであろう雪のない参道をえっちらおっちら。
清流
 
 
弁財天ここでもサンダル履きのままという物臭おやぢですが、参道の脇を流れるせせらぎや赤く塗られた “弁天橋” にお蔵元の名前を見つけてニンマリしつつ、陽射しが眩しい参道の果てに佇むお社へ。

「皆の者にご加護を…」
「お賽銭くらい入れれば?」
カミさんの声にせっかくの祈りがかき消されてしまいましたとさ。(苦笑)

【番外編おしまい】

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