夜長月

Sceneアヂィ〜!!と瞬時の灼熱を味わわせてくれた夏も終わり、暦は9月に…。“夜長月" とも呼ばれる長月のはじまりですが、まだ夜は短いですな。そもそもが陰暦での呼び方ですから、二十四節気や節供もですが、現代の暦にそぐわないのも仕方ありませぬ。

先日、「ひやおろしは何を仕入れますか?」というお問い合わせをいただきましたが、H18BYの火入酒でも呑めるものは既に出ておりますし、呑めないものは一夏越したくらいではまだまだ。古来からの慣わしを守り継ぐなら陰暦に従って行わなければ、季節感が一致しませぬ。

ちなみに今年の陰暦9月1日は新暦10月11日。この頃になれば、“夜長月” を実感できることでしょう。
お問い合せの「ひやおろし」ですが…H18BY酒は、たぶん一本だけになるかと。

それはさておき、明け方はめっきり涼しくなり、暑かった頃のままの寝姿ではともすると風邪をひいてしまう…と思うような日もありまする。短かったとはいえ、夏の間に溜め込まれた疲れが出る時期でもありますゆえ、くれぐれもご自愛のほどを。
そのためにもまずは…燗酒を一献♪ (笑)

■綿屋 特別純米 “トヨニシキ” H17BY
残り一合を切り、燗をつけるにはちと少なすぎ…という頃合いになって、やっと綿屋らしい酸が…。やはり開けてから二週間はじっと我慢が必要かと。X-)

■秋鹿 純米 “雄町” 80%精米 無濾過火入原酒 H15BY
開け立てはバラツキを感じ、「熱燗(50℃近辺)までに留めた方が…」と思ったものの、さすがにじっくり練れているだけあって、“秋鹿”らしい酸はあるもののシャープなキレを味わえますな。穏やかさなら山田錦ヴァージョンですが、メリハリを楽しみたい方、酸が利いた酒が好きな方はこちらを♪

アテは、茹でたゲソ。と思いきや市販のマリネソースに漬け込まれておりました。
この手のものに相通ずる諄すぎる味と後味の悪さ。例えれば、駄菓子屋の串に刺さった、あの酢イカの味ですな。まっとうな酢で洗い流しつつ…。
半熟の目玉焼きがトッピングされたニラの炒め煮。卵を崩すと黄身がトロリ。白身やニラにからめると出汁のうまみがさらにふくらんで…。
鮭の味噌漬けや野菜の煮物をつつきながら、長月最初の夜が更けていきまする。

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夜長月” に対して4件のコメントがあります。

  1. りょう より:

    寝始めは暑くて扇風機を回しますが、明け方に寒くて
    目を覚まします。
    気をつけないとホントに風邪ひきそうです。

  2. おやぢ より:

    To りょうさん
    燗酒で火照った体のまま寝ますしねぇ。
    加えて、パジャマが嫌いですから、なおのことです。X-)

  3. まき子 より:

    こんな時期なのに、変な風邪が流行っている周辺です。
    咳だけ、タンだけ、熱もダルさもないのに・・・。
    人から人へと移り私もとうとう部長に移されました。
    咳だけだけど寝られずツライです(涙)。
    やっぱ健康体が一番ですね。
    ちなみに、部長は咳のしすぎで肋骨骨折・・・チーーン。

  4. おやぢ より:

    To まき子さん
    風邪、み〜んなエアコン病なのでは?
    燗酒呑んで、さっさと治しちゃいましょ♪
    それにしても咳であばら骨折とは…よほど骨がボロ…チ〜〜ン。(笑)

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