ど真ん中のストライク

すっかり色づいた田圃で、例年より一週間以上遅れて、早生の稲刈りが…。
所々にべったりと稲が寝てしまった田圃も。反収を上げようとスケベ根性で穂肥をやりすぎたのでしょうか。品質の良い米を作って高く売るより、例え安くても量をたくさん穫った方が収入が多い、という今のシステムの欠陥が生んだ現実。
30%もの減反で農家も弱っていますが、耕作されなければ農地も傷んでしまいます。全面耕作の見返りに、反収を抑え、優れた品質の米を生産することが高収入につながる。
米作に限ったことではありませんが、農家の経営安定のためにも彼等のやる気を引き出すシステムに変えなければ、食糧自給率の回復なんぞ望みようがないのでは?

日置桜■日置桜 純米吟醸 “伝承強力” 協会7号酵母版 H17BY
開けて10日余の早過ぎる完飲。X-)
これほどまでにぴったりとツボに填ってくれた酒は、実に久しぶりですな。まさに痛快♪

冷やでも酸による押し味とふくよかなうまみ。加えて吟醸ならではの品の良さが後味に生きておりまする。
飛び切り燗(55℃近辺)を超させてから冷ますと、シャッキリした酸が心地良く、もうウマウマ♪
滑り良く、しかもしっかりとした飲み応えもありますゆえ、定量でピタリと杯を仕舞える。あまりに良すぎてリリーフが思い当たらなかったとはいえ、こういう終り方はなかなかありませぬぞ。
外飲みはさておき、家飲みでも「やめられない、とまらない」とお嘆きの某ご夫妻に!! (笑)

アテは、煮たバイ貝。「肝がない!!」とこぼしながらサッサと食べたのは誰? X-)
豚肉と茄子の煮物が少々。汁たっぷりで、その汁まで啜りながら酒をグビグビ♪
一夜干しの烏賊、胡瓜添え。これはマヨネーズの出番。胡瓜にトッピングし、さらに烏賊に。エンペラとゲソの食感がいいですぞ。
なれど、烏賊の身がないって、どういうこと? X-) 2
小振りで細身の焼き魚は…滅多にお目にかからない魚。
食味に憶えはあるものの、頭が落とされているため分かりませぬ。X-) 3
冬瓜の煮物や冷やしトマトで口を直しながら、杯は進みまする。

アテに “X-)” が三つも並んでしまいましたが…
「許してつかわす♪」
とこの夜は実に寛大。とにもかくにも酒が◎!!
「やっぱ7号(酵母)はいいなぁ〜」
と我が “7号偏愛” 性癖にますます拍車がかかりそう。(笑)

とはいえ、世に7号酵母を使った酒は数多あれども、その良さを上手く引き出した酒は決して多くありませぬ。気難しい酵母を存分に使いこなすのも、すべては造り手の技量次第ゆえ、闇雲な盲信は自重されますように。;-p

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ど真ん中のストライク” に対して14件のコメントがあります。

  1. bokka より:

    いやあ、おいしそうな写真とコメントですなあ!
    ついつい、飲みたくなってしまいます!
    8割挽きのお味、いまだに甦りますよ。

  2. 三平 より:

    激しく同意っす!
    んまいもん、これ。

  3. はな より:

    はいはぁい♪と手を上げながらクリックしてしまいました。
    =7号フェチ

    お教え、ありがとうございます。飲んでみようっと♪

  4. おやぢ より:

    To bokkaさん
    写真は以前の使い回しです〜。X-)
    強力(酒米)に関しては、やはり日置さんが最も手慣れているかと。

  5. おやぢ より:

    To 三平さん
    ね、ね、そうですよね。
    山廃や生?で7号酵母が使われることは多いですが、速醸できちんとした酒に
    仕上げているお蔵は意外と少ないです。もちろん、こちらもその一つ♪

  6. おやぢ より:

    To はなさん
    そういえば、はなさんも7号フェチのお一人でしたね♪
    日置さんのこれも、ぜひ試してくだされ。
    某怪鳥のベロにもピッタンコ填りそう。(笑)

  7. まき子 より:

    7号で上手に造られたお酒って、ホントにしみじみ美味しいですもんね。。
    あー、ほしくなってきました(笑)。

  8. おやぢ より:

    To まき子さん
    9号ほど俗っぽくなく、6号ほど重厚過ぎず、そこそこの華やかさも持ち合わせ…
    とレギュラーから大吟醸までこなせる懐の広さも魅力です♪

    マル秘純吟にごりに次ぐ、二つ目のサプライズとともにどうぞ!! (笑)

  9. まーちん より:

    先日、某純米吟醸にごり酒(笑)を仕入れに伺った際、やたらと稲が寝ている田んぼが多かったのでこの前の大型台風の影響かと思って眺めていたのですが、そういう訳なのでしょうか。

    この“強力”も是非飲んでみたい1本ではありますが、懐とよく相談しないと…。(・_・;)

  10. おやぢ より:

    To まーちんさん
    品種が違わない限り、ほとんどこれによるものと思って良さそうですね。
    “伝承強力”、まーちんさんには9号との飲み比べもやっていただきたいなぁ。(笑)

  11. 田舎もん より:

    まーちんさま

    お晩です。

    田圃一面が、しかも、稲が全体に青っぽいのは、肥しが強すぎになります。
    おやじ殿が書いてらっしゃるとおり、出穂前の追い肥は収量が上がるそうです。
    でも、結果、米はまずくなる。
    ご承知でしょうが、酒米でこれをやられると、窒素分が多くなり、
    酒に影響が出てしまいます。

    田植えの頃に、肥料を入れますが、このときに入れ過ぎても、
    倒伏の原因になります。

    黄緑っぽい稲が上等。

    では、ごめんなさい。

  12. まーちん より:

    田舎もん 様
    稲のお話、ありがとうございます。
    ど田舎に住んでいながら、農業とは無縁の生活をしている故、無知でありました。^^;

  13. おやぢ より:

    To 田舎もんさん
    解説ありがとうございました。
    反収を上げるのに血眼になっている状況を変えないと、
    倒伏する稲も減らないでしょうね。

  14. おやぢ より:

    To まーちんさん
    お互い、農繁期に田圃に入ったこともありませんものね。
    なのに、長女は春以来、田圃の話ばかり。「お前、何者だ!?」ですよ。(笑)

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