一升分のうまみがそこに

栃尾の油揚げ豆腐では貶してしまったお店なれど、この “油揚げ” のうまさはなんなの!?
中身の詰まり方にムラがあったり、形もやや不格好だったりしますが、揚げ油の軽さは特筆もの。そこにあのフルフルの豆腐の爽やかなうまみが加わり、こんなに軽やかなうまみを持つ揚げがあるなんて…。
しかし、油揚げならここ、おぼろ豆腐ならあちら、とまさしく一長一短ですこと。

■日置桜 純米 “八割搗き山田錦” H18BY
一升瓶を持ち上げてもほとんど瓶の重さのみ。振ると底ったまでチャポチャポと辛うじて音がするくらいになって、「おぉ〜、やっとうまみの片鱗が…」ですよ。
当然、徳利に移しても申し訳程度にチャポチャポ。
温まると余計に別れを寂しくさせるうまみが…。「はぁ〜」と溜め息一つ。

早々に後を引き継いでくれたのは、これ♪

鰈ムニエル■日置桜 純米 “玉栄60%” H18BY
派手さはありませんけど、抑揚の利いた演技がウリの名脇役を思わせまする。
他よりも目立たせようとするお酒が多い中で、この燻し銀の如き味わいは貴重ですな。

庶民の味方、鰈のソテー。時季ですものね。
豚肉と野菜のミルク煮や筑前煮風の煮物。
白菜の煮物や紅白なますなど、地味なアテで地味な酒をグビグビり♪

「雪の後は雨ばかりだねぇ」とこぼして終わった夜でした。:-)

Follow me!

一升分のうまみがそこに” に対して2件のコメントがあります。

  1. Kanzake様!
    こんにちは!
    ついに蔵人クロードの四冊を買った!
    油揚げ豆腐といえば桜海老入り油揚げ豆腐を食べたことがありますか?
    それをもう一回炒めて美味しいツマミ!
    じゃあね!
    ロベル

  2. おやぢ より:

    To Robert-Gilles Martineau (ロベル)さん
    あはは、4冊まとめ買いですか!? 息抜きにちょうどいいかと。:-)

    桜海老はやはり静岡に敵いません。
    でぇ、時々、ネギたっぷりの納豆をはさんで焼いてアテにしますが、
    この油揚げは、素焼きの方が絶対うまそう♪

コメントを残す