ぶらり如月 -其之壱-

薄酒と炭酒が蔓延する此の地。外で飲むたびに胸が悪くなる思いを重ねていたから、お江戸出張を口実に5ヶ月ぶりのS市に降り立った。ここで最強の呑兵衛諸氏の洗礼を受けるためだ。
酒量を自慢するだけのただの飲兵衛なら「勝手にやっていろ」ですむが、ここの呑兵衛諸氏、その知識と経験は半端じゃない。師を求め、縁をつなぎ、酒を見極める目を持った「酒徒」ばかり。一途な想いに反したがために、文字通りしぼられ、吊られた酒や蔵元は数知れずという猛者揃い。
飛んで火に入る夏の虫とならなければ良いのだが‥。荷をほどき、戦々恐々、集合場所へ向かう。
指定されたU駅出口で待っていると、濃い二人組が目の前で「○○○で‥」「○○○は‥」など、呑兵衛諸氏固有のキーワードを交わすではないか。「あの〜、○乃○会の方ですか?」の問いに「そうですけど〜」と怪訝そうな答えが。「おやぢです」。三々五々集まってくる諸氏たちと挨拶を繰り返す。
会場は某居酒屋。ここで酒を飲みたかったばかりに昨年秋に初めて訪れた店を指名させてもらったのだ。居酒屋としては新顔ながら、酒、肴、もてなし、どれを取っても侮れない実力。きちんと本物を知る店の一つだ。
まずは、新装版夏子の酒第6巻あとがきに登場した『おこぜ(生もと純米)12BY』で乾杯。
肴はカワハギ刺身肝添え、イシダイ刺身に定番の白レバ刺しからスタート。
『睡龍生もと純米』『睡龍生もとのどぶ』と、この杜氏の酒が続く。朧気な記憶だが、『どすこい誉』もあったような‥。これに『日置桜生もと強力14BY』が加われば、彼の酒造りの歩みそのものが揃うことになる。
菜の花おひたし、むかごなど、思い思いに肴が追加されていくが、どれも呑兵衛らしい選択だ。ここでの定番『神亀 甘口純米』に続き、『いづみ橋 恵』『奥播磨 山廃純米』など、次々に酒をオーダー。
大阪からはるばる参加されたmacjiroさんの差入れ、『辯天娘 槽汲 五百万石』もいただく。リンゴを思わせる含み香。やっとこの酒に出会えたことを感謝。
初めてお会いした面々なのに、真っ当な酒好き同士、長年の知己に久しぶりにあったような温かさと心地良さに、瞬く間に時間が過ぎていく。
締めに、これまた定番の穴子ひつまぶしを、そのままと出汁をかけ回したもの、二つの味わいで堪能し、お開きに。
U駅前で「一に蒸し!! 二に蒸し!! 三に蒸し!! 純米吟醸、オ〜ッ!!」。某J1チームのサポーター顔負けの儀式を行い、洗礼は終わった。
こんなに気持ちの良い飲み会は、そうそうあるものじゃありません。またお目にかかれることを楽しみにしております。
ありがとうございました。m(__)m >上○宮○のみなさま


その後、宿に戻って缶ビールを飲みながら、macjiroさんと2:00過ぎまで酒談義。
寝る前に食べたメンチカツサンドが翌朝の目覚めを重くしてくれた。おかげで朝飯が食えず。
鼻の奥の痛みと鼻水をこらえながら、次の目的地、お江戸を目指した。
いやぁ、筆記試験がなくて良かった。:-p

4 thoughts on “ぶらり如月 -其之壱-

  1. おやぢ殿off会なのに、酔っ払って勝手に盛り上がってしまいました・・・。
    私の方からお酌したかどうかもおぼえていません。
    次回の上○宮○は4月2日との事です。
    如何ですか?

  2. ありがとうございます。
    次回は定員が限られているようですし、敢えて洗礼を受けるまでもなくアル添・炭濾過が当たり前の環境におりますからねぇ。(^^;
    nizakeさんじゃないけど、真っ当な酒で残留アル添・炭濾過を追い出すことに専念したいと。
    あ、左利きさんとまりあさんの帰国祝賀会なら都合をつけねばならないかな。
    # お申し越しにより2件目削除させてもらいました。
    # 「sb」、コメント削除は管理モードじゃないとできないんです。m(__)m

  3. 先日はお世話になりました。
    でも、あの朝あの宿の朝食を食べなくて正解だったと思います。
    (つい、後日のアンケートに苦情を書いてしまいました・・・)
    私はお昼の鰻屋さんで復活しましたが、大変だったようですね・・・。

  4. そんなにひどかったのですか?
    風呂は、あのクラスとしてはゆったりサイズだと思いましたけど、首都圏のホテルは高いですよね。
    鼻と薬の所為か、目の焦点が定まらない感じでした。それでもこなせる程度の仕事ってことで。
    日が暮れると体調回復。(^^;

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