酒>食 part 1

弟が家族を連れて戻ってきた日、妹家族まで合流することになった。なのに、いつもの魚屋も、いつもの鮨屋も、定休日だと…。orz
云ってくれれば別ルートがない訳じゃないのに、年寄りは諦めが早いこと。
『竹鶴 雄町純米 H14BY』
蔵では15BYが出荷を待っている頃だが、年明けから15℃に置き、晴れて開栓放置酒に加わったこれからスタート。
色はいつもの竹鶴色。:-)
冷やだとまだ渋みが残るが、竹鶴のお約束、飛び切り燗(55℃近辺)超から冷ますと、その渋みも消え、ひたすらうまい酒となる。竹鶴にしては飲みやすく、するすると喉を過ぎる。
ビール(チェコ産ブドバー;元祖バドワイザー。USバドはこの名前を借りた)を飲んでいた義弟が「夏でも燗酒なんですか?」と意外そうな顔をする。「夏こそ燗酒でしょ」と一蹴。さらに、杯に注がれた酒を見て、「そんなに色があって良いんですか?」と尋ねるから、「飲めば分かるよ」と注いでやると、「うまみのある酒ですねぇ」。魚沼出身の彼、普段は無色透明の炭酒やアル添薄酒しか見ていないから、驚きの表情。
弟にも注いでやると、一口味を見て義妹に回してやり、二人でにんまりしている。この二人はいつものことだから、もう慣れたものだ。
肴は鮪赤身ブツのヅケ、若布と胡瓜の酢の物、茹でたブロッコリーに赤飯。おいおい、なんだよ。orz
食の貧しさはうまい酒で補おうと、ここから真夏の燗酒オンパレード。
『鷹勇 純米吟醸"強力の郷" H12BY』
こなれたうま味がやさしく、飲み過ぎ注意の酒。「久しぶりだね、会いたかったよ」。日置桜の強力とはまた別もの。やはり坂本杜氏の酒だ。
『悦凱陣 讃州雄町 山廃純米無濾過火入原酒 H11BY』
井上杜氏の最後の年の酒。山廃にありがちな老ねのような臭さは少なく、すっかり練れきったうま味が体にフワッと溶け込むようだ。蔵元の言葉どおり、やさしい酒。
ここまでは覚えているが、あとは燗番にまかせたから何が出てきたことやら。
お客三杯、手(前)七杯でグビグビと。赤飯までもつまみにして、さすがに飲み過ぎ。
やはり酒と食はつり合いが取れて欲しいと、つくづく思った夜だった。

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酒>食 part 1” に対して6件のコメントがあります。

  1. まき子 より:

    飲めばわかるよ・・・とニンマリする楽しさ、
    なんとなく分かります。
    東北にて、日本酒嫌いの連れを無視して
    日本酒の美味しい店ばかりに行っていたら、
    連れも自然とお酒を飲むようになりました。
    でも、燗にすると、まだ「ツン」とくるのが
    苦手のようです。

  2. Masamune より:

    >まき子さん
    旅行、お疲れさまでした。放心から醒めると、またすぐに行きたくなるよね。:-)
    しかし、楯野川行ったんなら、鯉川にも行かなくちゃ。
    ほんの15分でやさしいお蔵元が待っていてくれるんだから。(^^;
    燗酒の「ツン」は温度が高くてアルコールが揮発しているのでしょう。
    お風呂の温度くらいに冷めるのを待って飲むと良いですよ。
    そこまで冷めてもまだツンとくるようなら、添加アルコールの所為か、純米酒ならお酒が若すぎるのかも。

  3. まき子 より:

    えええー?!
    そんな近くに鯉川もあったんですか?
    急遽空いた時間に埋め込んだもんですから
    鯉川、ノーマークでしたあぁぁ・・・。
    >お風呂の温度くらいに冷めるのを待って飲むと良いですよ。
    なるほどー。ありがとうございます!
    今度一緒にその連れと飲めるときがあったら、試してみます!

  4. nizake より:

    強力の郷。。。こなれたね。

  5. Masamune より:

    >まき子さん
    平田から最上川を渡って9.2kmほど。
    あれ!? もう庄内町になったのね。>Tankさん

  6. Masamune より:

    >nizakeさん
    御意。久しぶりだったけど、すいすい飲めちゃう。
    12BYでやっとだから、時間のかかる米ですな。

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