定番の実力 -乙酉葉月乃弐-

三合娘と入れ替わりで一合娘が帰省してきた。来春、やっと脛齧りが減る。それまでは庶民の味方にも縋らなければ…。
『奥播磨 純米 山田錦八割磨き H15BY』
出荷直後から嫌味のない華やかな香味で、豊かなボディと余韻を楽しめる酒だったが、ここまで待つことでさらに味乗りが際立ってきた。悪くいえば雑味だが、それも含めたたっぷりの味わいこそが、こういう低精白の酒の楽しみ処だろう。
飛び切り燗(55℃近辺)から冷ますと、味は多いものの、後の切れが出てくる。値段や低精白の純米という造りでライバルといえる秋鹿の80%精米山田錦・雄町に比べ、より味の要素が多い。もっとも、それこそが奥播磨の持ち味だ。
鯛の刺身。養殖物にしてはまずまず。あらら、もう終わり?白身の刺身だとこれだから…。
豚ハツの塩胡椒炒め。酒を飲みながらパクパクと。あらかた一人で食べてしまった。
トマトで口を直し、鮭の香味焼も一切れ。脂がしつこくなく、頃合い。
あれぇ!? 思いの外に早く定量が終わってしまった。なのに、口は、もっと寄こせと催促を。卑しい口を飼うのは、脛齧りよりも骨が折れる。orz
『奥播磨 純米吟醸 スタンダード』
スタンダードとはいえ、さすが純吟。味の多さが取り柄の奥播磨でも、きっちり締まりを感じる。
が、鮭を食べ終えたら、酒もつっかえてしまった。やはり草臥れているのか。
残り一合は、燗冷まし行き。:-)

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定番の実力 -乙酉葉月乃弐-” に対して4件のコメントがあります。

  1. まき子 より:

    Masamuneさん、よくお食べになるんですね(笑)!!
    飲むと食べなくなるタチなので
    実家に帰ると、よく母親に怒られます・・・。
    奥播磨のライバルは秋鹿なのですね〜。
    お店では秋鹿はあまり見かけず、奥播磨が最近良く見かけるなぁと思います。

  2. Masamune より:

    これが夕食ですから。燗酒はご飯の代わり。:-)
    飲み気に走る時は、やはり食べなくなりますよ。
    値段が近いし、コンセプトも似ているので、勝手にライバルにしちゃいましたが、持ち味は違いますから、鵜呑みにしないでください。
    秋鹿、あまり見かけませんか。まぁ、どの酒もあるところにはあるものです。:-)

  3. マック次郎 より:

    秋鹿、関東ではもう人気(一過性のもの?)がなくなったんでしょうか。6日に行った池袋のお店(おやぢ様の御紹介?で良いお店に巡り合えました)では、PBものもいただけましたが。
    もちろん、こちら(大阪)では、ほとんどのお酒が入手可能ですよ。

  4. Masamune より:

    >マック次郎さん
    流行り廃りを追っかけるだけの酒屋・飲み屋がやめただけかと。
    アイテムが多すぎる嫌いはありますけど、売る側の目が確かなら、きちんとチョイスできるはずですし…。
    そちらは大御所がおられるから、ぜ〜んぶ面倒見ちゃうでしょ? (^^;

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