旅に病んで

遅い夏休み、いつもの呑兵衛家族で信州某温泉へ。
sotoyu.jpg寄り道したため予定より小一時間遅れて宿に入り、さっそく楽しみにしていた外湯巡り。
土産物屋のおやじに「入るなら、○○と…」と、5つの源泉掛け流しを教わった内、まずは一番近い風呂へ突撃。「アチ〜っ!!」。先に入ったK兄の悲鳴が風呂にこだまする。水で薄めすぎると地元の人に怒られると聞かされ、我慢して全員が茹で蛸に…。
街をぶらつき、宿の至近にある次なる外湯へ。ここが彼の地のシンボルだ。ぬる湯でも十分に熱いのに、わざわざあつ湯につかる。熱いのだが、湯から上がると思いの外さわやか。
宿へ帰って、湯上がりの火照った体を持て余しながらも、持ち込みの枝豆と煮卵をアテに缶ビールを飲み始める。冷たいビールが喉を通りすぎる時の気分は、もう最高!! 🙂
そうこうしている間に、もう一つの楽しみ、夕食の時間だ。
無遠慮に持ち込んだ日本酒は『清泉 亀の翁 純米大吟醸原酒』と『英 jungin H15BY』。
清泉をちょっと舐めて、英へ。15℃に1年以上置いただけあって、がっしりとした骨格が固まってきたようだ。ただし、如何せん冷や。この酒の本領発揮には程遠い。
uchiyu.jpg冷たい酒が苦手なT兄につきあって宿の燗酒を。「ここの水で造られているんですよ」と若い仲居さんが教えてくれたけど、地元の水で水増しされた訳じゃあるまいに、何これ!? 新潟酒に良くある大量アル添の炭酒タイプで、薄っ辛く飲み応えがない。orz
元○屋というから、ちっとはまともな酒を出すだろうと期待したおやぢが悪うござんした。
今度から電気ポットと銚釐も持参しなければならないのか…。
料理も品によって出来不出来がバラバラ。といっても目を見張るほどのものはなく、気にせずに食べても良いかというレベルが最高で、ダメなものに至っては料理人に「病院へ行ってきたら?」といいたくなるようなものも。
結局、この宿で良かったのは、二の間付きの広々とした部屋と源泉掛け流しの風呂だけ。
やっぱり見てくれで選んじゃダメってことか。orz


翌朝食時、性懲りもなく、T兄につきあって「どうせまた焼酎擬きのアルテンダー」と覚悟を決めて燗酒を口に…。
「ぐぇっ!! なんだこりゃ?」
今度は、前夜の酒がまだマシと思えるようなベタ甘の臭酒。思わず朝から星 一徹したくなったほど。
料理は少しはまともになったように見えたが、相変わらず一品一品の出来不出来にムラあり。
18,900円を30%ダンピングしてもらっても、二度と行きたくない宿の一つ。
気心知れた仲間と一緒だったから救われたが、信州でも酒の扱いはこの程度なのかと思うと、旅に出る都度、気が重くなりそうだ。(´ヘ`;)

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旅に病んで” に対して12件のコメントがあります。

  1. とりしや より:

    ひょっとしてN沢温泉?
    6〜7年前に一週間ほどいたことがあります。上のスキー場に泊まっていたんで外湯巡りはしませんでした。確か土産屋兼酒屋が2軒ほどあったと記憶してますが、どちらもH馬錦とかT曲錦ばかり。その当時のあたしのレベルでもうまい酒はなかったようです。

  2. nizake より:

    >清泉をちょっと舐めて、英へ。
     さらりと、流しましたね。へへへ

  3. Masamune より:

    >とりしやさん
    どこでしょ。:-)
    温泉の湯は良いですね。源泉は92℃あるそうです。
    別所温泉のようにいちいちお金を払わなくても、外湯は無料だし…。

  4. まき子 より:

    温泉旅行でしたか〜。
    さぞかし楽しんだのだろうなぁ・・・と読みすすめていたら
    アララだったのですね。
    どこの温泉でもありますが、広告と見てくれだけが大きくて
    中身が伴っていない所が多いですね〜。

  5. Masamune より:

    >nizakeさん
    この一合1,000円の酒に血眼になる人もいますけどね。
    亀の尾米の酒なら、鯉川 純米大吟の3〜4年物の方が…。

  6. Masamune より:

    >まき子さん
    接客は◎でしたし、設備も良かったんですよ。そっちだけなら評点1.5(例の3点法でおやぢ的にはほぼ優)。
    意地汚い呑兵衛は酒と食い物には厳しいのです。:-)

  7. TOM より:

    どこだかで、持ち込んだ一升瓶を抱えて温泉に入って燗するというつわものの話を読みました。
    そこまでしなくとも、湯燗徳利持ち込みでお茶用のポットのお湯で持ち込み酒を燗するかあ、なんてこと考えちゃいますよね。

  8. マック次郎 より:

    湯燗徳利は割れやすいので、やはり錫のちろりが良うございます。60度以上のお湯さえあれば、どこでも燗酒(8月の亀の尾冷酒サミットで実験済み)。

  9. りょう より:

    TOMさんの書き込みを見てたら、また温泉に酒を持ち込んでぬる燗でやりたくなってきました。
    一升瓶はやりませんがw

  10. Masamune より:

    >TOMさん
    一升瓶のまま湯煎するとなると、熱ければ火傷しちゃいますし、ここくらいの温度ならのぼせちゃいますよ。(^^;
    風呂でやるなら、せいぜいワンカップ?
    鯉川純米カップも出ることだし…。:-)

  11. Masamune より:

    >マック次郎さん
    錫ならそれに越したことはないんですけど、大宇陀のお蔵のように、電気ポットに突っ込むサイズのアルミでも良いかと。
    あれは… 三合くらいかしら。>関係者各位
    合羽橋が近ければねぇ。

  12. Masamune より:

    >りょうさん
    ここの風呂の湯口なら、四合瓶でもへっちゃら。
    でも、危ないから、酒は部屋で飲みましょ。:-)

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