越の国巡り -其之肆-

某酒 “其之肆” は、城下町 “越前大野” 編のpart 2。
お待ちかね夜の部♪ (笑)

まずはリクエストで持ち込んだ8年物の某酒で…
( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパーイ!
それにしても、この杯のでかいこと!!
爪楊枝が楽々泳げてしまいまする。(汗)

冷や酒はK兄にまかせて「銀色じゃないのを持ってきて」としばしビールへ退避。

胡麻豆腐里芋
刺身鮎・さざえ
かに酢天麩羅

料理は…まぁ、こんなものでしょ。
鮎は明らかに早過ぎますし、刺身も鮮度はまずまずなれど魚としてのうまみに欠けるもの。蟹の酢の物なんて、この時期に出されても…。山独活の天麩羅も野趣に乏しく、一番うまかったのが、里芋の田楽に使われていた「企業秘密です」という蕗味噌ベースと思われる味噌ですから。(苦笑)

とはいえ、気が置けない仲間との宴はそれを補って余り有る訳でして、
後は「地の酒に期待!!」と相成ったものの…

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喰らうことの意味

Scene拙blogの “ローカルな話ですが…” でご紹介した『いのちの食べかた』を、先日、ようやく観に行くことができましたが、うれしいことに公開が一週間延長されています。
上映スケジュールを確認されて、お近くにあったらぜひ足を運ばれますことをおすすめいたしまする。

しかし、何十年かぶりに映画館に行きましたが、相変らず高いこと!!
まぁ、いくら安くても海の向こうのお話のようにブチ切れになったのでは、元も子もありませんが…。(笑)

食糧生産現場の実態が赤裸々に、かつ淡々と映し出されるスクリーンから目を離すことができませんでした。

その昔、“エンゲル係数“が高いことは所得水準、ひいては生活水準が低いとみなされ、その引き下げに血眼になった時代もありましたし、ネットで検索すると未だにその低さを誇らしげに吹聴する向きもあるようですが、現代は自分の口に入れるものをきちんと選ぼうとすると、どうしてもそれなりの対価を必要とします。むしろ高いことが『食』に対する意識の高さの表れか、と思えてしまいますな。

安い・便利・日持ちする・見た目がきれい・味が濃い
消費者の購買動機の上位に入る添加物の利点に慣らされたベロを変えることは容易ではありませんが、残留農薬や抗生物質の問題など、『いのちを育む』食がいつの間にか『ひとを壊す』ものにすり替わっている現実を少しでも変えていかなければなりますまい。
アルコール飲料にしたって、いつまでも『酔えばいい』だけではどんどんボロになっていくばかりですから。

昨夜の外飲みでえらくマズい日本酒を飲まされましたが、今日の空瓶からするとどうも○で知られる某大手メーカー製だったことと、原作者の狭い了見がつまらないと思いつつ「批判するには買ってから」で、たまたま“食の安全”と題された“美味しんぼ 101 巻“を読みながら、取りあえず酒だけでも“まっとうなもの”に恵まれていることに感謝しなければ…とあらためて思っておりました。

それにしても我が家のエンゲル係数の高いこと。決して高い食材を買っているからや外食が多いからではなく、ただ単に所得が少ない所為ですが…。(爆)


一歩外へ出れば

強い風と横殴りの雨。「どうせこの大荒れじゃ、誰も来やしない」
と早仕舞いして同業者の忘年会へ出かけたのですが…。

会場は某仕出し屋さん二階の座敷。
お膳の上はにぎやかなれど、時季のものがない!! orz
乾杯の段になって出てきたものは、恐怖の銀色ビール!! orz 2
恐る恐るの燗酒は、ひと舐め目はまだしも冷めてくると、うげぇ〜。orz 3

「これ、どこの酒?」とこの店の目の前の酒屋に訊くと…
「知らん、○○に訊いてくれ」と2〜3人おいた先で飲んでいる酒屋の名を。

鷹勇写真は撮ったままになっていた…
■鷹勇 純米大吟醸 火入原酒 H11BY

何もこのような酒を出せ!! ってことではありませぬが、「今までこれで」や「余所も似たようなもの」という惰性や馴れ合いで済ませている限り、この店から日本酒ファンが増えることはありますまい。

出かけていたカミさんの帰路に拾ってもらうと…
「食べるの、なかったでしょ?」「そうね」
「飲むのもなかったでしょ?」「もちろん」
しかし、何で分かるの?と思案したら…
ぽむっ!!「○○の飲み会、いつもここだものな」
「そう、柵とはいえ、あんまりだよね」と苦笑するカミさん。
「いつもよく我慢しているなぁ」「でしょでしょ!? だから自分用だけ持っていく」
「はぁ!? それ、行く前に教えておけよぉ〜」

酒を飲ませるのが生業なら、もうちとまっとうな酒を知ってほしいもの。
また当分、引き籠もりですな。orz 4


鴨ん♪

Scene「今年は近年にないおいしさ」と毎年いわれ続けているボージョレ・ヌーヴォー。
【素朴な疑問】
ダメな年ってないの? (笑)

バカッ高い航空便の解禁に踊らされることなく、どうせ踊るなら “白鳥の湖” でも。;-)
そして、その手前にいるこいつ等も解禁日♪

浸しとはいえ、脂が乗っておいしくなるのは、やはり雪が降ってから。それまではシンプルにお浸しなんぞを…
と取り出したるは、“煎酒”。

室町時代末期から江戸時代に広く使われいたすぐれものですが、江戸の終わりには消えていった幻の調味料ですな。
こちらでの扱いは存じませぬが、仙台なら藤崎(本店)の食品売り場にありまする。って、「何よ、それ!?」の迷案内をしたものの…

煎酒裏貼り
裏貼りを見て…
がっかり!! orz

エキスですませる風味原料(かつおぶしエキス、こんぶエキス)もちと気に食わないが、
調味料(アミノ酸等)や糖類(特にぶどう糖)とは、なんぞや!?
“江戸の調味料” を謳うなら、アミノ酸は止しなされ!!

で、こちらは「はよ呑みなされ!!」のおチャケ♪
竹鶴■竹鶴 雄町純米にごり原酒 H16BY
なにしろ常温開栓放置11ヶ月ですものね。ここまでくれば、試飲用も御役御免♪と行き先は自腹!! (笑)
冷やでは、しっかりと造られたシャルドネを思わせる酸がまだ残っておりまするが、アチチ燗(60℃近辺)超の煮酒から冷ませば、開け立ての圧倒的な酸は落ち着き、“雄町純米” 本来の奥底から涌き上がる分厚いうまみがたっぷり。

アテは、鰈の煮付け。この身の厚さ!! そして、脂乗り!!
エンガワのプニュプニュしたゼラチンが堪りませぬ。
先のお浸しに水菜・長芋・エノキ・かまぼこのサラダ。
白菜漬けで口を直しながら、“竹鶴” がお終い。
「それ、ちとちょうだい♪」

■睡龍 速醸純米 “ひやおろし” 生詰 H17BY
あの “ひやひやおろし”。「へぇ〜、いい燗じゃない!?」。
これは飛び切り燗(55℃近辺)までいかない熱燗(50℃近辺)のやや上かな♪
てな具合に、試飲の残りとカミさんのお零れに与っていた休日の夜でした。:-)


OUR DAILY BREAD

すっかり映画館から足が遠退いてしまいましたが、「久々に出かけてもいいか」と思わせる一本が、この『いのちの食べかた -OUR DAILY BREAD-』。ナレーションもスーパーもなし、という型破りなドキュメンタリーです。

“まっとうな酒” を知るためには、まず “まっとうなベロ(舌)” から。
その “まっとうなベロ” のためには、まず “まっとうな食” から。
そうすれば自ずと「ココロとカラダ」もまっとうになるというものですよね。

食べ方の作法はどうでもいい。
見つめよう、そして知ろう。
自分たちの業(ごう)と命の大切さ、そして切なさを。

決して作法はどうでもいいとは思いませんが、予告編で流れる森 達也(映画監督・ドキュメンタリー作家)氏のこの言葉を、今一度、よぉ〜く噛みしめてみる必要がありますな。

原題からすれば、こうした↓絵になろうかと思いますが、中身は…
Scene
公式サイト
Scene 1Scene 2
公式ブログ
Scene 3Scene 4
予告編
Scene 5Scene 6
配給元サイト

シアター・イメージフォーラム(東京・渋谷)では、今日11月10日(土)から公開。
さて、他の上映場所は………うぎゃ〜!! こちらにはありませぬっ!!
燗酒ばかりか文化も不毛の地でありました。orz


土用〜ん orz

Scene昨夏眺めた青く澄んだ海と水平線に浮かぶ佐渡。なんとまあ、このわずか沖合が今回の “新潟県中越沖地震” の本震震源地だったとは…。

市街地もたいへんでしょうが、R352を礼拝(らいはい)駅方面に入ると、至る所でこれここに載せたような惨状。家屋調査の結果、黄色(要注意)や赤色(危険)の紙が貼られた家々がずらり。
発生から半月経って、鉄道や道路、ライフラインなどの改善は見ているものの、住宅被害に遭われた方々はまだ先の見えないまま、不安な日々を過ごしておられることでしょうな。
みなさまの善意が被災者に届きますように。

といいつつ、こちらはノホホンと土用の丑の日を迎えたものの…

天穏天穏 純米吟醸 “改良雄町” 無濾過中汲み H16BY
およそ一年ぶりの登場?となった “天穏” のこれ。熟成色を帯びはじめ、味もウマウマに。
後のきれいさはさすが中汲みですな♪

開け立てを遠慮容赦なくアチチ燗(60℃近辺)にすれば、
「滑ります、滑ります♪」とスルスル喉を通って…。
きちんと仕事のなされた懐石ならいざ知らず、何でもありの家庭のおかずには、やはり佐香錦よりも改良雄町の方が合わせ易いかと。
が…
「あれぇ〜、アナゴは?」

「何っ!? 鰻じゃねぇのか?ですって。いいんですよ、こちとらぁ、このアナゴで♪」
なのに、そのアナゴどころか、鰻さえありませぬ。orz

あぁあ、何が悲しゅうて、丑の日に焼き鮭なんぞを…。
卓袱台に手をかけてはみたものの、分別が邪魔をしてくれました。
「えぇい、こうなりゃ、焼き鮭にはヤケ酒でぇ〜いっ!!」
と “天穏”、お代わり〜。X-)


タラレバ

大晦日を前に「蟹を食べてしまって」といわれ、冷蔵庫を開けたら確かにど〜んと鎮座しているものの、これがタラバ。「出刃が要るか‥」「食べやすいように捌くのは厄介だなぁ」などと思案していたところへ娘たちが登場。
「てっきり大晦日用かと思った」と、思わぬ分け前にありつき、「おぉ立派な爪。こいつ、右利きだね」と、はしゃぎながら果敢に素手で足を外しにかかる。

待つこと暫し、甲羅の半分がやってきた。「あれ〜?」。
どこをどう眺め回しても味噌が‥ No味噌。X-(
卵は‥ これも入っと卵。X-(
ガッカリしながら身をほじる。うむぅ、確かにタラバの食感なれど、甘さも旨みもない。
どこの業者か知らんが、ひでぇ蟹を送ってよこしたものだ。

元々好みではないタラバ。「ズワイだったら」「せめて味噌があれば」と、頭の中でタラレバ論が空回り。
燗をつけた英(はなぶさ)生酛純米14BYを手に、金目鯛の煮付けとクリームシチューに逃げ込むおやぢだった。


鴨猟

一昨日からsbのカスタマイズにかまけて書きそびれていたが、夜明けとともにけたたましい爆竹のような音が響く。
「七五三」の日でもある15日を待って解禁される鴨猟の散弾銃の音だ。
白鳥の飛来地で有名な瓢湖(阿賀野市水原)周辺は、彼奴等も禁猟区と知っているのか、難を逃れようとする鴨が白鳥よりも多いのだが、昔からこの辺りも鴨猟のスポットであるらしい。
葦の生い茂る中に猟小屋を作ったり、船を使ったりと、あの手この手で人間と鴨の戦いが毎朝繰り広げられる。

おやぢは狩猟の趣味は持ち合わせていないが、銃の音が聞こえる時期になると、鴨が食べたくなる。脂と肉の弾力が豊かな上に、金っ気を感じる癖も強いが、やはり野鴨は格別。
一羽丸ごとさばければ、鴨のローストやつくねに鍋、存分に堪能できるのだろうが、絞めただけのものをもらっても、毛抜きに解体、素人には荷が勝ちすぎるというもの。

ああ、うまい鴨が食べたい。