東山道中膝栗毛 -其之参-

とかの@佐野東山道上野(こうずけ)国の厩橋(群馬県前橋市)を起点とした此度の道中は、新田の郡(群馬県太田市)から例幣使街道を北東に進むと下野(しもつけ)国の天明宿(栃木県佐野市)に至りまする。

ちょうど昼時。狼亭さんともども “麺喰い” の血が騒ぎ、青竹打ちで知られる 『佐野ラーメン』でも、と天明宿をググったら見つけたこちらのサイト【→A little report>日光例幣使街道めぐり歩き】と偶然同じ店での “昼ラー” と相成りました。

平日にも関わらず店の外には行列が…。
「この人数なら…」と高を括ったことがこの後のスケジュールにもたらした影響は思いの外に大きく、一部をキャンセルする羽目に…。

ご迷惑をおかけした方々にこの場を借りて謹んでお詫び申しあげまする。m(__)m (激汗)

佐野ラーメン@とかのてな訳で、ラーメン大盛り画像♪

スープの見た目からは薄味に思えたものの、一口すするとかなりしょっぱい。薄口醤油を使っているのか、はたまた醤油よりも塩が勝っているのか。
縮れ麺の食感はまずまずなれど、このしょっぱさが地元の基準だとしたら、下野国の民は塩分摂り過ぎになりはしまいか、と大きなお世話を…。

人の腹を満たした後は車にもたっぷりガソリンを詰めて、いざ東北道へ。

【つづく】


臨検♪

蕎麦きり さいとうようやくあのテレビ放映後の凄まじい狂騒が収まってきた、と漏れ聞いたので主のメンテの成果を自らの口で確かめようとやってきました。
支那の夜ならぬ、伊〜奈の昼♪ (笑)

蕎麦打ち

正午前にもかかわらずテーブル席は先客で埋まり、蕎麦を打ち終えた主は釜場で奮闘中。

「新蕎麦になりましたよ」の囁きに唆されて、おやぢは北海道産牡丹蕎麦の “十割せいろ” 。季節ものに目がないカミさんは “おろしそば” を。

十割蕎麦おろしそば

実は…酒同様、味わいよりも香りが先行してしまう新蕎麦にさほど興味はなく、立入調査の目的は専らその『茹で』にあった訳ですが、もっちり、かつ甘みをも感じさせる十割にしてやられました。頃合いを見計らって出された “おかわりせいろ” でも、蕎麦だけを味わったり、薬味の本山葵を乗っけたり、もり汁をつけたり、合間にはカミさんから分けてもらったおろしとで…といろいろな食べ方を楽しみます。

というのも「運転、代わってくれる?」に色好い返事が返ってこなかったためで…
此度も酒抜き。orz
“穴子の白焼き” が食べたかったけれど、ひとたび口にすれば…「ひこ孫熱燗で!!」となること必定でしたから、じ〜っと我慢。珍しく、“豆乳プリン” で〆。

豆乳プリン火鉢

並べられた酒瓶やこんな火鉢から必死に目を逸らしつつ、内心はコンチクショ〜!! (笑)

お待ちのお客さんがではじめたお店を後にして、目的地へとスタコラサ。
この日は紛れもなく『お蕎麦屋さん』だったさいとうさん。
いつもながらごちそうさまでした♪

■蕎麦きり さいとう公式サイト
 埼玉県北足立郡伊奈町小室9819-1
 Phone: 048-722-2725
 Open: 11:30〜20:00(平日は15:00〜17:00中休み)/月曜休み


いつ来るんかい? “京編” -4-

Scene松尾から嵐山・御室・金閣寺脇を抜け、京都府立植物園の北、北山通へ。

のどかな昼下り、ある店の席に座って窓の外を見やれば、黄色い花が今まさに満開。
ここぞとばかり、光学12倍ズームの威力ですな♪
縁側で日向ぼっこする猫のようにすっかり和んでしまいましたが、この花、“黄梅“ではなさそう。桜のような花びらだけど、なんでしょうねぇ。


看板賀茂川から北山通の北手を歩いてくると、通り沿いに看板がちょこんと。路地の奥にあるお店へと誘(いざな)いまする。
抜けるような空を仰ぎながら生成の暖簾をくぐると…
じん六
吹き抜けの天井があっけらかんと高い割にこぢんまりとした店内。あの“さいとう“さんも衝撃を受けたという “じん六” さん。窓を極力廃した我が隠処と違い、こちらは大きなガラス窓から冬とは思えぬ温かな陽射しが差し込みます。
まずは “そばがき” とビール♪
といっても、しがない運転手はカミさんがうまそうに飲む姿を指咥え組。X-)

そばがき十割そば

色鮮やかな山葵の清澄な香りを感じつつ、もっちりプリプリの “そばがき” を一口、なめらかな食感の後に蕎麦の風味が口中に溢れます。◎。こちらはもり汁もですが、お醤油の色が薄い!!
おやぢは福井産蕎麦粉十割の “田舎そば” 大盛り。カミさんはそれに茨城産、北海道産が加わった “そば三昧” だったのですが、写真消失。どれもやや緑がかった蕎麦の風味を損なわないようにか、醤油は元より出汁もあくまでも控えめ。シンプル、はたまた素っ気ない、のギリギリをついていて、前夜の “たかはし” さんの汁とは対極にあるかのよう。

後から来店された女性の二人組、ビールと天ぷら、加えて “そばがき” に “そば三昧”。
おぉ、ビールをお代わりですか!? 平日の昼だというのに、この健啖ぶりは見事。
思わずまき子さんとhirorinさんペアの呑み喰いシーンを思い浮かべ…。(笑)

会計をしながら、ご主人としばし立ち話。
「メニューには冷たいお酒しかないようですが…」
「温かいお酒もあるにはあるのですが…」
「じゃあ、次回はそれをドンと(笑)」
しかし、此度の京巡り、鯖鮨といい、酒に蕎麦といい、思いっ切り “さいとう” さんの後追いをしているような…。(苦笑)

【京編、まだしつこくつづく】

蕎麦屋 じん六地図
 京都市北区上賀茂桜井町67
 Phone. 075-711-6494
 Open: 11:45〜19:00/毎月曜・第4火曜休み(祝日の場合は翌日)


伊奈非酔譚

さいとうこの写真は、「ここへ来たら当然呑むもの」とまずは前回の仇討ちで “穴子の煮こごり” を頼み、「さて、これに合いそうな酒は…」と物色をはじめた途端、「今日はダメ〜!!」とカミさんからハンドルを握るのを拒絶され、黄昏れモード一色に染まってしまったおやぢの心象風景です。(笑)

良くいえば「縁側で日向ぼっこ」、悪くいえば「ここは地の果て アルジェリヤ」。orz

おやぢにとって蕎麦屋へ行く楽しみの大半は、蕎麦屋ならではのアテで楽しむ燗酒にありまする。ましてやこちらはそのアテのどれもが「やれ呑め、され呑め」と呑み手を挑発することで知られるお店。ここまで来ておきながら大人の愉しみを味わえないなんて、まったく何しに来たのやら。

と普通の蕎麦屋なら凹んだままになるところですが…
「そうはさせじ」と奮い立たせる術を持つあたりが、ただの蕎麦屋じゃない!?

ゆばせいろ■ゆばせいろ
“ゆば刺し” と “梅肉” は想定内とはいえ…
なんと “ゆば天” まで仕掛けてくるとは…。
伊奈にあれども恐れ入谷の鬼子母神♪

蕎麦屋の天ぷらといえば、代表格はやはり海老でしょうか。その大きさや本数を競うような風潮には、少しも惹かれるものを感じないおやぢなれど、この “ゆば天” には仰天。
繊細なゆばのうまみを損なわない揚げ方もさることながら、なんといっても衣が軽やか、かつ、うまい!!
許されるものなら「ゆば天、お代わり〜!!」となること請け合い。
さらにそれを「霙ゆば天ぬき〜♪」などと頼んだが最後…
帰れなくなることを覚悟で呑まなければならなくなること必至!!

『放し飼い』は竹原の某モアイ酒だけでたくさん。

こんなアブナい蕎麦屋を 野放しにしちゃイカン!! (笑)

もりつゆ+豆乳なのにご主人にはこれでもまだ足りないと見え、またしても改造を加えに出かけるんですから。
あなたがもし呑兵衛ならば、くれぐれも…

呑めないときには行くな!! (笑)

此度のおやぢはど真ん中の直球で♪
■十割せいろ
“ゆば刺し” から出た豆乳をもり汁に…。
この宇宙の先にご主人の顔が♪

さいとうさん、どうもごちそうさまでした。
呑めなかったから “穴子の煮こごり” の写真は掲載いたしませぬ。;-p

蕎麦きり さいとう地図
 埼玉県北足立郡伊奈町小室9819-1
 Phone: 048-722-2725
 Open: 11:30〜20:00(平日は15:00〜17:00中休み)/月曜休み


時分のさくら

焼きそば休日の昼は、この巨大な麺宇宙と格闘しておりました。
後ろのスープ碗や灰皿と比べると、その並々ならぬボリュームが分かるでしょ!?
麺玉にしたら、こちらの平均的な店の2玉以上は絶対ありそうなこれ。
ビールなしではキツいっ!!
銀色ビールでなければ、そして、この後の運転さえなければ、迷わず頼んでいたことでしょうな。(笑)

鶏・青梗菜■日置桜 生酛純米 “山田錦” H18BY
一升瓶の底に10〜15mmぽっきり。
誰が飲んだの!? (涙)
とはいえ、一ヶ月以上もったのだから、或る意味、奇跡か。じっくり2〜3年寝かせたいと思いつつ、あるとつい飲んでしまう。
呑兵衛はとかく卑しいものである、と。(笑)

鶏胸肉と青梗菜のソテーをアテに呑みはじめたものの、当然、早々にお代わり〜♪

■日置桜 純米 “八割搗き山田錦” H18BY
“内田農園” さんが産する原料米ならではのものか、玉(珠)を飲み込んでしまうような独特の感覚が喉に…。この玉(珠)こそが、今はまだ硬いままなれど、いずれ満開の花となる蕾になるはず、と信じておりまする。それゆえ、これもできたらもう一夏越させてから…。
ただし、それまで残っているかどうかは神のみぞ知る。
お互いの首を絞めるようなものですが、出荷調整を? (苦笑)

鰈・大根これも時季もの?
鰈の煮付けとその煮汁で煮た大根。ますます脂が乗ってきた鰈と、出汁のうまみを吸った大根。ヤバいくらいに酒を進めてくれますな。
蕗のピリ辛煮の唐辛子に反応し、早、汗が出てくる感覚が…。
胡瓜とレタスのサラダやほうれん草のお浸しでその熱を冷ましつつ、“日置桜” をグビグビ♪

「来週が今年最後の休みか」
そんな時期なのに、季節外れのこの “さくら”、ますます絶好調です。:-)


正しい蕎麦屋行のススメ

お江戸からの帰り、やたらと首都高速埼玉大宮線から下ろしたがる迷ナビに連れられて辿り着いたのはこちら、『蕎麦きり さいとう』さん。

蕎麦きり さいとう末尾にお店のデータを記してありますが、Google Mapで住所から検索すると、とんでもない所を示されますので、要注意!!
9820番地で検索されたらよろし♪

今年の1月、駐車場に車を滑り込ませたときには無情にも【準備中】でしたから、半年ぶりなれど、初めて入る店内。
昼とはいえ、蕎麦屋さんに来たらまずはこれでしょ♪
「ひこ孫、熱めに燗をつけてください」(笑)

ひこ孫八丁味噌煮込み
“自家製山葵漬” をひと舐めしながら “ひこ孫” をすすると…
「はぁ〜、シ・ア・ワ・セ♪」
あちこちでさんざん涎を流させてくれた “煮込み”。実は…八丁味噌は苦手だったんですが、こちらのは深〜い味わいで、少しも嫌味がありませぬ。
“ひこ孫” との相性もピッタンコ♪
欲を云えば…せっかくのポーチド・エッグ、黄身がとろけるくらいでいいのでは?
崩した黄身と八丁味噌とのコラボレーションも楽しんでみたい欲深おやぢ。X-)

合鴨ローストそばがき
生憎と “穴子の煮こごり” が切れていたので、“合鴨ロースト” を。辛子をつけて、添えられた白髪葱を巻き込んだ合鴨を頬張り、まだ肉が残る口に “ひこ孫” を流し込むと…つい目尻は下がり、鼻の穴がふくらみまする。(笑)
“そばがき” は湯通しするタイプ。きめ細やかで口の中でもプルンプルンと揺れる。おやぢ的には超荒挽き粉で掻いて湯通ししない “胡桃亭” のそばがきが好みでしたけど、このプルンプルンもなかなか。それにボリュームもたっぷりとかなりエロいのは…“どぶレンジャー” であり、なおかつ、“酒エロス” の徒でもあるさいとうさんらしいか♪ (笑)

「竹鶴をかなり熱めに」と止せばいいのにお酒のお代わり〜♪
「遠くからありがとうございます」って、え〜っ、バレバレ〜!? (苦笑)

冷し湯葉そばかけそば
カミさんが頼んだのは7月末までの期間限定メニュー、“冷やし湯葉そば”。梅干しと大葉の薬味でいただく湯葉は頬っぺたが落ちそう。もり汁と山葵とでもいけますし、この湯葉と豆乳、月末までに絶対食べるべし!!
最後に豆乳ともり汁の絡んだ蕎麦もいただきましたが、これがまた絶品♪
福井産十割のせいろも気になりましたが…「酒は燗に限る!!」としながら蕎麦が冷やでは…と “かけそば” を。X-)
でも、温かい蕎麦が蕎麦屋泣かせであることも承知の上ですから、意地が悪い?
しっかりエッジが立った蕎麦は最後まで崩れない見事なもの。かけ汁も甘みや出汁の抑えが利いて、まっとうな酒の酸のように、キリリと芯の通った醤油の味わいが汁を引き締めていますから、珍しくしっかりと飲み干すことに。

“竹鶴”、後で小笹屋竹鶴大和雄町純米原酒H15BYと伺いましたが、を呑みながら「さいとうさんの味は、神亀が基本なのでは?」と感じました。“放し飼い” の酒よりも “理詰め” の酒の方が相性が良いように思います。大胆に見せつつ、実は繊細。足し算より引き算の調理とでもいえばいいのでしょうか。

酒もお代わりしましたし、アテも蕎麦もお腹いっぱいいただきましたから、お客さんが引けたらご挨拶でもと思いきや、空いたと思った途端に入れ替り立ち替りで、その暇もありませぬ。平日の昼にもかかわらず、大したご繁盛ぶり♪
そうこうしている内に、あらあら、奥からこちらの席にご店主自ら出向いてくださるとは、忝のうございまする。最後にいただいた “蕎麦茶アイス” も甘さ控えめ、蕎麦の風味豊かで、たいへんおいしゅうございました。

昔の担ぎの屋台や今では立ち食いもあるとはいえ、蕎麦屋はやはりファースト・フード店ではありませぬ。こうしてまっとうな燗酒や蕎麦屋ならではのアテをゆっくりと味わいつつ、〆にきちんとした蕎麦を手繰るくらいのゆとりがあってこそ、「蕎麦屋へ行く」ことを存分に楽しめるのでして、それを供してくれる正統な蕎麦屋でしか過ごせない一時が、掛替えのない大人の愉悦となり得るのではありますまいか。
然為れば、こちらもまさしくその一軒であることに異論をはさむ余地はないでしょうな。

ご店主、それにご母堂様、奥様、たいへんごちそうさまでした。_(._.)_

■蕎麦きり さいとう地図】【公式サイト
 埼玉県北足立郡伊奈町小室9819-1
 Phone: 048-722-2725
 Open: 11:30〜20:00(平日は15:00〜17:00中休み)/月曜休み


ちょいとそこまで -山形紀行- part 1

尾浦♪自転車にのって ベルを鳴らし♪
って訳にはまいりませぬが、水無月最初の週末はまたまた山形へ。

庄内での昼食といえば、ここ “いろは食堂” が定説となっておりましたが、某蔵元に伺ったら「羽根田さんのお酒が置いてある店が出来たんですよ」とのことで、此度はそのニューフェイスへ。その名も “尾浦-OURA-“。
この名前をつけたからには “羽前白梅 純米尾浦城” を置かねばなりますまい。:-)
高速道がない上、二台での道中。予定よりかなり遅れ、13:00をかなり回っていましたから空いているかと思いきや、駐車場は満杯。

ラーメン@尾浦慌ただしくググった結果に従い、おすすめらしい “あっさり” を。
アゴ出汁の香るスープと細めのストレート麺。「余所の大盛り並み」という情報、かつ、“いろは食堂” での経験から、素直に “普通” で留めて正解。まさに大盛りかと思える麺の量。スープもすっかり飲むとお腹いっぱいになります。なのに、若い女性がライスまで併せて食べているのにビックリ。

ホントに庄内人のお腹は…とこの後に向かう某蔵元の堂々たるそれが脳裏に浮びます。(笑)
焼餃子もうまかったです。ただ、連れの女性たちには “普通” でも多すぎたようで「“小(0.8玉)” で十分だったっわね」という声が…。

麺切れ閉店ちなみにメニューには他に、“中(1.5玉)”・大(2.0玉)”・“すりばち(3.0玉)” がありますが、“いろは食堂” の “ジャンボ” 同様、“すりばち” なんて誰が食べるの!?

我々がいる間にも「チャーシュー終わり」「ライス終わり」の声がありましたが、出てまもなくこの札がかけられ、がっかりしながら帰る姿も…。
そこへ…
「今、どこですか?」と約束の時間少し前に某蔵元から電話。
「すみません、あと30分です」
クシャミが出たのかしら。(笑)

■ラーメン尾浦-OURA-【地図
 鶴岡市下川字西谷地1-2
 Phone. 0235-33-1855
 月曜夜・火曜休み/11:00〜15:00・17:30〜20:00(麺切れ終い)