ゆく年くる年 -2011-

いろいろあり過ぎた!という2011年。日めくりカレンダーも最後の一枚を迎えまする。
 
夏の初めに東日本大震災に見舞われた宮城県を訪ね、燗主さんの無事を喜び合った翌日は県北へ。
内陸の栗原市や登米市はじめ、変わり果てた南三陸町を目の当たりにした衝撃に心が痛むばかりでした。
復興もまだまだこれからながら、各々が一歩ずつ歩みを進めています。
みんなが笑顔になれる日が早く来ることを願って止みません。
 
そして、今年もまたたくさんのご縁に恵まれましたことを心から感謝申しあげまする。
 
毎年同じ科白ながら、来たる年がみなさまとまっとうな燗酒との縁がより深まる年となりますよう、
また、穏やかに暮らせる一年となりますようお祈り申しあげます。
 
一日早いご挨拶ながら、どうぞよいお年をお迎えください。
 
 

辛卯晦 燗酒おやぢ拝   

ゆく年くる年 -2010-

慌ただしかった暮れもとうとう大晦日ですな。
 
“貧乏酒屋歳末たすけあい” にたくさんのお力添えをお寄せいただき、ありがとうございました。
本年もまたひとかたならぬお世話になりましたことを心から感謝申しあげまする。
 
来たる年がみなさまとまっとうな燗酒との縁がより深まる年となりますよう、
また、お健やかで幸多い年となりますようお祈り申しあげます。
 
どうぞよいお年をお迎えください。
 
 

庚寅大晦 燗酒おやぢ拝   

冷や卸し考

【Twitterでいただいた問い掛けに対して、自分なりに日頃から思っていることをまとめたもの】


 
新酒時にやむを得ず…という場合を除き、基本的に生酒は認めないのが小店のスタンスです。

せっかく世界に先駆け、最も早く(*1)火入れという技を見出しながら、それを使いこなさない、あるいは使いこなせないことに対して疑問を禁じ得ません。
熟成させてこそうまくなるのがまっとうな酒と思いますから、その酒質の安定を図ることは当然ですし、そのために不確定要素は限りなく減らすに越したことはありません。
そこで火入れの技を用いる訳ですが、ただ一つの欠点は熟成がまた遅れることでしょう。
生詰・生貯は、いずれも自身の酒に求める酒質や型、そして熟度をしっかり見極めている蔵が、一つ一つの酒に最も相応しい香味を活かしたい時に使いこなせば、その存在価値はあると思っています。

ですから、きちんと頃合いを見計らって出されるごく一部の「生詰」には、二度火入れでは味わえない香味があり、その楽しさゆえにイチ押しとする酒もあります。
ただし、風物詩的にただのウリの道具にしてしまっている昨今の「冷や卸し」騒動となると話は別。踊らにゃ損とばかりに煽り立てる方にも、まんまと踊らされる方にも開いた口がふさがりません。
こういうツッコミどころ満載の記述 もあります。(笑)

冷蔵設備もない時代に暑い夏を越え、秋らしい冷気に包まれる頃になってようやく程好く熟した酒を大桶から出荷用の樽に卸す(移し替える)ことから「冷や卸し」と呼ばれるようになった本来の姿からすれば、そう呼ぶに相応しい熟度を得てこその冷や卸しではないでしょうか。

言い過ぎたついでにもう少々。いくら熟成が早いとはいえ、火入れを忌み嫌い、生酒、特にできたままが最上とする無濾過生原酒礼讃には大いなる勘違いとしか思えないのです。
火入れに耐えない酒なのか、はたまた火入れという技を使いこなすだけの腕がないのか。「いい酒は冷やで」という造り手の喧伝が今も持って尾を引いている現状を見るにつけ、自分で自分の首を絞めることになりはしないか。
酒造りというと仕込みだけに目を向けがちですが、蔵から出る時まで、もっと極端にいえば口にされる時までが酒造りでしょう。上槽後の扱い次第ではどんなにいい酒であっても駄酒に成り下がってしまうのですから。

ですから、仕込みの技だけで云々するのは片手落ち。調合と濾過や火入れまでを含めてこその技ですし、それをきちんと確立しているならまだしも、軽視したり、避けて通っている限りまっとうな酒を生み出すことはできないでしょう。
酒造りも新しい米や酵母ばかりではなく、蒸米・濾過・火入れなど、地味ながら基本となる技についてまだまだ研鑚の余地は残されています。疎かにされがちなそうした技にも地道に取り組み、正統な味わいを正しく伝える努力を怠らないこと。それなくして日本酒の復権はないものと思います。
 


    (*1) ●世界に先駆け、最も早く

      これについては『北山酒経』に「酵」という表現で、加熱殺菌を意味する「煮酒」の技法が記載されているとのことから、不適切と判断し、打ち消し線を入れました。
      ご教示いただいたN氏に感謝し、併せて訂正いたします。

      【参照】→ Wikipedia日本語版>日本酒>注釈

33回目の日本酒の日

今年も早10月1日となり申した。ご存じのとおり『10月1日は日本酒の日』でありまする。
しかしながら、「なぜ、この日が?」と問われてきちんと答えられる方はそう多くないと思われ、調べたついでに久々の記事といたしましょ。

蕎麦きりさいとうで辨天娘♪

そもそもの由来は、明治29(1896)年の酒造税法(現在の酒税法)以来、10月1日から翌年9月30日までが「酒造年度(BY=Brewery Year)」とされていたため、古い蔵元では10月1日を『酒造元旦』として祝う風習が残っていたことなどによるが、もともとは、新穀が実る月が酉の月(十二支で10番目の酉は酒壺を表す象形文字。元来、酉だけで酒を意味していたが、後に液体を表すサンズイが加えられた)で、さらに酒造りのはじまる月であることなどから決まってきた風習。
また10月は、全国各地で山海の幸が多く収穫される時期となり、気候的にも温めて飲まれる日本酒がおいしくなる季節でもあるなど、蔵元ばかりでなく日本酒の愛好家にとっても好い月といえるため、日本酒造組合中央会が昭和53(1978)年に10月1日を『日本酒の日』と定めた。
 
てなことになるようですな。
ちなみに、酒造年度が国税庁通達により現在のように7月1日から翌年6月30日までとなったのは、昭和40酒造年度(1965BY)から。
 
 
では、お後がよろしいようで。


現在進行形

すっかりご無沙汰しておりますが、何とか生きておりまする。
秋鹿の山廃雄町 “霙もよう” を甘く見て、顔面で飲んでしまった晩酌から一夜明ければ…

拡大するとボディ部分で雪の密度がわかりまする

新潟市内を中心に道路・鉄道・飛行機ともに麻痺状態とか。
ちなみにこの車のタイヤ径は15インチ♪ (苦笑)
新潟市内は81cmに達したそうですから、この倍ですね。


生存報告

小正月の朝

3日間の休みをいただき、戻った翌朝。
斯様なプレゼントこそ有難迷惑というものなれど、自然の摂理に従うのがヒトとしてのあり方、
とせっせと雪かきに励みましたとさ。

急ぎの案件以外は少しずつ追いついてまいりますので、今しばらくのご猶予を。m(__)m


ゆく年くる年 -2009-

気の早いお年玉?
とうとう大晦日ですな。

本年もひとかたならぬお世話になりましたことを心から感謝申しあげまする。

来たる年がみなさまとまっとうな燗酒との縁がより深まる年となりますよう、
また、お健やかで幸多い年となりますようお祈り申しあげます。

どうぞよいお年をお迎えください。
おおきに〜

己丑大晦 燗酒おやぢ拝   

07:00現在の気温 -3℃

今日も雪かき
今日も雪かき

今朝、目を覚まして暖房を入れたら…室温5℃!!
冷蔵庫要らんわ。orz

昨日、一旦融けたのに夕方から降り始め、深夜まで降ったのか、とうとう30cmほどに。
一昨日につづき、雪かきから始まる一日となりました。

今夜は柳都でま・ぜらさんとちゃむさん主催の “手作り忘年会” が…。
しかも、ちゃむさん秘蔵の自家熟成酒大放出!! という太っ腹な会♪
燗付け機材とともに助っ人として参上いたしまする。
もう二度とお目にかかれないであろうお酒たちと出会える楽しみもさることながら、こういう会を呑み手自らやってくださるなんて、うれしいと同時にせめて何かお手伝いしなくては…。

とはいえ、旧新潟市内は元々、雪国ながらほとんど雪が積もらない地域ゆえ、除雪が下手っぴ〜!! なこと、この上なしでも知られておりますから、市内に入ってからまともに走れるかどうか。
少し余裕を見て出かけるつもりですから、予定よりも早めに早仕舞いさせてもらうやも。

午後のご来店を予定されている方は、どうぞお早めに♪ (笑)
また、メールなどへのお返事も明日にさせていただくことになろうかと思います。
なにとぞご容赦のほどを。

おや、今朝のNHKの中継は三条の鍛冶道場からですか!?
さてさて、雪かき雪かき。はぁ・・・