これもまだまだ

■呑録(旧暦2/19)
『白影泉 山廃純米 山田錦5割5分磨き 14BY』
ラベルの左下に小さく「奥播磨」の文字が。そう、あの下村酒造店の昭和初期の(純米)ブランド。第二次大戦中の米不足で製造中止を余儀なくされ、昨秋、完全復刻版として再登場した酒銘だ。
原料米は山田錦、または雄町。仕込みは生もと系。長期(低温)熟成。
白影泉ブランドの復刻に当たり、蔵元が自らに課した条件がこれ。
かなり酷な評になった先回(2/18)から40日ほど経って、どう変わったか。その間、台所の放置酒の一番奥に常温でおかれていたのだが…。
冷やでは、生もと系特有の含み香と押し味に、かなり落ち着いたものの、まだ甘がまとわりついてくる。
これに飛び切り燗は合わないと、熱燗(50℃近辺)にするつもりが飛び切り燗近くまでいってしまった。かなり熱い。45℃ほどに下がると、ようやくまとまりを見るが、燗で締まったとはいえ甘みに感じる厚みは豊富。キレの良い涼やかな酒を好む向きには、もたつきと感じるかもしれない。
関西でいうところの「濃い酒」に当たるだろうか。
この分厚い味が熟成で枯れかけた時、この酒の本領が発揮されるはずだ。
それを楽しみに、残りはまたしばらく忘れられた存在となる。
文字にすると長く思えるが、きき酒のような飲み方をしても楽しいはずがない。
この日は、鮪赤身と鰹の刺身、豚ハツの塩コショー炒め、シメジと麩の卵とじ、茹でたブロッコリーと女池菜(?)。
鮪は役不足だが口直しには良い。タレで食べる鰹や味の濃い卵とじとなら、甘も苦にならなくなる。
食べては飲み、飲んでは食べ、仕上げにまたご飯を…。orz

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これもまだまだ” に対して4件のコメントがあります。

  1. nizake より:

    ご相談
    下村さん、後日連絡しますってサンプルの中に手紙
    が入っていたけど、音沙汰なし。
    こちらから試飲結果をご報告した方が良いでしょうか?

  2. Masamune より:

    まだ造りが終わってないので余裕がないんじゃないかと。
    試された感想はぜひ教えて差しあげてください。Faxでも構わないと思います。
    nizakeさんのblogのURLを知らせてあるから、打ち拉がれているかも。(^^;

  3. nizake より:

    ありゃりゃ。

  4. Masamune より:

    ここでこういう話をしていると、裏であることを公にしているみたいなものかな。X-)

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