夕涼み

hanabi2.jpg梅雨明け前、夜になったら汗も出ない涼しさ。
表に出て、こんな絵を見ながらキリンのラガーを飲み始める。つまみはスモークチーズ。
大びんを2本飲み終えたところで花火は終了。最後のナイアガラはもっと近づかないと見えないのだ。
中に戻って、もう少し…となれば、やはり燗酒。
『初霞 生もとのどぶ 16BY春火入れ』
開栓して常温に置くこと3ヶ月半だろうか。燗どうこの湯温が上がらず、イライラしながら何度かカミさんが味見するが、「まだぬるいよ」と。
どうにか生もとらしい切れが出てきたところで、5勺のきき猪口に注いで軽く2杯ずつ。
いつものことながら白飯を食べているかのように、すんなり体が受け容れる。
夏のにごり燗、Good!!
さあ、帰って本番か。
帰り道、牛蛙(食用蛙)の泣き声(重厚なバス)が幾度となく闇に響く。「昔は泥鰌もいたんだよ」。今ではU字溝で囲われ、軽く越えられる用水も、あの頃は立派な小川。蚯蚓をつけた釣り糸をたらし、秋には木の上で食べる無花果や柿が毎日のおやつだった。
儚く消える花火が思い出させた遠い日々。
『天穏 純米酒』(H17.2詰)
五百万石・神の舞65%+協会9号の純米。720mlに半分ほど残し、開栓常温放置4ヶ月超。
古酒のカラメルを思わせる香りを纏い、熟成というより老ねを感じる。
上燗(45℃近辺)のやや上に燗をつけ、とんかつソースをつけたヒレカツで遅い夕食の開始。
とんかつソースの甘さや複雑な香味はさすがにつらい。釣り合うことなく、どこまで行っても平行線。決してヨワヨワな酒ではないし、古酒の香りもカツとは合うのだが、如何せんソースが邪魔。塩の方が良かったかも。
キャベツの千切り代わりのレタスをバリバリ、皮付きのまま揚げた新じゃがもうまいね。

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