秋あがり

「秋あがり」とは、冬に寒造りしたお酒が春夏を越し秋になると、ほどよく熟成し酒質が向上していることを表現した言葉です。このお酒は冬にできあがった新酒を原酒のまま生詰・瓶貯蔵し蔵内の冷蔵庫で10ヶ月以上熟成させました。新酒や辛口のお酒に特有の荒々しさが消え、まろやかな深味を増し、飲み頃を迎えた「秋あがり」です。


その謳い文句通りに本当にあがっているかどうか、はてさて………。(笑)
 
ともあれ、来月登場する(10月2日到着予定)らしいのでご自身で確かめてくだされたく♪
ちなみに、2,500円/1800ml(税別)!

奥羽自慢純米吟醸辛口原酒秋あがり
奥羽自慢純米吟醸辛口原酒秋あがり

お久しぶり

すっかりご無沙汰しておりました。
その上、つい先日までは怪しいプラグインの仕業(?)によるサイトダウンに加え、スパムのバラ撒きに一役買っていたかもしれないという体たらくを深くお詫びいたしまする。m(._.)m
 
更新しない間も呑むものは呑んでいたのですが、おやぢからぢぢいになるに連れ、諸々が萎えてしまったというか…。
ともあれ、すっかり枯れるまでもうしばらくは生き恥を晒していこうかと思っておりまするゆえ、ボチボチとおつきあいのほどを♪
 
てな訳で、フィードに引っ掛かった書籍を一つご紹介いたしまする。
日本酒の科学 水・米・麹の伝統の技 (ブルーバックス)
 和田美代子 著・高橋俊成 監修

 
著者が日本酒には素人のライターとはいえ、監修されている高橋氏は菊正宗酒造総合研究所の現所長とのこと。その研究内容のすべてを認めるものではないものの、業界においては月桂冠総合研究所と並ぶ双璧であり、双方ともにともすれば某独立行政法人を凌ぐのでは?と思える引き出しの多さを誇るだけに、数多出される半可通な俄酒ライター諸氏の書籍よりはマシかも…と、ここに掲載された『はじめに(監修者の言葉)』を読んで思った次第♪
 
ただし、相変わらず跋扈する科学ならぬ化学の酒を褒めそやしたい向きには無用の長物でありましょうから、それらの方々は華麗にスルーしてくだされたく…って、その前にここには来ないか?(笑)

年明けの便り2014

恒例となった木曾の佐藤阡朗さんの49回目となる『たらの芽通信』を拝借いたしまする。
 

喜左衛門井戸のこと

 
 先ごろ、根津美術館で五十年振りに国宝大名物大井戸茶碗(本多)に出逢った。
 最初は学生の頃みたが、柳宗悦が「茶と美」で一見その良さが見えなかったと述懐してたのを読んだ時私にも薄汚いだけの雑器にしか見えなかったので、なにかホッとしたのだったがその後すぐに師は「無事」に気付き、私はついにその価値は見えなかった。
 南方熊楠(明治元年生れ)は奇行で知られる巨大な学者である。その彼が終生考え続けた自然の恵みとその環境の相互関係を曼荼羅で示し、螺旋の図形で描き生物の大宇宙観をしめしていた。
 また今から千二百年も以前に真言密教を修めた弘法大師(空海)は、宇宙の児としての我々人を含む命は全てそのままで仏身になれると説き、宇宙のコア(核)が「何者か」に気付いていたそうである。
 両氏とも膨大なエネルギーの運動に傷を付けず、人が自然の法則に同化し添う努力の大切さを強く我々に訴えていた。
 人のもち得ないエネルギーの大調和と、動きの流れの理で喜左衛門井戸が創られている。いや、生まれていると見えた。
 ケースの中のあのなんでもない茶碗は茶道の名物といわれる以前から十六世紀に渡来した高麗茶碗であった。口縁から竹節高台までの流れるリズムと力に無理はない。まさに「有理の美」を見せている。
 一瞬妙なる楽の音が聞こえる錯覚に陥った。

 2014年1月

漆工   佐藤 阡朗

(原文のまま)
 
改めて、穏やかな一年でありますように!
 
●件の茶碗についてはこちらで♪ → 喜左衛門井戸

年明けの便り2013

恒例となった木曾の佐藤阡朗さんの48回目となる『たらの芽通信』を拝借いたしまする。
 

古希を迎えて(国定高齢者)

 
 七十歳ぐらいでは今や稀ではないが、青少年時代にこの日の姿は全く想定外であった。
 先日小さな洋食屋のメニューに(ホットケーケーキ)が有った。早速等々力駅近くで生まれて初めて食べたのを思い出して注文した。田舎から出て二十歳の舌にはこの世の物とは思えない美味であったと記憶していた。
 運ばれたそれは違っていた。三枚重ねである、パンの中央が膨らまず平で、縁が厚く黄色が強く、マーガリンがすでに塗ってあって脇の蜜入れは蜂蜜であった。許せない!
 焼立てで、縁がうすく、太鼓の上の茶色の面で角のバターが熱さでスーと滑り始め、そこへメープルシロップを惜しげもなくしっかり流し掛け、下の段には滲むほどシロップが浸みていてこそホットケーキである。似て非なるものを食べる気はない。呆然と見た。
 今から二十年ほど前、田舎の兄が嫁にスイトン(田舎ではツメリ)を所望した。難なく彼女は作って出し、食した兄は「スイトンじゃない」といった、二人で兄の姉に頼んで翌日食べに行ったそうである。その後義姉は夫の頼みでのスイトンは絶対作ってやらなかったと聞いた。「思い出は作れない」のだそうだ。
 美味しさや、舌の感覚はその背景とともにある。五感は人生の本能記憶として刻み込まれその美感覚は消えないらしい。
 最初は最後につながる、職人の段取り手のリズムは本能に高まるから美しいのだ。最初の実感は巨大でしかももう抜けない。

 2013年平成25年1月

木曽 漆工   佐藤 阡朗

 
改めて、穏やかな一年でありますように!
今年もよろしくお願いいたします。

年賀欠礼

 
 
ご無沙汰しておりまする。
 
さて、昨年につづき、今年もまた年賀状を控えさせていただきます。
今年は相撲でいえば「公傷」というところでしょうが、ますます筆無精になりそうです。m(_ _)m

 
 
 

七月廿三日

今年もまた狂騒曲が……。

 
 
今日も今日とて第一号が届きましたが、早いところは8月中から“ひやおろし”が出ているようですな。
あまりの節操無さに9月9日の『重陽の節供』を解禁日とする業界内の自主基準もあるようなれども、今年の9月9日は旧暦ではまだ7月23日に過ぎません。
(ちなみに旧暦での9月9日は、10月23日火曜日)

尤もビール業界はさらに節操無く、お盆明けからの“秋◯”ラッシュに今年は2社目のリキュールも加わり、似たようなパッケージ・デザインでユーザーの目を撹乱する三つ巴に……。
3アイテム中、唯一のビールでもある“秋味”はキリンの中でも好きなアイテムですし、熟成させても楽しめるだけに、本当の秋の味覚とともに味わいたいものの、それが叶わない今の状況は寂しい限りですな。
もし旧暦の重陽の節供頃まで残っていたら、たぶん処分品になっているでしょうから、迷わずに買い占めましょ!(笑)
 
さて、サンプルを味見させていただいたこれ。今年は“伝承強力”の『ver. 杉山米・7号酵母』になった杉山さんの山田錦と7号酵母という仕込みが選ばれましたが、鍛造シリーズにはない素直なまとまりと透明感のある味わいはこれぞ“日置桜”。
悔しいことに仕掛けられた罠にまんまと嵌りそう♪(笑)
 
ただし、開け立てすぐの無理は禁物?
暦どおり来月下旬まで寝かせたら…の味わいを思い浮かべつつ、お手元で育てるのも一興かと。