甘酒じゃないけど

『煮酒で呑』に書かれたkanzakerakuenさんの記事が気になったので、手元の14BYを「まだ早いんだろうなぁ」とは思いつつもチェック。
鼻の劣るおやぢは上立ち香のチェックはパスし、いきなり含む。
「ぐわぁ!?」。いきなり甘が押し寄せてくる。含みに、良くいえば練れた、悪くいえば老ねたアルコールの香り。よく生もと系に付き物とされる、あの香りだ。
米由来のたっぷりの甘と押し味様の香りがバラバラ。とにかく締まりのない酒。この蔵元らしくない。
「こんなはずじゃ‥」「え〜い、ままよ!!」と、50℃を越える燗に。
含み香が強まり、甘が抑えられる分、少しはマシだが、如何せん熱すぎ。(^^;
少し冷めるとボリュームのある甘が顔を出す。上燗ほどでやっと普通に味わえるのだが、やはり甘が突出している。
kanzakerakuenさんのいう、「蒸米が溶けないで、麹だけで酒になったような」の意味が分かった気分。
「酵母がきちんと食いきれなかったのでは?」「もと(酒母)がひ弱だったのかなぁ」。
この蔵の奥行きを感じる酒質に惚れていただけに、ややショック。
砂糖がいっぱい入ったコーヒーを飲んだ時の後味は、練れた酒で流してしまおう。
先日、蔵で見せられた時は思いっ切りやんちゃ坊主だった某H5醸造特別純米。開栓しておいた酒を上燗に。
「へぇ〜、落ち着きが出たじゃない」。11年物としてはまだまだパワフルで、もっと保ちそうだ。
金色に輝く酒に救われてこの日の晩酌が終わったが、釈然としない夜だった。


日本酒度:±0 酸度:2.0 アミノ酸度:2.0
メーターが切れていないことが、甘の原因だろうか。
ちなみに、現在は山廃仕込み。この酒銘を冠する酒は、すべて「生もと系&熟成酒」であることを区別するために、昨年秋から復活させたブランド。
その昔、kanzakerakuennさんが味見したのは速醸もと。その5年熟成酒がおやぢの隠し酒になっている。
それからすると、もう2〜3年経たないと本領が発揮されないかも。(-.-;