うれしい変貌

昨年、「驚くべき進化を遂げた」と個人的に思っている酒がありまする。尤も仕込まれたのは2020BYですから、一昨年にその変革がスタートした訳ですが………。
実はそれまで「だったらもう200円足して」とその上の特別純米をオススメしており、取り扱いもなかった一本ですから、品の良さ、更なる先を期待させる伸びやかさ、そしてキレに、誰よりもこのジジイが一番ビックリし、腰を抜かさんばかりでした。表面的には使われていた酵母を変えただけなのですが、恐らくそれ以外にも、最近、ご当主が良く口にされる『完全発酵』を実現するために麹や酒母造りに様々な見直しが加えられたことと推察していますが、「まさかあの彼がここまでの酒を造るようになるとは」と製造責任者との昔を思い出し、感慨深いものがあります。

そして、ビックリがもう一つ。従来ここの酒には「50℃か超えてももう2〜3℃で」という燗温度をオススメしていたのですが、ナント、「少なくても55℃、もうちょっと虐めたければ60℃もあり♪」と本当にしっかりしたボディが備わったことは…これまた重畳重畳♪

その酒と拙老母が久々の愚弟の帰郷に合わせて作った郷土料理の『のっぺ』で一献。もちろん、しっかり60℃燗♪(笑)

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