引越しの余禄

小庵に移ってからは6年目なれど、隣の古屋は既に31年を超えましたゆえ…
「まだこんなものを取っておいたの!?」
という引越しという名のガラクタとの戦いの日々でもありまする。
雪冷え(5℃近辺)庫の私物棚から出るわ出るわ…
「こんな酒もあったのね!?」
という代物はまた別の機会に譲るとして、この際、惜しみなくこんなのも。

加賀の井■加賀の井 大吟醸“くろうざえもん”別誂え斗瓶取り原酒 H9BY
燗酒に移りかけた頃の名残♪
当時、「あそこの大吟醸には敵わない」と地元では良く知られる彼の師を嘆かせたこの蔵。その最高峰の斗瓶取り大吟醸を澱引き・火入れ後、一升瓶で貯蔵されていたものを…
「澱が出るかもしれませんよ」「構いませ〜ん」
とそのままもらった別注品。
バブリーだった頃の名残でもありまする。(苦笑)

長々と雪冷え(5℃近辺)貯蔵されていたものを数日常温放置。開け立て、かつ冷やで、目立つ熟成香もなく、トロリと円やか。
思った以上に熱く燗をつけてしまったので、やや線が細く感じますが、上燗(45℃近辺)ほどに下がった辺りからしっかりとうまみを感じさせてくれる美酒に。

まぁ、何でもアチチがいいってものでもありませぬゆえ…
精米歩合の高いおチャケにはそれに見合った燗温度で♪


停滞中

Scene
先日訪ねた峠の湯宿ででっかいオニヤンマとともに目にした秋の気配。
いくらも上っていないはずなのに、夏は確実に終わろうとしているのですね。

さて、いよいよ引越し作業が佳境を迎えました。
来週末は電話工事などもあり、ネットに繋がらない時間帯も発生します。
メールチェックはできるようにしておきますが、落ち着くまでここの更新やいただいたコメントへのお返事が遅れるかと思いますが、どうかお許しくだされ。

しかし、ホントに終わるんだろうか。(汗)


青い目のゲスト

Guestカミさんのお仲間が“ここ飲み屋かい?”にやってくるというので、てっきりオバちゃんたちだろうと思っていたら、なんと…外人さんまで!?

おやぢの世代は「外人=青い目」と刷り込まれておりますゆえ、斯様なタイトルと相成りましたけれど、彼女の目の色は…今度じっくり見つめ合う機会があったら確かめまする。(笑)

そもそもこの集まりは、浪速から帰省した元お仲間の元気な顔を見よう、とオバちゃんたちが企てたもの。そのメインゲストがやってくる前に「飲んじゃおか!?」とビールで…
( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパーイ!
は如何にもオバちゃんたちらしい。

オバちゃん1号お持たせのピザとオバちゃん2号お持たせのお手製お稲荷さん
Pizzaお稲荷

出来合いの餃子と三番娘の手製トマトと玉ねぎのサラダ
餃子サラダ

キリンのラガーを飲むオバちゃんたちを尻目に、青い目のゲストとは最近の定番、ブルックリンラガーを酌みまする。
あらら、手酌ですか。「そう、いつもだから」とアイダホ娘。
せっかく日本へ来たのだから、“お酌”文化も学んでいきなされ♪

刺身馴染みの魚屋さん製カンパチ・甘海老・真烏賊・鮃の刺身、とくれば当然…
「どんなのなら飲める?」「軽めのかな」
というカミさんの助言に従い…

■天穏 攻め純米 H17BY
「もうお酒でいいの?」「潰れないようにね」
とオバちゃんたちのチャチャを受けつつ、飛び切り燗(55℃近辺)から冷ました開栓放置のこれを神妙に飲んでいたものの…
「どう?」「わたし、八○山が好き!!」
誰だ、アルテンダーに馴染ませたのはっ!?

どうせなら…
■鶴齢 大吟醸生原酒“牧之” H15BY
とこれを飲ませたら、熟成臭には不慣れな様子。
ならば…
■鯉川 純米大吟醸生原酒“阿部亀治” H17BY
「濃くて、ちょっと酸っぱい」「これが米の酒本来の味わいなんだよ」
然らば…
■群馬泉 山廃特別本醸造“初しぼり” H15BY
これを持ち出すなんて、ほとんど苛めか。(笑)

■花垣 生酛純米“亀の尾” H17BY
普段、オヤジやオバちゃんたちと飲んでいるのはロクでもない酒ばかりだから…
「いつも飲んでいる日本酒は米の酒とはいえないものばかりでしょ?」
「??? わかりませ〜ん」
「どうせ飲むなら、もっとまっとうなお酒を飲まなきゃダメよ」
と独りでどんどん飲みながら、とうとう説教口調に。

それでも足りずにこの後に来た若手たちにまで…
「延々とお説教を繰り返していたの憶えてる?」
と翌日、カミさんから嘲笑いを受けた二日酔いおやぢでありました。orz


DNA

iMac「あ、届いたんだ。使えるようにして送って♪」
と悪友たちとの日帰り旅行から帰った三番娘。先日、オーダーした iMac 20″ を見つけるなり早速、梱包を開けてごたいめ〜ん♪

「Windows なんて会社のだけでいいっ!!」
とわずか5%とはいえアカデミック・ディスカウントを使える身分を生かし、Apple Store for Education プログラムで念願の My Mac を手に入れたのはいいけど、セッティングして送れって…。
こちとら、それどころじゃねぇんだい。(´ヘ`;)ハァ

しかも、「飲みに行っても飲む酒がないから、ウチで飲ませてやって」ですとぉ〜!?
しょうがない、うら若きお嬢ちゃまたちにまっとうな燗酒をレクチャーしますか♪

試料は…
生酛のどぶ■群馬泉 超特選純米(不詳・開栓放置もの)
■群馬泉 山廃酛純米(17.10詰・開栓放置もの)
■睡龍 速醸純米 H15BY(17.10詰・開栓放置もの)

開栓放置酒群をゴソゴソ漁っていた三番娘が発掘してきたもの。中でも“超特選純米”はかなり古いはず。
「黄色くていいの?」「大丈夫、ウチの全部こうだから」
「やっぱ群馬泉だわ。温度が下がってきたら、チョーうまくなったよ」と普段は燗酒なんぞにトンと縁のない悪友たちに“超特選純米”を注ぎながら、いっぱしにあれこれ語っている三番娘。
そろそろ本教材も♪

■生酛のどぶ H18BY仕込13号+13.5
「うわぁ〜、ベタベタしないですっきり」「お米の味がする」
「この底に溜まっているのって酒粕ですか?」「搾ればね」
おやぢの出番はこの一言だけ。(苦笑)

「写真、見ます?」と差し出されたデジカメの中には、“あぶくま洞”や“アクアマリンふくしま”の写真がいっぱい。その魚の群れたちも肴に…
ビンチョウマグロ・ハチメ・サンマ・タコの頭の刺身盛り合わせ。
蒸し鶏のサラダにポテトサラダ。鶏の唐揚げと竜田揚。野菜のかき揚げ。
チャーシューの落としに出汁巻き卵。波乗りジョニーと男前豆腐は豪州塩で。
間に合わせのアテなれど、お嬢ちゃまたちの話は尽きることなく…。

やっぱムサいおやぢどもを相手にするより若いお嬢ちゃまたちと飲んだ方が楽しい♪
でかしたぞよ、三番娘。(笑)


墓参り

毎年のことながら…
盆が来たとて
   何うれしかろう

という守り子のつぶやきが代弁してくれる我が心境。

加えて今年は…
おどま盆ぎり盆ぎり
   盆から先きゃおらんと

ですからなおのこと。

まぁ、民族大移動のこの時期、どこへ行ってもメチャ混みだから…
これでいいのだぁ〜♪
と先祖ともども先日亡くなった赤塚不二夫大先生を供養。(-人-)ナームー…

といっても、ただ拝むだけでは供養になりませぬ。
まっとうな酒を酌みながら在りし日を偲んで思い出話でも…。
これが正しい供養の姿なのだぁ〜。(笑)

日置桜■日置桜 “八割搗き山田錦”純米酒 H18BY
ようやく二夏を迎えたものの、まだ若さが残りまする。常温に置きながらこれですから、典型的な晩生ですな。取りあえずの飲み頃は霜月頃でしょうか。その先がさらに楽しみなのはもちろんのことなれど、そうそう財布がもちませぬ。
里親希望者は早期の引取りを♪

アチチ燗(60℃近辺)にしてから冷ましつつ、豚ハツの塩胡椒炒めをパクつくと、グビグビが一気に加速。
お次は、烏賊のエンペラとゲソ・胡瓜・玉ねぎ・トマトのマヨネーズ和え。
ミニトマトに果ては、赤飯や五目おこわまでアテに。

このままグビグビを止めたくなかったのですが、強敵キューバに梃摺る星野ジャパンを見ていたら、次第にピッチが下がりはじめ、定量を終えたところでとうとう完全停止。

消化不良のゲームの所為ばかりではなく、そろそろ連続操業の疲れが?
四週間休みなしは…ヒジョ〜にキビし〜いっ!! X-)


お盆

Sceneお盆といえば田舎では当然、旧盆。ほとんどの会社は夏休みを兼ねたお盆休みで、仕事をしているのは売れない我が変人店だけみたいで、いつも以上にひっそりと静まりかえっておりまする。(苦笑)

老父に「墓掃除、頼むぞ」といわれ、寝惚け眼をこすりながら朝イチで終わらせてきましたけど、お墓参りは例年どおり仕事を終えてからですな。

本日もまた遠来の客人が♪

扶桑鶴■扶桑鶴 純米吟醸“雄町” H17BY
常温に置かれて久しいこれなれど誰も手を出さないゆえ、自家救出♪
“扶桑鶴” の純米吟醸シリーズの中では最も「らしさ」を持つ酒、と思っておりましたし、普通にうまいのですが…15BYに比べるとやや鋒が鈍ったように感じまする。
もっともこれの前が…
■日置桜 “八割搗き山田錦”純米酒 H18BY
■辨天娘 青ラベル H17BY
と7号酵母ならではのきりりとした酸を味わわせてくれた酒でしたから、余計にそう感じてしまうのかも知れませんけど。

アテは、焼餃子。国内ではほとぼりが冷めたとはいえ、食べる都度、まだ脳裏にちらつきまする。
豚肉・シメジ・シラタキの煮物やえごねりをつまみながら…
「酔いの回りが早いなぁ」
「あ、そういえば、一仕事を終えてビール飲んだっけ」
休みに入った “ここ飲み屋かい?” 幹部連の手を借りて、引越し作業急加速♪


季節感ゼロ

Beijing 2008ここぞとばかり、そして、これでもかと延々繰り出される大層な演し物や仕掛け。世界で4番目に広い国土に13億(実際には14億とも)を超える人が群がるこの国が、その威信を賭けて作りあげた叙事詩なれど、飽くなき拡大化とそれを統べることがすべてであるかのような体制を見るにつけ、社会主義という名のピラミッドを支えるために無尽蔵に弱者を必要としているように思えてしまいまする。

のほほ〜んと燗酒を酌みながら、画面の中で繰り広げられる束の間の平和を眺められるなんて…

しあわせだなぁ〜
僕は死ぬまで君(燗酒)を離さないぞ
いいだろう? (笑)



秋鹿■秋鹿 純米吟醸“ひやおろし” 2003年醸造
もう少しすればまたぞろ“ひやおろし”狂騒がはじまるのでしょうか。もっとも昨今の“ひやおろし”は、本来の「適熟」の意味がすっかり忘れ去られ、季節感を付与するためのただの「お飾り」に成り下がった感がありますけどね。
もちろんこの“ひやおろし”はお飾りではありませぬ。出た直後から蜜を思わせる涼やかな甘みがあり、まさに適熟の味わい。
が、熟成に紆余曲折は付き物ゆえ、「このまま下ってしまうだけ?」と在庫を思い浮かべながら幾度となく溜め息を重ねましたけれど…
「うわぁ〜、ようやくきた!?!?」
これ、秋鹿には珍しい割水版なのに、原酒と見紛う凝縮されたうまみ。それが少しもダレることなく、すうっと引けていきまする。

熱燗(50℃近辺)超から冷まして、フレッシュさは失せたもののしっかり練れた味わいを「これこれ」と愛でる。初めは「冷やでもいける」といっていましたが、ここまで熟すとやはり「燗をつけなきゃ損♪」でしょうな。

鶏手羽と野菜のカレー煮や焼餃子、冷しトマトをアテに秋鹿が空いたというのに…
「これ、いつまでやるんだ?」と目が満腹な夜でした。(笑)


8づくし

本日は…

8 8 8〜、8がみっつ♪

そうそう、いつの間にか男になっていました。(汗)

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しかし、立秋も過ぎたというのにこの暑さはなんざんしょ。
ってことで…
残暑お見舞い申しあげます。(-.-);


紅茶にしますか ミルクはどうしますか

Scene仕事を抜け出して三週間ぶりのメンテへ。
出発する頃は薄曇りで涼しかったのに40km先は雲も切れ、いきなり蒸し暑さが押し寄せてきました。堪らずエアコンを入れて辿り着いた駐車場では、お隣の百日紅が満開♪
花もきれいだし、色鮮やかとはいえ、盛夏にこの色は…ちと暑苦しい?

具合が悪かった首も「ゴキッ!!」という音とともにすっきり。三週間の連続操業を終えれば…

古酒いつもの杯に注がれた酒の色はあたかも紅茶。これがティーカップだったら、迷わずミルクを入れまする。(笑)

てな訳で…
タイトルがこの歌詞の一部だと気づいたあなたは…
かなりのお年♪ (笑)

真夏の百日紅同様、加奈崎芳太郎の唄がちと暑苦しいという向きには…
こちらの方が少しはマシかも。
どちらも「かわいい♪」と思わず声に出してしまうこと請け合い。若かりし頃の仲井戸 Chabo 麗市を拝むことができます。

あの頃、これにトチ狂っている奴がいましたっけ。
これなんか、どれほど婦女子の涙を誘ったことか。
しかし…
YouTube恐るべし!!
掘り起こすと何でも出てきますな。

妙の華■妙の華 平成六酒造年度製造 七号酵母 純米熟成原酒
冷やだと舌にまとわりつくような渋っぽさ(タンニン)が残るものの、上燗(45℃近辺)を超させれば、よぉ〜く練れながら今なおしっかりとうまみを伝える酸の存在がくっきりと現れまする。
「うま〜♪」

アテは…焼餃子は酢醤油+かんずりで。
赤魚の煮付けには同じく茄子の煮付けの付け合わせ。これ、骨が硬いから気楽に「骨ごと♪」とはまいりませぬ。出汁を吸った茄子が甘〜い。
真っ赤な麻婆豆腐擬き。「辛いんだろうな」と思いきや、思ったほど辛さはないものの、ニンニクがよく利いていて、クサ〜。

しかし、これがどうしてウチにあるのか、思いつかなかったのだけど、ひょっとしてあの時のおこぼれ
だとしたら、りえぞさん・マスター、どうもありがとうございました。
お盆には一足早いけど、無事成仏♪ (笑)


このダラが…(出雲弁♪)

性懲りもなく、またもやマンガ。(汗)

    蔵人 -クロード- 第6集[生酛の行方]
     尾瀬あきら -小学館・ビッグコミックス-

    出ました、ダンダン♪

巻末の『安本酒店へようこそ』には…
“生酛 開春龍馬”・“丹沢山 秀峰”・“竹鶴 合鴨農法米 雄町”・“旭菊 綾花 瓶囲い”・“綿屋 純米吟醸(阿波山田錦)”が紹介されています♪


杜氏の詩■杜氏の詩 特別純米酒 (05.1詰)
そろそろ整理をはじめなければいけない開栓放置酒の中から発掘したこれ。詰日付と同じ開栓のはずですから二年半超。しかもリーチインの排熱が噴き出す前に置かれ、色も香りもすっかり古酒なれど、味わいは“杜の蔵”らしく、あくまでも軽やか。
それがここの取り柄でもあり、変人には少々食い足りなさを感じさせることにもなろうかと。
でも、きれいですし、きちんと造られていますよ、これ。

近々、N氏が来訪されるらしいのでちょうどいいチェックにはなったものの、スミマセン、残り三合、全部飲んでしまったため、せっかくお越しになるのに試していただけませぬ。

だって、烏賊の煮付けや秋刀魚の煮付けなんぞをパクついていたら、当然のように…
「お代わり〜♪」
となってしまった訳でして…。(汗)