浮気心 -2-

人並みに休肝日をとったときの回復力を見ようと二日も酒を断ったのですが、「さて、健康診断だな」と出かける時間を気にしていたら、そんなときに限って次から次へと訪ね来る人あり。用を済ませて時計を見やれば…受付時間が終わっていました。
不承不承二日間堪えていたのは、何のためだったのか…。orz

水尾■水尾 特別純米酒 “金紋錦仕込み”
たぶん18BYのはず。ひょんなことからゴールデン・ウイークに入手しましたが、開栓したまま延び延びとなって、二ヶ月近く常温に置かれておりました。
“金紋錦” は “たかね錦” を母に、“山田錦” を父に持つ酒造好適米。舐めたらたっぷりと酸が出ており、「好みが分かれるか」と思いつつ、そのひと癖にほだされて…。X-)

熱燗(50℃近辺)超から冷ますと、味の幅は感じさせるものの、強さには欠けるでしょうか。酢と合わさると、途端にボディが痩せてしまうのが惜しまれるところ。
“−2” でとどめず、もっとしっかりメーターを切ってくれたら…。当然、酸もさらに出るでしょうが、それこそ奥行き・ボディ、ひいては熟成の土台となるものですから、願ってもないことなのですけどねぇ。

とはいえ、某D誌などで取り上げられたあれやこれや、燗をつけてもうまみがふくらまないばかりか、香りと甘が邪魔をしてくれるヨワヨワ酒ばかりで辟易しておりましたから、久しぶりに呑める長野の酒に出会ったことは重畳ですな。流行りのアルプス酵母に奔らず、長野県発祥の7号酵母や “金紋錦” で醸すというスタイルはあっぱれなだけに、仕込みも伝統に沿った健全醗酵を…と思わずにいられませぬ。

しかし、四合瓶ってつまらないですなぁ。どうせ手を出すならやはり一升瓶じゃないと…。つくづく思ってしまいまする。

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