仕事モード -其之壱-
やっと落ち着ける日々が戻ってきたので、これまでせっかくお送りいただきながら「じっくり腰を落ち着けて…」ができなかったために、溜めに溜め込んだサンプルを拝見させていただこうかと。
“あちら"“そちら"“こちら"“なにゆえ?"“わぁお!!"の蔵元各位、遅くなってすみませぬ。
しかも、すべて温度管理してあるところに置きません。敢えて常温。重ねて陳謝。_(._.)_
[2006/04/20 更新]“其之弐”と書き方を揃えました。
まずは一番最初にいただいていた“こちら”(写真なし)から。
煮酒さんも仰っていたけど、2本とも180mlしかない貴重品。X-)
冷やジュル用にほんの少し注いで、残りは燗ききに回します。
燗きき用は2本ともレンジに入れて仲良く回ってもらいました。:-)
1本ずつの容量が少ないから、いつもよりかなり短めの2分30秒で熱燗(50℃近辺)をやや上回るほどに。新酒ですからね、あまり苛めて戻られても困りますから良い頃合いです。
『定番純米酒 H17BY』
■冷やきき
思いの外、整っています。若々しさはありますが、それが粗さにならず、良い意味での新鮮さに…。「欲をいうと、もうひと味!!」というコメントを残しましたが、今までのものより味もきちんとあります。
ただ、欲をいえば、「もう一押し!!」(笑)
そうはいっても原料米や値段からすれば、また気軽な定番酒であることを考えれば、良くできています。今年のは良いですね!! >お蔵元
■燗きき
「おぉ」冷やで感じた「欲をいえば、もう一押し!!」が出てきましたよ。
冷めると痩せちゃうのが難と感じていましたが、これならその心配もいらないでしょ。
するすると滑りもよく、こちららしい可憐さも…。これなら十分。
ただ、前のがもう少しあるから、しばしお待ちを。_(._.)_
『純米吟醸 美山錦 H17BY』
こちらが届いたのはもうひと月前でした。(^^;
■冷やきき
仄かにバニラのような香りが…。若い中にも味がふくらみを見せて…。「あぁ」上品な甘さ。和三盆ほど濃くはありませんが、後味の清々しさは似たものがあります。
これだけ磨いて、この値段とこの味。「もっと見習えよ!!」
はなはだ僭越ながら、薄酒・炭酒蔓延の地の蔵元に申し添えておきませう。(笑)
■燗きき
バニラ様の香りがさらにくっきり。味わいもさらにふくらみ、上品な甘さと相まって、さすが上級酒ならではの格の違いを見せつけます。500円/1800ml(税別)の差がありあり。
タンク別のまま、ブレンドしなくても良いのではないですか? >お蔵元
そのほうが熟したものから順に楽しめるような…。
そろそろきき酒はお終い。残りはしっかり喉を通さないと…。:-)
あ、言い訳や意地汚さだけでいっているのではありませんよ。お酒なんて、そうしなければ分からないことがいっぱいありますから。でなければ、み〜んな、鑑評会用の歪で飲めないお酒ばかりになっちゃうでしょ?
ただ、如何せん180mlですから、この1回だけで終わり。放置しながら変わり方を見ていくなどという真似ができないのが心残りではありまする。(苦笑)
アテは、蕗味噌。蕗の苦みと可憐な春の酒、どちらもよく合います。ウンマい♪
マッシュしたじゃが芋に、キャベツと玉葱を軽くカレー風味で炒めたものが…。
「あれ、このマッシュポテト…シナモンが入ってる!?」ちと合わないよ〜。orz
茹でたササミと胡瓜の千切りはマヨネーズで和えて。ニラの卵とじを食べていたら…
あらら、生姜焼も?
豚肉と、いつもは入っていない玉葱がたっぷり。ダレガコンナニクウノダ…。
(-Φ-)ブタ!にされてたまるか!! な仕事モード第1日の夜でした。:-)
ためにためこんだサンプル・・・
それを利き酒しないといけないのですね。
自分ならカパカパ飲んでしまいそうです。
ただの飲兵衛でよかった〜(笑)。
ようやくお燗のウマさが分かってきたのですが
逆に「冷やじゅる」だけでそのお酒の価値が自分の舌でワカルか・・・
まだまだ到底自身がありませぬ〜〜。
↑ 全員がわかるようになったら、我々の仕事がなくなるよ。(~_~;)
>まき子さん
きき酒は真面目にしますよ。でも、喉を通さなければ、つまり呑まなければ、
分からないってことも多いの。余韻とか飲み応えなんかは特に。
「燗きき」もすると、ボロな酒の正体が露わになりますよ。
>nizakeさん
御意。:-)
そのときは晴れて飲み手の仲間入りするとしますか。生活保護が必要かも。(^^;