二升
■呑録(旧暦6/8)
タイトルから「一升瓶2本も飲んだの?」と思われるかもしれないが、これに五合をつけて『二升五合=ますますはんじょう』と読ませることに倣い、『ますます』と読んでもらいたい。
「紛らわしい?」。そのご指摘もごもっとも。(^^;
『奥播磨 光風水明』(H15.12詰)
奥播磨シリーズのボトムエンドに当たる本醸造。良い練れ具合で熟成香を纏いはじめた。フワッとうまみが広がり、捌けも良い。が、惜しむらくは余韻に乏しいこと。最後の最後にアルコールが浮くという、アル添酒の弱みが露呈してしまう。
とはいえ、薄酒の地の本醸造とは一線を画している。まっとうな純米酒にピントを絞り込まない時だったら、1,950円/1800mlという値段も含め、もっと高い評価をつけただろう。
熱燗(50℃近辺)から冷まして上燗(45℃近辺)を下回った辺りで、軽快な滑りと喉越しを堪能する。
肴は、豚肉生姜焼。最近、肉責めだから、そろそろうまい焼き魚でも所望したいところだ。おから。色も濃く、かなり強めの味付け。干し蝦が香ばしいが、出来合いか。
胡瓜で口を直しながら肉をパクついている間に、スルスルと滑りの良い酒が終わってしまった。
ふぅむ、満足感が今イチ。せっかっくの休みだし、ここは当然、追加でしょうよ。
『鷹勇 山廃純米酒50% H9BY』
やはり50%は格が上。味の汚れや変な癖・老ねを生もと(系)らしさと勘違いさせる山廃にはない、上品なうまみが身上だ。
また、安定感も抜群。いつ飲んでもブレないうまみは、定番酒として必要不可欠な要素の一つだろう。
「ん!? メンチカツに茶色のソースが…」。何かと思ったら、酢・味・噌。おひおひ、久々に婆さんの奇天烈メニューかい…。orz
悲惨な味を想像しながら恐る恐る口に…。「おや、それほど悪くないじゃない!?」。酢が脂っこさを抑えてくれるし、味噌は和風ソースだと思えば塩っ気が加わり、これはこれで目先が変わって面白い。
山廃はこんな肴も上手くあしらってくれるが、悲しいことにこれも完飲。
専有スペースがだいぶ縮まったため、角は少々引っ込んだ模様。
しめしめ、また増やせるぞ。(^^;