ミイラ取り

■呑録(旧暦6/15)
こじこじさんを唆し、まんまと開栓させたは良いが、あまりにうまそうでこちらがミイラに…。orz
『小笹屋竹鶴 純米原酒 番外編 12BY』
何度見てもしみじみうまい。滋味竹鶴と名付けようか。
燗をつけて喉を通すと、じわ〜っと体中に染み渡る。その染み加減がまた絶妙で、筆舌に尽くし難いを地でいってくれる。
宿根・大和の雄町よりも当たりがやわらかいのは、山田錦の長所だろう。
揚げ茄子にかけられた奇天烈ソースはマヨネーズをさらに酢で伸ばし、鮭フレークを加えたものか。スープは使ってないはずだが、味が薄くて良く分からない。orz
鮪赤身の刺身、秋刀魚の甘辛煮、冷や奴、トマト、それに磯の香りが口中に広がるえごねり。えごは薬味の長葱と醤油で。
番外編は、ボリュームたっぷりの肉と合わせても抜群のしなやかさを発揮するが、こういう和の素材相手でも酒が勝ちすぎるようなことはない。
全幅の信頼とはまさにこのこと。これを定番酒にできたら…。
『羽前白梅 純米大吟醸』
竹鶴の後で徳利に注いだら、プ〜ンと吟醸香が立ち上る。こんなに香りのある酒だっただろうか。いよいよ台所の温度が上がってきた?
上燗(45℃近辺)ほどに燗をつけ、取り出すと、またもや品の良い吟醸香が…。
含んで邪魔になるような強さでないが、確かに吟醸酒であることを自己主張するようになった。
或る意味、ここまで待たないと純米大吟醸としての本領を発揮しない酒なのかもしれない。
実に難儀な酒だが、待って損はない。早飲みは厳に慎むべきだろう。
窓を開けると、遠くで民謡流しの囃しが聞こえる夜だった。


2本ともこの日で完飲。以前と比べたら、放置スペースがスカスカになった。
ただ、一度飲んだは良いが、その後、二度と手を出そうとしない酒が数本。何とかしなければならないとは思っても、体が呼ばないことには…。

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