八月葉月の

虫の音は… 愛しゅてならぬと鳴きまする♪
この酒がどこまで練れたか気になり、持ち帰ろうと開栓しておいたら、酒の虫が知らせたように知人が雨宿りに寄った。あぁ〜、もう!! 鼻の利く奴がいるとこれだから。orz
『睡龍 速醸純米酒 瓶燗 H15BY』
冷やで。だいぶ開いてきたものの、まだ二、三分といったところか。
燗をつける。頃合いかと思いきや「ん!? 何か収まりが悪い」。まだぬるかったか。再度、燗どうこに。
「さて、今度は…」。アチチ、かなり熱いじゃないか。こりゃあ、55℃くらいかな。
「おぉ!? これこれ」。練れた睡龍に感じるミルキーな香り。速醸なのに生もとのようだ。やっぱ、この酒はこれじゃなきゃぁ。
きき酒代わりに、ペロッと一本(2合)。
『睡龍 無濾過生原酒 H16BY』
続いて、こちらは3月初めに開栓し、冷蔵貯蔵しておいたもの。ちびちび味見を繰り返す内に半分を切ってしまった。
悦凱陣の生原酒の燗で弾けちゃったかなぁ。何の抵抗もなく、こちらもアチチの飛び切り燗(55℃近辺)にしたが、例の嫌な香りはまったくなし。
冷蔵貯蔵ながら、16BYとは思えない味乗りと原酒ならではの馬力。あたかも津波が押し寄せてくるかのよう。加えて後切れの良さはさすが。新酒なのに、15BYの瓶燗よりも味を感じる。うぅむ、これぞ、生の威力かなぁ。
「うまぁ〜」。知人の口からも声が漏れる。
『英(はなぶさ)生もと純米 無濾過あらばしり生原酒 H14BY』
図に乗って生原酒をもう一品。こちらは2003年6月に開栓後、冷蔵貯蔵。720mlに1/3ほど残ったサンプルだ。
冷やだと、立ち香にもう生老ねを感じる。「え〜い、これも行っちゃえ!!」。み〜んなまとめてアチチ燗だぁ。
「お!? 消えたぞ!!」。やったね。生もとならではの含み香と原酒のパワー。これまた飲み頃を感じさせる練れ味。加水火入れも良いけど、生原酒ならではの濃いうまみも捨てがたい。
これで迷える子羊となること確実。あぁ〜、ヤバいなぁ。orz
チーズと差入れの自家菜園トマト。このトマトがうまかった。茄子漬と胡瓜の麹漬・辛子漬。景品にもらった柿の種わさび味。
買い物に行きそびれたから有り合わせの貧しい肴だったが、旬の野菜の味と酒の味に救われた、或る意味、ヘルシーな夜だった。


このトマト、いきなりトマト煮のような酸味がドバ〜っと広がる。近頃、甘いトマトは多いが、こんな味わいは珍しい。
『綿屋 純米酒 山田錦60』と、ぜひ合わせてみたい。
「またおくれ」。所場代代わりに強請ってやったぞ。(^^;

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