1970年代初頭への旅
水曜日休みの名店へも行きたかったけれど、こちらの絶メシ店が無性に気になって…
2014年2月18日以来の扉を開けると…
予想していたものの「うぉ〜‼」と胸の中で叫んでしまう。前回と違うのは…
席を占拠していた昼酒組ジジイたちの姿はなく、常連と思しき昔のお嬢さん方の日替わりを口に運びながらの燕弁が飛び交っていたこと。
「へぇ〜、日替わりをはじめられたのか」と思いつつ、注文は「中華の大盛り!」(笑)
「麺2つ入れても良いかね?」と訊かれれば、「No!」と応える筈もなく、またしても2玉の日々!(笑)
厨房にジイちゃんの姿がなかったから亡くなられたかな?その所為か、麺の茹では心持ち硬め。
スープが色の割に塩っぱくないのは燕スタンダード。
これにホンの少々の背脂的固形物が浮かべば、度々ご近所までの出前を奢らせていたあの頃の福来亭(本店)そのもの!
ニケツの代償にたかられていた「◯之介は元気かな?」(笑)
見た目よりも熱いスープと久方ぶりのこの太さの麺を黙々と啜る間にもご近所の個人情報ダダ漏れなお嬢さん方の会話が途切れることなく…
「いかったら食べねかね」と良い茹で加減のブロッコリーのマヨネーズ和えに加えてりんご二切れまで完食した後で「コーヒー入れよかね?」と気を遣ってくださったけれども、デフォでクリーム擬きの粉と砂糖たっぷりのそれが出てきそうな予感に「お腹いいっぱいだから」と辞退させていただくと…
「腹いっぺ喰わっていかったね」とお嬢さん方のお声掛りが!(笑)
店のおばちゃんの「大盛りは1.5玉なんらろも滅多に大盛りなんて頼まれねっけ、半分残すと使わねまんまになるっけ」という説明もお嬢さん方には「まぁだわぁけがね、そんがぐれ喰われっこて」と冷やかしのネタにしかならないらしい。
このお嬢さん方がピッカピカに光り輝いていた往時を懐かしんでいるところへぬっと入ってきたのはわっかいお兄ちゃん。
思いっ切り場違いなこの空気を物ともせずに日替わりを頼んだ、今日の勇者はあなただ!!(笑)