西方見聞録 “鳥取編” -肆-

若桜駅倉吉での忘れ物。X-)
煮酒さんとこで “柚べし” と引き換えに鷹勇の酒粕の味見をさせていただくつもりだったのに…。
取りあえず、“吟醸粕” は来たんですけどね。

さぁ、このまま帰らなければ、ホントに夜逃げしたとされかねない最終日♪
やってきました一年半ぶりの若桜の里。

いきなりの “煮酒の舞い” に前後不覚となった先回と同じ轍を踏まぬよう、“若桜弁財天” へお詣りしてから訪ねたのは…

太田酒造場先客の後ろで待っていると…
「ご一緒ですか?」
とお母さん。
「おやぢです」
アポなしだっただけに真ん丸な目を回しそうな驚きようで、
「まぁまぁ」
と思い出していただけたようです。
「おばあさん、おばあさん、杜氏さんを呼んできて」
に笑顔がやさしいおばあちゃんのご登場。
醪ほどなく麹仕事を中断して杜氏が…。
「お久しぶりです、徳光です」
と先回賜ったあだ名でご挨拶。(笑)

ご当主が戻られるまでに「先に蔵でも…」
と案内していただいた仕込蔵には、今季の六番娘・七番娘・八番娘の元気な醪や、すでに搾り終わった一番娘から五番娘までのタンクとご対面。
残すところ、もう二本までこぎつけられたようですな。“麹室” から “酒母室” へと変わったプレハブ庫の中には…
酒母いつもながらにかわいい量の “酒母” が…。
二階へ上がって、今季から元の場所に戻った “麹室” へ入ると、ご当主の弟さんが杜氏の抜けた後もお一人で麹仕事を。
熱気でレンズが曇ってしまったため写真はありませぬが、
「今までより乾き気味で」
と杜氏。
まぁ、毎年どうなるかという規模の造りですから、いろいろあって当然で、それがまたが楽しみにもなりますから。
蔵から出ると、ご当主がお戻りになっておられました。
入口「ようこそ」
と突然の来訪にも拘わらず、温かく迎えてくださって…。
ニコニコ顔のおじいちゃんからもわざわざご挨拶をいただきました。

事務所でお茶をご馳走になりながら…
「お酒をご用意しましょうか」
とありがたいお言葉をいただきましたが、頂戴したらリタイヤ確実。
「これから帰らなければならないのでお気持ちだけ」
とご辞退を。
こちらに伺うとこのみなさまのお人柄ゆえに、ホントに心の中がポカポカと温かくなってくるのです。


太田家と太田酒造場のみなさま、突然伺った非礼をお詫びいたしますとともに、お世話になりました。
ありがとうございました。

【本編おしまい】


たら・れば・こい

先日の『非常呼集』で…
「大きな真鱈が揚がったら、またいつでも知らせてください」
とリクエストしていたおかげで電話をいただきました。
「平日なんですけど、白子もたくさん入っているのが揚がりましたよ〜」
しかも「もうそろそろ(時季も)終わりのようです」とまで。
ここで頼まにゃ、オトコが廃る。「明日、行きますっ!!」

真鱈刺身またまた登場〜。越後出雲崎は “石井鮮魚店” 謹製…

●マダラの刺身
2.5kgほどあったというグラマラスなマダラ。1/3を酒で拭いた利尻昆布にはさみ、ラップでくるんで冷蔵庫へ。
白子は軽く茹でて切り分け、豪州産桃色塩と酒を振られ、オーブンレンジへ。
“ガラ(アラ)” は昆布締めの昆布で出汁を取った後、“タラ汁” に。
いやはや、淡泊なタラとは思えぬアクの量。こりゃ、ますます期待が膨らみます。木綿豆腐と長葱も準備よし!!

さてさて、休日にも拘わらず、“ここ飲み屋かい?” の店開け〜♪
看板の灯りは消されているものの、タラ汁の香りが満ちた1Fに、K兄、H1兄、H2兄とY姉夫妻が集合。
“とりビ〜” のキリン “復刻ラガー明治” でかんぱ〜い♪

「え〜っ、これがタラッ!?」とH2兄。
「昆布締め、うまいぞ」とH1兄。
「この前のが稚鰤だとすると、今日のは本鰤だな」とK兄。
「白子もタラ汁もおいしい〜。いつも集まってはこんなおいしものを食べていたの?」とY姉。

地物でなければ味わえない「おいしい〜♪」には、やはり燗酒でしょう。
先日、在庫消化につきあわせたお詫びに、今宵は飛びっ切りのタラ・トリオ。(笑)

鯉川タラとくれば、真っ先に思い浮かぶのは “鯉川”。
そのオンパレードで「おいしい〜♪」にダメ押しですな。

■鯉川 純米大吟醸 “出羽燦々” H13BY
開栓7ヶ月放置ですっかり熟成酒らしくなって…◎。
■鯉川 純米吟醸 “美山錦” H16BY
同じく開栓7ヶ月。やさしい味わいですこと。
■鯉川 純米吟醸 “庄内の風” (亀の尾55%) H16BY
さすがに開けたては…ちとつらかったですねぇ。X-)

「お〜い」とT兄が。「きたよ〜」とM2姉も揃って、もう一度、かんぱ〜い♪

「ここの蔵を見せてもらえないかなぁ」「だったら、泊まりは○国屋がいいね」
と某ご当主が泣いて喜びそうな声も出ていた夜でした。(笑)