バイリンガルな酒
■呑録(旧暦6/6)
モヤモヤしてると記憶まで鈍になってくるようで、びっくりするものもあったのに、翌日になるとものの見事に欠落している。ここしばらく、そんなことの繰り返し。orz
『綿屋 純米原酒 山田錦65(15BY)』
さも原酒であることを主張するタイプではない。穏やかな含みときれいな酸、軽快な後切れは、綿屋の酒に共通する特長。
燗はせいぜい熱燗(50℃近辺)までにとどめた方が無難。上燗(45℃近辺)からやや下がった辺りで楽しみたい。
冷や同様、穏やかな当たり。割水したものと同価格だから、こちらの方がお買い得に思う。
先日も綿屋倶楽部のトマトソースとの相性の良さに驚いたばかりだが、ここの酒、本当に洋食との相性が良い。
鰹のタタキとも無難に合うのだが、かなり久しぶりのカレー(チキン)と合わせたら、カレーのエッジをピシッと立ち上げ、軽快ながら酒の味もきちんと伝える。
外見は優男でも、芯は骨のある奴だったことに気づかされた気分。
味たっぷりのトマトがそのままで恰好の肴に…。いやいや、こんな酒も珍しい。
もし中華にも合ったら、BilingualどころかTrilingual?
60%の純米は、さらに酸の立ち上がりが豊かなので、興味津々なんだけど…
3,300円/1800mlだからなぁ。
今なら山田錦、雄町は秋から暮れまで待って、というところか。