定番の実力 -乙酉葉月乃七-
夜長月を前に春先に硬さ・渋さを見せていた酒の多くが、どんどん味乗りを進めており、喜ばしい限りだ。やはり、夏を越してこそ。
だが、単純に喜んでばかりいられない。それらのほとんどがH15BY以前のもの。つまり、少なくとも二度の夏越しを経たことになる。この喜びのために、造り手・売り手・飲み手の誰かが負担しなければならないコストはいかばかりだろう。
『旭菊 特別純米酒』
へぇ〜、熟せばきちんと味があるのね。昨年はまだ線が細く、ちょっと頼りない印象だったが、これなら納得。締まりと程良い押し味、しっかりとした余韻を持ちながら切れもある。
これは熱燗(50℃近辺)かなと。猫舌が耐えうる温度に冷めるのを待ちきれずに、杯に残った冷やに注ぎ足し。おぉ〜、良いよ、これ。同じ旭菊でも山田錦の分厚さを表に出した酒にはない捌けの良さ。これなら量も飲めてしまうだろう。
バチマグロの赤身。最近、こればかりだなぁ。鰯・秋刀魚・鯖で良いんだけど…。
「やれ脂が下卑ているとか、鱗が腑に絡まっているとか、うるさいくせに」。ハイハイ、ご批判は甘んじてお受けしましょう。不味いものは不味い。酒と一緒さ。:-)
秋刀魚塩焼き。ぼやきが聞こえたか!?
よしよし、腑もあるな。これ、当たり前なことなのに、最近は、目がこっちを睨んでいるようで気持ち悪いと頭を、苦いだけでちっともおいしくないと腑を、その両方が取り除かれることも珍しくないというから、魚食いとしては大いに不満。
鶏とレタス・胡瓜の冷サラダ。またもや野菜だけ拾い食い。連日、行儀悪し。(-_-;
あいやぁ〜、kanzakerakuenさんのこれ読んでニヤついていたのに、ウチもカレー!?
定量で、満足、納得、旭菊。:-)
夏野菜たっぷりのカレーは、仕上げにうどんにかけて食べてしまった。
炭水化物も気にするものか。;-p
カレーだと、やはり神亀が合いませんか?
真穂人みたいに上品な仕上げの出なく、普通の純米を高めに燗して。
あぁ、夏野菜のカレーと神亀。
呑みたくなってきた!
>あきつさん
神亀より仙亀原酒。練れたひこ孫純吟ならなお良し。:-)
旭菊のH5・H6BYや鷹勇の山廃50・60も捨て難い。