おやぢは西へ -其之参-

すっかり夜の帳が下りた播州某所。舞の余韻を残したまま、最後のひと舞台。
カウンターに陣取った我々の目の前では、○ーさん?と見紛うような店の主が忙しく立ち振る舞う。
その手から繰り出されるのは播州灘のプリプリの蛸。味たっぷりの純吟燗酒で乾杯。
案内人おすすめの茶碗蒸しで一瞬復活したかに思えたが、杯が進む内にまたもや記憶が酒粕の底へ埋没。
鯛、喰ったかなぁ。でも、時季じゃないよなぁ。山廃純米も飲んだはず。
あ、穴子のにぎりを食べたのは憶えているぞ。あとは…。
頭のてっぺんまで燗酒に浸かり、ホテルのベッドへ直ダイブ。
其之参、実態は「其之惨」だった。orz
【つづく】

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