33回目の日本酒の日
今年も早10月1日となり申した。ご存じのとおり『10月1日は日本酒の日』でありまする。
しかしながら、「なぜ、この日が?」と問われてきちんと答えられる方はそう多くないと思われ、調べたついでに久々の記事といたしましょ。
そもそもの由来は、明治29(1896)年の酒造税法(現在の酒税法)以来、10月1日から翌年9月30日までが「酒造年度(BY=Brewery Year)」とされていたため、古い蔵元では10月1日を『酒造元旦』として祝う風習が残っていたことなどによるが、もともとは、新穀が実る月が酉の月(十二支で10番目の酉は酒壺を表す象形文字。元来、酉だけで酒を意味していたが、後に液体を表すサンズイが加えられた)で、さらに酒造りのはじまる月であることなどから決まってきた風習。
また10月は、全国各地で山海の幸が多く収穫される時期となり、気候的にも温めて飲まれる日本酒がおいしくなる季節でもあるなど、蔵元ばかりでなく日本酒の愛好家にとっても好い月といえるため、日本酒造組合中央会が昭和53(1978)年に10月1日を『日本酒の日』と定めた。
てなことになるようですな。
ちなみに、酒造年度が国税庁通達により現在のように7月1日から翌年6月30日までとなったのは、昭和40酒造年度(1965BY)から。
では、お後がよろしいようで。