ちょっと昭和へ
「醗酵調味料は酒屋が売らなければダメだよ!」
2年前享年70歳で逝かれたあの蔵元のひと言が今でも忘れられない。
スーパーなどの量販店は売れているもの・売れそうなものを安く売るしか能がないから、ボロな調味料をどんどん垂れ流すだけ。酒同様、きちんと醗酵させたまっとうな調味料の存在と使い方をちゃんと伝えろ…というような話をあの決してきれいとはいえない蔵の事務所でしてくださった。
なぜそんな話を思い出したのかといえば、先日訪ねてくださった広島の酒屋さんから「◯◯◯の純米吟醸と同じ値段の醤油があるんだ」という話を聞かされたから。
ネットで検索して「あぁ、ここか!?」と件の醤油蔵サイトを見つけ、取扱店を見やれば…ナント当県内にも数店、しかも「へぇ〜、あそこに醸造業が?」という所にあることを知り、のこのこ出かけていった話はまた別の機会に♪
決してうら若き女性が携わっていたからではないのよ!(爆)
30分ほどの道程で辿り着いた小さな蔵で味噌も買い求めて辞したら「少し早いけど昼めしに」という時間。もうひと足伸ばして久しぶりに小奇麗になった食堂を訪ねることもできたけれども、その手前にある名前だけは知っていた店にGoogle Mapsをセット。
着いてみればセンターラインもない狭い路地に佇む店の表も中も思いの外に小さい!
4人掛けの古いパイプテーブルが4卓のみで店の人の姿はない。入り口の真ん前に車を駐めるという身の程知らずの某大手電機メーカー社員と地元民らしい古老とがそれぞれ1卓ずつ占拠している。注文はあのドアの向こうか…と開けてみると住居の玄関を挟んだ向こう側にもう一つドア。そこが厨房入り口という初訪問者にはなかなか分かり難い造作。
半開きの厨房に声をかけた注文は…
「タンメン大盛りで!」(笑)
しばらくして出てきたのは…
「おぉ〜!?」
たっぷりの野菜に先日悔しい思いをしたメンマまで乗っており、小ぶりな丼にたっぷり盛られた麺も垣間見えるビジュアル。が、スープは特に特徴なし!(笑)
麺の量も至って普通だし、薄味仕立てで飽きさせない味わいはこれはこれでありだと思うけれども、魚系出汁か胡麻油の風味が加わればもっと良いのに…。
大盛りが70円増しで済んだのはうれしい誤算だったとしても、もし次があるとしたら…
ラーメンかカツ丼かな♪(笑)