三が日
元日は父に代わって寺廻り。風もなく、快晴なれど、冷え込みがきつい。
菩提寺は先祖代々変わらないものだけど、スカな住職の代に当たると悲惨。墓が境内にあるから勝手に引っ越すわけにはいかないんだけど、菩提寺も代々の自由選択制にしてくれないかなぁ。
とぼやきつつ、やっと仕事用の賀状づくりを取りあえず隣のから。
『英 特別純米無濾過火入原酒 H14BY』
加えて、退去命令を受けた開栓放置から
以上を第一次処分。
いずれも杯に1〜2杯程度と定量に満たないものばかり。
英の燗がつく間に冷やで別れを…。
アテは「そういえば年夜にもあったんだよな」書き忘れていた釣鱈の煮付けと鰊が巻かれた昆布巻きに黒豆、ぜんまいの煮染め。ほとんど前夜からの残り物だが、タコ刺しが追加に…。
鱈は運良くオスに当たり、肝と白子がうまいのなんの。この煮汁で煮た里芋と大根。魚臭くてイヤだという向きもあるけど、魚の出汁がうまくしてくれると思うけどなぁ。
2日は早くも仕事始め。
罪作りな酒のために毎年のことながら正月気分もパァ。空も涙雨を降らしてくれるし…。
朝からバタバタしていたのと、その間隙を縫ってK兄やH1兄が年始の挨拶に。挙げ句、締める間際に末弟家族が立ち寄ってくれたため、賀状づくりはおあずけ。
『英 特純生もとあらばしり無濾過生原酒 H14BY』
年夜に飲んだ味を再確認。燗をつけるとやはり生酒特有のあの香りが出るが、許容範囲。味は極めて大人しい。あらばしりで原酒となれば、生もとらしい押し味・幅味を期待したいところだが、さに非ず。
この日のアテは前日からの持ち越しに鮭の焼き物や出前の鮨が追加。
こはだ、鮃、鮪、帆立、烏賊などを頬張っていると、カミさんの『生もとのどぶ H16BY 春火入れ』がうまそうに見えてきて、一杯が二杯、二杯が三杯、とたかることに…。
3日は朝方からの雪を始末して静かな幕開け。やっとここの賀状を。
正式な仕事始め前の気付け薬代わりに開栓半月あまりのこれを…
『清酒竹鶴 合鴨農法米(雄町)』
これは、当然、はなっから煮まする。
小笹屋ほどの強さはないものの、米の旨みを存分に引き出した酒。
「“ただ当たり前に"酒を造りたいと願っております」と書いてくださった石川杜氏。『思想』のある造り手の酒は根幹がブレない。その当たり前のことが如何に難しいか、百花繚乱のプンケバ酒や薄酒・炭酒が後を絶たないことからも分かるだろうが、得も云われぬ信頼感、もっと平たく云えば、飲む前から安心しきっている自分がいる。
それが心地良くないはずはない。
アテはお節擬きの残りにあれこれと追加が…。
オムレツ二種。プレーンとスペイン風。豚焼肉。ほうれん草のお浸し。揚げの包み焼き。
こちらの関係者には「重い」「諄い」「臭い」と絶対云われるであろう竹鶴が見る間に減っていき、「半分で良いから」と『どぶ』を追加。
「おっ!?」正月ならではの大判振る舞いか。燗をつけて渡された徳利がズッシリ。
「はぁ〜」やっぱ、溜息が洩れますなぁ、これも。
「これしか飲めない身体に…」造り手自らがそういって憚らない酒。
ただ、蔵内での飲み過ぎをくれぐれも慎んでいただけますように。(笑)
そういえば、先のお蔵の某にごりにも同じことが云えますな。(笑)2
挨拶が遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
>「“ただ当たり前に"酒を造りたいと願っております」
なんか格好良いですね。そんな台詞が似合う人間になりたいもんです。
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いします。
実家ではまさに寝正月でした。
昼起きて飯食って風呂入って晩酌・・・。
のリピート・・・。
>りょうさん
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくおつきあいくださいますように。
いつか倉吉でお目にかかりたいものです。:-)
云えそうで云えない言葉も、石川杜氏にかかると自然に受け容れることができます。
やはり大魔人デス。:-)
>玉さん
あけましておめでとうございます。
昨年はいろいろお世話になってしまいました。
今年も懲りずにおつきあいください。_(._.)_
#杉並駐在所もあと2ヶ月で移転です。サミシ〜イ!! (T^T)
良いお正月だったようでなによりです。
晩酌はご持参の秘宝酒? :-D~~~