年々歳々酒相似 歳々年々人不同

shimaoka_nakaniwa.jpg今でこそ変人と呼ばれるおやぢですが、当時はガチガチの薄酒信奉者。(苦笑)
カミさんの実家へ行くときも「群馬には飲める酒がない!!」と常に自分用の酒を持参していたものです。
そこへある日、悪魔の囁きが…。
「あなたが知らないだけで、まともな酒はある」と。
「な、なんと!? どこの何という酒?」という問いに元広報担当の某氏、親切にも実家近くで売っている酒屋さんまで紹介してくださり、手に入れたのがこれ。
それ以来、手ぶらで出かけ、戻るときには“群馬泉”を箱単位で持ち帰ることが恒例となりました。
今は当たり前に傍らにあるとはいえ、まさに薄酒おやぢの目を開かせてくれた酒でした。
が、それが変人への一里塚だったとは…。(再苦笑)
『群馬泉 超特選純米 (H15.4詰)』
shimaoka_choshuko.jpg群馬産“若水”を50%に磨いて山廃で仕込まれる。日本酒度:+2、酸度:1.7。
“清酒”に級別制度があった時代の特級酒に当たり、季節限定の“淡緑”を除けば、一升瓶として市販されるものの最高峰に位置する酒。
それが税込み2,880円とは…、安い!! 🙂
涼冷え(15℃近辺)庫での自家熟成により、色は“竹鶴”並みの褐色を帯び、冷やでも練れ味を感じさせる酒に…。
当然、煮酒から冷まします。こうしないと味がまとまらない酒ですから。
アテは、焼シシャモ。残念ながらキャペリンですが、これはこれでうまい魚です。
サツマイモとリンゴの煮物。リンゴの酸味がサツマイモのもたつきを和らげてくれる。
そして、帰り際、急に強風と雪交じりの雨となった日にはうれしい鍋。
鶏つくねをメインに白菜・長葱・豆腐にエノキ、さらに玉さん同様、切り忘れられてビロロ〜ン♪のシラタキ。(笑)
まるで春雨を食べるかのように、ズズッ、ズズズ〜っとすすりましたよ。
酒のほうはしばらくの放置決定!! もっと練れ味を楽しめるようになるはず。
このひと飲みが蔵の復興に役立ちますように。

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