そして誰もいなくなった
■呑録(旧暦2/26)
我が家からとうとう娘たちの声が消えた。あとに残るは爺婆とその予備軍である我ら夫婦。
うるささからは解放されたが、大人だけというのも実に味気ないものだ。
『羽前白梅 純米吟醸』
しんみりとした夜は穏やかな酒に慰めてもらおう。
上燗(45℃近辺)を狙って燗をつけるが、後に若さが残る。熱燗以上にしてから冷ますべきだったか。が、やわらかな口当たりときれいさ、滑りの良さは相変わらず。含みで返る上品な吟香は控えめながら十分のレベル。これ以上だと食中酒としては諄くなる。
絹のような繊細さと燗でうまさを増す芯の強さを併せ持つ、吟醸のお手本のような酒だ。
遅い時間の夫婦二人だけの食事。今までもあったことだが、この日はやけに寒々していると思えたのは子離れへの感傷だろうか。
これからはこれが当たり前。それに慣れるにはもうしばらくかかりそうだと、杯を傾ける夜だった。
そうでしょうねぇ〜
うちも子供がいない日はなんかガラ〜ンとした
感じです。
子供がいない日=週末に妻の実家に送致。
大丈夫、段々慣れます。
そしてこれからが、夫婦の正念場です(笑)。
これからは「金送れコール」くらいでしょうか。
声はすれども姿は見えず。なのに脛は細るのみ。(-.-;
せめて踊り場くらいに…
慰謝料払うだけの甲斐性ありませんからぁ。(^^;;