どっちだ?
■呑録(旧暦2/30)
暦日や雑節が季節とずれを生じているように感じ、敢えて旧暦でこの呑録を書き始めたが、「旧暦の2月には30日があるんだ!?」、これもそれゆえに初めて知り得たことの一つだ。たわいもないことだけど、新鮮な驚きだった。
『旭菊 特別純米 6BY古酒』
確かに伝え聞いたとおり5BYほどの甘さはない。が、それでも十分な甘さを保っている。
ただ、冷やで後味に好ましくない味が残る。これについては追試が必要だろう。
いつもどおり上燗ほどにし、杯に残る冷やに注いで頃合いを探る。上燗(45℃近辺)だろうか。
後味に感じた嫌みは、前面に出てきたうまみにマスクされたようだ。たっぷりの甘みの5BYより杯は進む。
5BY、6BY、どちらもしばらく放置して再度試してみたい。そのときにどう変わっているか。
開栓常温放置の楽しみはまさにそこにある。
肴は、豚肉とシメジに豆腐、長ネギがなかったから玉葱で代用して、またもや蕎麦つゆで味付け。やや肌寒い夜に久々の鍋が有り難い。若布と胡瓜の酢の物。ゆで玉子入りのポテトサラダ。きゅうりとセロリの浅漬け。
娘たちがいなくなってから、毎晩のおかずが年寄りくさくなった。たまにはうまいロースを食べさせてくれないかなぁ。クレジットカードのポイントを引き換えた特選牛肉が届いたら…。
捕らぬ狸の胸算用に精を出した夜だった。