旧暦弥生の酔初め
■呑録(旧暦3/1)
いつもお邪魔する狼亭さんの『掲示板』で紹介された御亭主のレビューにまんまと唆されて、久しぶりに森喜さんの酒を選んだ。『英(はなぶさ)jungin』か『同生もと純米14BY』以来か。
『るみ子の酒 純米吟醸9号酵母 H12BY』
7号酵母の11BYがあることは承知していたけど、まだ12BYがあったんだと、我ながらびっくり。:-)
冷やでほんのわずかだがセメダイン臭が出ている。もっと細かった記憶があるのに、いつの間にやらボディがくっきり。本領発揮と諸手を挙げたいところだ。が、惜しい。吟醸らしい後ギレに欠ける。ま、うまみの余韻と思えなくもないが、キレの良い酒を知ってしまうと、些細なレベルでも気になるものだ。
熱燗〜飛び切り燗にして冷ます。燗でも痩せない。しっかりとしたボディで若い『るみ子の酒 純米酒(妙の華 特別純米酒)』より酸が多いように思う。だが、決して鈍重ではない。冷やでのセメダイン臭や後ギレの違和感はマスクされ、これなら本領発揮といっていいだろう。
前夜の望みどおり牛肉があるにはあったが、これがもも肉。塩コショーで焼いたら、まあ、実に噛みごたえのある肉になってくれた。
それ以外は、茹でたブロッコリーとトマト、長芋・人参・椎茸・薩摩揚げの煮染め、麩とエノキの玉子とじと、卵さえなければ精進料理だって。orz
そうそう、梅肉ソースで和えた鰹のたたきがあったか。
まぁ、帰れば直ぐに食べられるのだから、文句はいうまい。それに、酒をお代わりしたんだから、口に合うものもあったということだろう。
旧暦での3月が幕を開けた。ひな人形を片付ける日も近いと杯を重ねた夜だった。
収まりきれないほどストックが増えてきたから、しばらくはファーム行きの酒が続くかもしれない。
落とすには忍びないが、そうそう抱え込めるものでもないから。
はてさて…。
船橋東武の試飲会での印象ですが、『妙の華 特純』は9号酵母より6号酵母の方が地味めの風情で好みでございました。
今の手持ちでは、これだけ9号酵母なんです。
秋鹿同様、仰るとおり森喜さんのところも6号が似合うと思いますね。
ただ、その地味めの良さを分かる人って意外と少ない?(^^;
6号酵母!
良いではないか、良いではないか、むはははは。
造る人が造れば、9号でもしっかり地味な酒になりますね。
アミノ酸の許容量次第かなぁ。