小満の宵
■呑録(旧暦4/14)
先週から野暮用が目白押しだったが、それも前の晩で終わり。翌日はあちこちの小学校で運動会ラッシュらしいから、きっとまた静かな一日となるのだろうと、独りの夕食をはじめる。
『鯉川 純米吟醸 亀治好日 15BY』
原料米:余目産亀の尾 精米歩合:55% アルコール分:15.8%
日本酒度:+4 酸度:1.7 アミノ酸度:1.2
あまり登場しないお酒だけど、亀の尾の故郷、余目産の亀の尾100%で醸される純米吟醸。
約1年15℃においてどうなったか、久々に封を開けてみた。
冷やで、程良い吟香… あれ!? 硬くなった? 昨年みた時より引き締まった感じがそう思わせるのかもしれないが、後味にまだ苦が残る。
ふぅむ、やはりかなり遅い米なのかなぁ。某蔵の亀の尾にも抱いていることをあらためて感じる。
これなら、やや強めが良いかと、熱燗から飛び切り燗にして冷めるのを待つ。
やや熱めだと、鯉川らしいやわらかさ・やさしさはなりをひそめ、味の強さが押してくる。
冷めても、冷やで感じた「引き締まり」は健在。失礼ながら、思いの外の強さを隠し持っていたことに少々驚く。
この強さだから、豚ハツの炒め物がうまい。尿酸値を気にしなければ、なお良いんだけど…。
独活の煮物の苦みは口直しには良いが、酒とはぶつかるかな。キャベツと揚げの煮染め。こういうのはバクバク食べちゃう。どうしてトマトとプチトマトが? まぁ、良いや。おほっ、プチトマトがあ〜まい。
明日は少し寝坊できるか。久々に家でゆっくり食事ができた夜だった。
【小満】しょうまん
…二十四節気の一つ。
陽気がよくなり、草木などの生物が次第に生長して生い茂るという意味。
西日本でははしり梅雨が現れる頃。
「亀の尾」は「美山錦」「五百万石」の先祖ですが
熟成が遅いのは明白です。精米歩合が白いとある程度
予測できますが、55%だとさっぱり。
蔵元がこんなこと書いちゃだめなんですが、予測
できない分、楽しいということで・・・
昨年秋に出た某蔵の15BY無濾過生原酒があるのですが、これもやっと飲めるようになったかという状態。
遅いのは良いとして、予測できないって、そりゃ正直すぎますよ。(^^;
まぁ、ま〜ったりと熟成させましょ。ホントは室温に置いて開栓で1年くらい苛めてみたいんですけどねぇ。
言い出しっぺ蔵のも冷蔵だと、飲むタイミングが難しいですよ。枯れ味に期待できる米でもなさそうですし…。
予測不可能というよりは、毎年違う。
上原先生から「亀の尾と強力は、ほかの
酒造好適米より年によっての差が激しい
から、気をつけろ。」と言われています。
昔の米を復活させても環境が違うので
米質に差が出やすいと考えています。
今年は強い酸味が特徴なので、意外と
飲み頃は早いかもしれない。
ふぅむ、年較差が大きいのですか。米の何が影響するのでしょう?
差し支えない範囲で構いませんから、ご教示ください。
16BY、もう出せるんですか?<好日