どうやら米だけではないみたい
有朋自遠方来不亦楽乎。トレードマークのバンダナと眼鏡の奥のやさしい眼。ようこそ、お越しを。:-)
中休みのにごりをはさんできき酒モードはまだ続く。(´ヘ`;)ハァ
『扶桑鶴 純米吟醸 佐香錦 H16BY』
繊細で掴み所のなかった15BYに比べると、味の多さは明白。が、硬いわ、重いわ。ズドーンと喉から食道まで、今ここにあるぞというかの如く、酒が在処を主張し、後に残る苦が若過ぎる酒であることを教えてくれる。
それにしても佐香錦だけでこの味。どうやら16BYの造り全体の傾向と思えてきた。15BYの渋さとは裏腹だ。今年は米が溶けた、あるいは意識して溶かしたのか。
飛び切り燗(55℃近辺)から冷ます。冷やに比べて引っかかりは薄れたが、苦はそのまま。やはり若さは否めない。扶桑鶴らしい強さはあるものの、ピンと引き締まった本来の芯の強さではなかろう。
豚肉・玉葱・獅子唐の炒め物、鮪中落ち、残り物の鰊の塩焼き、結び昆布(でかい!! 一本丸ごと?)・車麩・人参の煮物、セロリとトマト。
どれとも無難な相性だが、強いて云えば、鰊のエグ味を中和させてくれたかと。
『扶桑鶴 純米吟醸 山田錦』
すでに書いたが、16BYの全体像をつかみたくて、もう一本見ることに。
こちらは製品版。まだ若いけど、すでに味の輪郭が現れ、山田錦らしい吟香とふくらみ。ただし、後の苦は、こちらの方が長く尾を引く。
これも飛び切り燗にして冷ます。佐香錦同様、後に苦が残りはすれど、そこは優等生の山田錦、全体の釣り合いの中にうまく収め、アラが目立たないようにまとめる。うま味の出し方も自然。ボディと心地よい香りで万人受けする酒。
15BYはもっと繊細で、渋さと切れがあったように思うのだが…。
二種類を300mlずつ飲むと、さすがに酔いを感じる。きき酒モードと云いつつ、やや飲み過ぎか。
燗酒だからまだ楽なのだが、これしきで…。歳だなぁ。orz
硬い上に、重い。固まりを飲み込むかのような、この感覚は… ぽむ!!(膝を叩く音)
まるで胃カメラ、ちゃう、『清泉 亀の翁』だ。あれの若い時の味にそっくり。
一升瓶に鼻を寄せると、わずかに異臭を感じる。何だろう、この香り。
含むと気にならなくなるから、容器(瓶臭)かな。今日、追試の予定。
純吟山田錦の製品版は15BYかも。
裏ラベルにしっかり16BYと。orz
しかし…。