定番の実力 -乙酉葉月乃壱-

ここしばらく3,000円近辺の酒が続いたから、そろそろ定番酒といえる価格帯に舌を戻さないと、エンゲル係数がとんでもないことになってしまう。
『扶桑鶴 純米酒 高津川 H15BY』
熟度はかなり進み、冷やでも味を十分に感じる。が、上のクラスに慣れちゃうと、雑味というアラもくっきり。ただ、値段の制約がある中、それ以上を望むことは酷だろうし、その雑味も含めた味の多さと、何よりもリーズナブルな値段が持ち味だろう。
熱燗(50℃近辺)にしてから冷ます、いつものパターン。味のにぎやかさに締まりが加わり、定番酒として気軽に飲める。
明日のお土産タコ三つ♪どおり、前夜の残りのタコブツが三切れ。同じく残り物のブロッコリーとレタスにトマトを追加。豚肉は塩胡椒で。お盆らしく、こうや豆腐と茄子・ドジョウインゲンの煮物。
「うぇ〜、なんだ、この辛さは!?」。夏野菜のトマト煮かと思いきや、思いっきり辛い。orz
それでもコワイモノ見たさに胡瓜を一口、茄子を一口、玉葱少々。舌を締めつつ、杯を口に…。
殊更の感動もないが、打ち拉がれるようなダメージもなく、或る意味、至極日常的な食中酒。それがこの値段で楽しめるのだから、やはりありがたい一本だろう。
疲れもピークだが、毎晩の燗酒のおかげで何とかここまで漕ぎ着けた。もう四日…。


某蔵元が秋から78%の純米酒を投入してくる。1,850円と1,700円(各1800ml・税別)。
従来の上撰・佳撰クラスを置き換え、純米酒の底辺を広げようとするものだろうが、まっとうな純米酒への糸口になってくれるかどうか。

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定番の実力 -乙酉葉月乃壱-” に対して6件のコメントがあります。

  1. とりしや より:

    御意。高津川は本当にうまくなりました。残り6本我慢できたら来年まで残します。
    しかしひかりものの刺身喰いた〜い。毎度毎度鮪とヒラマサ、烏賊はもうたくさん。ステーキが本当に旨いと感じる今日この頃です。

  2. Masamune より:

    >とりしやさん
    そういえばファンですものね、高津川の。:-)
    もうちょっと若さの残っていた頃が、シャキッとして良いように思います。
    江戸前風鮨で光り物がないと、冷やして飲む生もとのようでいけません。
    今日の昼はスーパーの「刺身の乗ったおにぎり」でした。orz

  3. とりしや より:

    『刺身の乗ったおにぎり』って何ですか?
    なんとなく判るような気もするが,,,,。

  4. Masamune より:

    >とりしやさん
    鮨にして、鮨に非ずもの。:-)
    昨晩は奥播磨の八割磨きでしたが、舌が贅沢に慣れちゃって、やはり雑味を多く感じてしまいます。
    ヅケならぬ、ツケが回ってきたようで。(^^;

  5. TOM より:

    はじめまして(でしたよね?すんません:笑)
    ほんとにエンゲル係数が気になります。
    2000円の極前半の価格帯での酒探しの重要性を痛感する今日この頃です。

  6. Masamune より:

    >TOMさん
    いらっしゃいませ、ようこそお越しを。:-)
    その価格帯はとても激戦区ですよね。衆院選並みに対抗馬が続々。(^^;
    手元だけでも、北から綿屋かんかん(燗々)酒、鯉川純米、羽前白梅純米尾浦城、北翔純米、群馬泉山廃本醸造、仙亀(14%)、妙の華純米、風の森アキツホ純米しぼり華、秋鹿80%精米山田錦・雄町、奥播磨純米山田錦八割磨き、日置桜復刻純米、鷹勇純米鷹匠、同山廃純米60%、このエントリーの扶桑鶴純米高津川、清酒竹鶴純米、杜の蔵特別純米、旭菊特別純米、肥前蔵心70%純米などなど、数多のお酒がありますから、取りあえず飲むものには不自由しませんが、先立つものには慢性的に不自由しております。(笑)

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