寒露

陰寒の気に合って 露むすび凝らんとすれば也 −暦便覧−
冷たい露の結ぶ頃となり、秋もいよいよ本番を迎える。菊の花が咲きはじめ、山々は紅葉の準備に慌ただしさを増す。晩生の山田錦もそろそろ稲刈りを終える時期となった。
パクリ半分以上の二十四節気「寒露」の説明だが、お許しあれ。
今宵も下総国某所では饅頭が乱れ飛んでいるかと地団駄踏んでいたら、至極お上品だったとか。残念!! (笑)
てな訳で、“家に着いたら、まずテレビをつける”には「×」、「まず(酒の)燗をつける :-)」のおやぢ。テーブルの上をチラッと眺めて、今日はこれから。
『初霞(睡龍) 生もと純米NEWおこぜ H16BY』
開栓1ヶ月以上、1合半くらいの残りを杯に。やや褐色がかった色を愛でながら、ジュルジュル。残りは飛び切り燗(55℃近辺)から冷ます。
うぅむ、実に素直な味わい。加藤杜氏の酒らしく、余分な甘を削ぎ落とされた旨味がじわ〜っと染みわたる。
アテは、烏賊と大根の煮付け。ゲソのプリプリとした歯応えと大根に染みた烏賊の旨味が「おこぜ」と良く合う。これを見て酒を選んだ甲斐があるというもの。
キャベツと干しぶどうのケチャップ煮の酸っぱさで口を洗いながら、烏賊をパクパク。
あらら、もう酒が終わり?
次なるは二十四節気の酒。(笑)
『鯉川 純米吟醸にごり酒<五百万石50%> H16BY』
別名、「鉄人にごり」。物持ちの良いこって、まだある。(苦笑)
こちらは熱燗(50℃近辺)に仕上げてから冷ます。やさしい味がさらにこなれてきた。
ウンマい!! この一言だけ十分。
牛肉・里芋・蒟蒻・長葱の煮物。薄味だが、これがまた鉄人にごりとピッタンコ。どうせなら、本場の芋煮と合わせてみたいなぁ。
鰹のたたきサラダ仕立て。酢が不味い。締まりがない上にイヤな後味が…。たぶん、出来合いの和風ドレッシング。しょうがないので生姜醤油に戻したら、酒と合うようになった。
しかし、鉄人にごり、開栓放置2ヶ月でますます味が乗り、後れ毛に見る人妻の色気たっぷり。
良い「をんな」はうなじに色気がにじみ出ると思うおやぢ。最後は、「甘露、甘露」と、おやじギャグで締めよう。(笑)

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寒露” に対して7件のコメントがあります。

  1. nizake より:

    にごりじゃない方の五百万石ってもう16BYになっちゃうんでしょうか?

  2. Masamune より:

    >nizakeさん
    どうでしょ。夏前なら15BYもあったはずだけど…。
    お〜い、タンクさ〜ん、在庫はどないでっか?

  3. Tank より:

    げっ、最後のH15BY、蔵入り前に
    処分したくて、三平さんに全部引き取って
    もらいました。三平さんへご相談いただければ・・・てな訳で、現在はH16BYを出荷
    始めました。

  4. Masamune より:

    げっ、ぜ、全部〜!?
    さすがですね、師匠。

  5. nizake より:

    げっ、ぜ、全部〜!?
    さすがですね、師匠。その2

  6. nizake より:

    ↑コピペしてないところが味噌です。

  7. Masamune より:

    >nizakeさん
    あらま、手打ちだったの?それはそれは… なんだ? 🙂

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