定番の実力/乙酉神無月-01-
どぶ戦の興奮が冷めやらぬ中、気軽に飲める定番純米酒の中で、ウチとしては最廉価のこれを久々に持ち出した。
『秋鹿 純米酒 千秋』(16.3詰)
どこぞで仕掛けられたカップ酒ブームに踊る人たちもいるが、顧みれば今の純米カップブームの先陣を切ったのが、「るみ子の酒」で知られる森喜酒造場の「ルミカップ」と、この秋鹿酒造の「バンビカップ」だった。
その「バンビカップ」に詰められているのが、この「千秋」だ。
最初にみたとき、白ぶどうを思わせる酸の立ち上がりとうまさのバランスの妙に、「この値段でこんな味を!?」と驚いたものだ。
途中でダレを感じる時期もあったものの、1年半の月日を経て、熟成による良い枯れを帯びつつ、口の中で転がすと、味の奥にあの白ぶどうの衝撃が潜んでいるのが分かる。
「へぇ〜、秋鹿にしてはヤワだと思い込んでいたのに…」。意外や意外、落ち着き払った上で、きちんと味を伝えてくるではないか。
熱燗(50℃近辺)にして目を覚まさせてから冷ます。熟成により穏やかなまとまりを見せつつ、含みにあの白ぶどうがきちんと存在する。秋鹿らしい酸とキレも健在。これなら、値段(1,850円/1800ml:税別)からして十分許容範囲。
アテは、まずおでん。王者の大根にはじまり、里芋、蒟蒻、薩摩揚げ、茹で卵、鰯ツミレ、ロールキャベツ。
薄味に仕上げた汁と秋鹿とが相まって、肩の力を抜いてくれるようだ。緊張がほぐれ、家飲みならではの寛いだ時間の幕が開く。
昨日の残り物、秋刀魚や南瓜の煮付けとも良いつり合いで、つい箸も進んでしまう。
茹でたブロッコリーで口を直しながら定量が終わるも、隣で飲んでいるカミさんの徳利が気になる。
「今日のは何?」「ん!? 神亀」と、さらっと答えが返ってくる。「グゾ〜、オレより高い酒を飲んでいるのかぁ」と思ったところで声には出せず。orz
まぁ、これ(千秋)以上安い酒のストックないから、何を飲んでもこちらより高い酒になってしまうのだが…。
「ちょっとおくれ」「え〜!?」
一杯だけの神亀は口開け直後の薄さを拭い去り、どしっとうまさを伝える、いつもの神亀だった。
でも、おでんなら、秋鹿千秋のほうがお似合いだぜ、と負け惜しみを。:-)
世のカップ酒ブームは、そのほとんどが純米、もしくは純米吟醸をカップで提供しているのに、こちらは相変わらず普通酒のカップですまそうとしているらしく、スーパーなどで陳列アイテムや量が増えていると糠喜びしている。あってもせいぜい、例のふ○○ち○水どまり。
アル添したほうがうまいのなら許すけど、いい加減においしくならないアル添はやめてくれないかなぁ。(怒)
はしりはやはり「かめかっぷ」でしょう。
>nizakeさん
ご指摘ありがとうござぁます。:-)
まだ目にしてないよぉ〜。<亀カップ
さっき、いろいろ書いていたのですが
うわぁ、地震だああああ!
…慌ててパソコンを一度、切ってしまいました。
では、もう一度。
おやぢ様、コメントありがとうございました〜。
昨日は一日バタバタしてて、コメントできず、気になっていたとです…。
るみカップ、バンビカップ、亀カップ、
なんか○○杯みたいですね♪
>カンザワさん
都内は震度3? ウチの娘たち、地震慣れしちゃったのか、「なんか揺れたみたい」てなものです。
コメント、書き散らかして申し訳ありません。_(._.)_
カップ酒、実際は、あの縁の厚さが口当たりを悪くしますね。
露天風呂に持って入るときには目をつむりますが…。(笑)
1升2000円で釣りのくる定番が、岐路にある店から姿をけしちゃって早半年。さびしいですね。
バンビカップのカップは娘のマイコップに変身。
気に入っているらしい。
>燗のさん
U蔵の本醸造でしたっけ?<定番
お釣りは減りますが、この秋鹿千秋・鷹勇勇翔などはいかが?税込ジャストプライスの鷹勇鷹匠や税抜きジャストプライスの鯉川・羽前白梅・竹鶴・扶桑鶴高津川なども良いですよ。
ツインズ用なら2個要りますね。<バンビカップ
定番はそれと庄内の蔵の伝承生もとでした。
鯉川の1年置いたのがすぐ近くのスーパーにあって
気に入ったのだが、4合瓶のみ。
バンビカップは1個でいいんですよ。同じ物欲しがらないから。
>燗のさん
H蔵のかな。最近、炭使いすぎのような…。
4合瓶は割高ですからねぇ。
それに、すぐに終わっちゃうから、開けた後の味の変わり方を楽しめない。
ふぅむ、では、蝶カップと猪カップも揃えちゃいましょ。あるのか!? (笑)