師弟対決 -前編-

予習をしないまま、明日はもう大魔人との“飲み”となってしまった。
shinkame.jpgまぁ、あれこれ見てしまうと感動が薄れるから、と言い訳しつつ、大魔人の原点、この酒をチョイス。
カミさんに先を越された悔しさがなかった訳じゃないけどね。:-)
『神亀 辛口純米酒』(2003.12詰)
ここの酒は常に王道であってほしいというのがおやぢの願い。
蔵内での熟成、涼冷え(15℃近辺)での2年近い熟成を経ても、開けたては硬いだけで幅も奥行きも感じられなかったが、やっといつもの神亀に。きりっとした強さが旨味を引き締めながら、キレへとつながる。
ここまで強ければとアチチ燗(推定60℃近辺)に。またまた徳利が持てない。
含むと、I酒店さんがいうところの「神亀臭」が広がり、引き締まった味がズンと押し込んできて、最後はズバッとキレる。
ただ、この酒は冷やで飲んだらもったいない。もう一つ、素飲みも同じく。きちんと燗をつけた上で、おいしい料理と合わせてこその神亀だから。
てな訳で、アテは、サーモンフライ。プンケバ酒の香り同様、下卑た脂をこれでもかと吐き出すものではなく、身のうまさを味わえるタイプの鮭。ちょっと揚げ過ぎの感はあるが、マヨネーズに醤油をたらして食し、酒を含むと、鮭の味とマヨネーズの酸味とが渾然一体。さらに酒を含むと、口の中の脂を洗って、次のひと口を誘う。
次いで焼餃子。これも餃子の個性に負けることなく、酒の旨味を伝えるし、酢醤油とともに脂っこさを流してくれる。
豚肉と玉葱・椎茸の煮物や三つ葉と椎茸の煮染め。穏やかで汁たっぷりの味にほっとするも、酒が出しゃばらないか気になったが、汁の旨味を殺さない頃合いを知っているかのように、分をわきまえた旨味の抑え方。
これで口を直しながら、トマトやブロッコリーもつまみ、定量が終わる。
食中酒として、料理によってあれこれ使い分けなくても良いのは物臭なおやぢにはピッタリ。
久しぶりにこの酒の実力を垣間見た夜だった。


写真は、神亀酒造の槽(ふね:酒を搾る道具)。

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師弟対決 -前編-” に対して4件のコメントがあります。

  1. 今日、酒モアイ様と飲むんですねぇ…いいなぁ。ぜひ参加したいところですが、生憎、予定があって〜〜〜残念!
    「間違いだらけの…」はこっそり昨日いただきました。うーん、おやぢ様と酒モアイ様と一緒に飲みたかったなぁ。無念じゃ(笑)

  2. Masamune より:

    >カンザワさん
    醗酵リンクへ行けなかった無念は、さらにデカいっす。(T^T)
    今晩の酒、ホントは開栓しておきたかったけど、返品喰らっちゃいそうで、さすがにそこまでは…。(笑)
    一段落したら、お江戸でお会いしましょ。:-)

  3. はい〜。長野にいたら、クルマでびゅーーーっと飛んで行ってしまったかも。いまごろ宴会が…と、今夜は悶々としてしまうことでしょう。
    >一段落したら、お江戸でお会いしましょ。:-)
    ぜひぜひ! そちらにも遊びに行きたいなぁ…

  4. Masamune より:

    >カンザワさん
    開演2時間前、開宴5時間前。(^^;
    悶々としないために、今晩は中○の玉○○(非公開)辺りではいかがでしょ?
    >ぜひぜひ! そちらにも遊びに行きたいなぁ…
    いつでもどうぞ。:-)
    ウチはな〜んもないところですが、仔細は大穴子妹からでも。
    あきつさんのサイトにチラッと出てます。かなり古いけど。
    そうそう、こぢんまりした隠れ宿はいかが?

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