ヒトバシラ〜♪
また「一言多いよ!!」とお叱りを受けそうだが、狼亭さんはじめ、この酒の名前が出るときはいつも割水ヴァージョン。それもあるにはあるのだが、自分で飲むときにはこっちを選んでしまうから、割水のほうは長々と居座ったままに…。
『仙亀 米だけの酒 原酒(99.10詰)』
元祖山田錦80%精米(?)。詰め日からもう6年。H10BY酒だろうか。
色はすっかり熟成酒のそれ。甘みとさえとれるたっぷりの旨みは落ち着いたものの、味はまだまだ多く、後も長い。
もともとキレを云々する酒ではなく、雑多な味とその余韻を楽しむ酒。
磨くだけが能じゃない、というコンセプトからすれば、その方向に適った酒質といえるが、それが低精白酒の面白さであり、また、泣き所でもあるから、向き・不向きは飲み手の好みに委ねられることとなる。
これまた飛び切り燗(55℃近辺)超から冷まして、と…。
「うむ、これなら…」味の多さが後を引きはするが、最初の頃と比べ、枯れ味もまとってきたようで、落ち着き払った感がある。
スッと飲むには割水ヴァージョンで良いのだろうが、好みからすれば原酒ならではの分厚さに軍配をあげたいと思う。
アテはニギスの塩焼き。またもや火の通った魚。う〜ん、うれし〜い♪ 🙂
残り物の肉じゃがは、いもの中までしっかり旨みが染み込んでいる。
煮物って、やはり、たっぷり作って、一晩おいてからがうまくなるものね。
半分残っていたとんかつはかつ煮で。くどい脂が少しは抜けてくれたかな。
ありゃりゃ、Tankさんのコメントを読んで帰ったら、我が家もけんちんだ。
蒟蒻の食感と里芋のネットリがうまい。
恰好のアテではなかったにしろ、「熟成酒にはこれこれこういうアテを」などとあまり鯱張らずに気軽に日常に取り入れることのほうが先決。
いやぁ、しかし、熟成酒の燗は、ホントほぐれますな〜。:-)
S亀さんは、そのあたりから酒質が大幅に
変化するときですよね。原酒だから、アルコールに
守られて、美味い熟成をしたのでしょうね。
あぁーっ旨そうだぜ!ハアハア(玉さん拝借)
熟成酒の燗かあ。
今あるのはおやぢ殿にそそのかされて開栓した小笹屋竹鶴純米原酒番外編12BYくらいです。しかしながら放置中なので手を出すわけには・・・
>Tankさん
先日も某師匠と話したのですが、「最低でも2〜3年だけれど、それすらまだまだゆらぎの途中。欲をいえば5年は…」という共通の理解に。
加水火入れや無濾過生原酒も悪くないとは思いますが、じっくり構えるには、やはり(無濾過)火入れ原酒こそが相応しいかと。
この点では某師匠と相容れないものがあります。(笑)
まだどこかにもぐっているはずだから年明けに持参しますよ。:-)
>こじこじさん
身体がしんどいときにやさしく沁みるのですよ。<熟成酒の燗
番外編、澱に期待して、来春または来秋まで待ちましょ。:-)
お帰りになる頃には「鉄人にごり」も熟々になっているかと。(笑)